玄関ドアをリクシルとYKKAPで徹底比較】どっちを選ぶ? 価格・電気錠・機能・防火などメーカー別特徴
玄関ドアの交換を検討する際、リクシルとYKKAPならどっちがいいのか迷うことがあると思います。どちらも有名でおしゃれな雰囲気ですが、使い勝手や機能、リフォームにかかる費用なども確認されたいと思います。
メーカー全体の特徴や、電気錠、防火や断熱などの機能、デザインやカラーをそれぞれどっちを選ぶべきか確認していきましょう。
Contents
どっちを選ぶ?リクシルとYKK APの玄関ドアを特徴で比較
![]() LIXILリシェント |
![]() YKK APドアリモ |
まず、リクシルとYKK APのどっちの玄関ドアを選ぶべきか検討するために、それぞれのメーカーの特徴を確認しておきましょう。
リクシルのリフォーム用玄関ドアはリシェントという名称で、2011年に前身のトステム、INAX 、新日軽などの5社が統合して誕生したLIXILのブランドで製造されています。
リクシルはシステムキッチンなどの住宅設備機器を総合的に製造販売しているメーカーなので、住宅全体を同じテイストに統一しやすい良さがあります。
YKK APのリフォーム用玄関ドアはドアリモという名称で、原材料以外は規格品からすべて国内で製造しています。
日経クロステックの「採用したい建材・設備メーカーランキング」の戸建て住宅用玄関ドア部門で2021年から現在まで連続して第1位に選ばれていることから、性能の良さがうかがわれます。
「採用したい建材・設備メーカーランキング」とは、1級建築士など建築の専門家が選んだ建材や住宅設備機器のランキングです。
出典:日経クロステック「採用したい建材・設備メーカーランキング2024」
玄関ドア交換の工法はどっちも共通してカバー工法
リクシルリシェントにもYKK APドアリモにもそれぞれ特徴がありますが、工法はカバー工法です。
どちらのメーカーにも新築用以外に、リフォーム用の玄関ドアも用意されています。そしてリフォーム用玄関ドアの交換方法は共通してどっちもカバー工法です。
玄関ドアの枠は壁に埋め込まれている為、枠ごと交換しようとすると、壁を壊さなくてはならず、大掛かりな工事になり日数も費用も嵩んでしまいます。
そこで開発された交換工事がカバー工法です。リクシルもYKK APも玄関ドアのリフォームにはこの工法を採用しています。
カバー工法は壁に埋め込まれている玄関ドアの枠の上に、新しい専用の枠を取り付けた上で、新しい玄関ドアを取り付けるという手順で進められます。壁を壊さないので1日で工事が完了、費用も抑えられます。
カバー工法について詳しくはこちらのコラムからご覧いただけます。
>>>玄関ドアリフォームのカバー工法とは?YKKAPとリクシルのドア交換は1日でできる
カバー工法は枠のサイズは変えられないので、現在のドアより間口を広げたり背を高くしたりはできませんが、枠タイプは変更できます。
枠タイプはリクシル5種類、YKK AP6種類
片開きドア、片袖ドア、両袖ドア、親子ドア、両開きドアの5種類はどっちのメーカーも同じです。この他に、YKK APにはその5種類に加えて袖付き親子ドアがあります。
親子ドアと片袖ドア、両袖ドアと袖付き親子ドアと両開きドアは互いに枠タイプを変更できます。リクシルとYKK APを比較するとYKK APは枠タイプの選択肢が一つ多いです。
玄関ドアの枠タイプについて詳しくはこちらからご覧いただけます。
>>>玄関ドアのサイズに規格はある?一般的な幅や高さと測り方
リクシルとYKK APの玄関ドアの電気錠・電子錠を比較
玄関ドアのスマートキーにはどっちのメーカーにも電気錠と電子錠があります。電気錠とは電源に繋ぐタイプ、電子錠とは電池を使用するタイプです。リクシルリシェントの電気錠・電子錠はファミロック、YKK APドアリモはスマートコントロールキーという名称です。
ファミロックにもスマートコントロールキーのどっちにも電気錠と電子錠がありますが、リフォームの場合は、電気工事不要で手軽に取り付けできる電子錠が選ばれることが多いです。
リクシルとYKK APのスマートキーの使い勝手の違い
リクシルとYKK APの玄関ドアのスマートキーで使える種類を確認しておきましょう。
スマートキーの種類 | リモコン | タグ | カード | スマホ | 手動キー | 顔認証 | |
メーカー | リクシル | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
YKK AP | 〇 | 〇 | × | 〇 | △ | △ |
タグキーを比較
リクシルのタグキーには手動錠が内蔵されていませんので、使い勝手はほとんどカードキーと同じです。
YKK APのタグキーには非常用手動キーが内蔵されています。手動キーが内蔵されていると、電池切れによる締め出しを防げます。その一方、紛失するとドアハンドルごと交換しなくてはならなくなることがデメリットです。
ただ、タグキーの中には施解錠できないダミーキー入りタグキーが用意されており、鍵を失くす恐れのあるお子さまにはダミーキー入りのタグキーを持たせるといった選択肢があります。
カードキーを比較
リクシルにはカードキーがありますが、YKK APにはありません。カードの磁気不良や破損による締め出しを防ぐ為、カードキーは廃止され、タグキーに変わりました。
手動キーを比較
リクシルの鍵穴はドア本体についているので手動錠でも使いにくくなることはありません。
一方、YKK APの鍵穴はドアハンドルについていますが、カバーで隠されています。電池切れなどの非常時以外には手動錠は使わないという想定のドアハンドルなので、日常的には手動錠は使いにくいです。
顔認証キーを比較
リクシルの新築用玄関ドアでは顔認証キーをつけられますが、リフォーム用玄関ドアには対応していません。
YKK APのスマートキーは新築用とリフォーム用は同じ仕様です。ただし、顔認証キーは電気錠にだけ対応しています。電池で動かす電子錠には対応していません。
スマートキーについてはこちらのコラムから詳しくご覧いただけます。
>>>YKKAP玄関ドアのスマートキーが反応しない?
リクシルとYKK APの玄関ドアの機能を比較
玄関ドアの機能は玄関内の暑さや寒さなどの快適性と、住宅全体の安全を確保する防犯に影響します。上記はYKK APの断熱性を表す画像です。
玄関内の厚さと寒さを解決する断熱機能
リシェントとドアリモにはどっちにも高断熱と断熱仕様が用意されています。
高断熱玄関ドア
高断熱仕様 | 熱貫流率 | ドアの厚み | |
メーカー | リクシル | 採光無1.67 W/㎡K | 60mm |
YKK AP | 採光無 0.95 W/㎡K | 70mm | |
採光付 1.28 W/㎡K | 70mm |
熱貫流率とは玄関ドアを出入りする熱の量を表す数値です。数値が低いほど、熱の出入りが少ないので、断熱性が高まります。
断熱仕様 | 寒冷地域向け | 温暖な地域向け | |
メーカー | リクシル | K2仕様 | k4仕様 |
▪ ドアの厚み40mm
▪ LowE複層ガラス ▪ 断熱枠 |
▪ ドアの厚み40mm
▪ 複層ガラス |
||
YKK AP | D2仕様 | D4仕様 | |
▪ ドアの厚み42mm
▪ LowE複層ガラス ▪ 枠断熱 |
▪ ドアの厚み42mm
▪ 複層ガラス |
リシェントとドアリモの断熱仕様にはどっちにも寒冷地域向けと温暖な地域向けが用意されています。寒さの厳しい地域や、温暖な地域であっても日当たりが悪く冷え込む玄関には、リクシルならK2仕様、YKKAPならD2仕様が向いています。
玄関ドアの断熱仕様について詳しくはこちらからご覧いただけます。
>>>玄関ドア ドアリモはYKKAPのリフォーム製品|D30とD50の違いや特徴は?
玄関内の換気を良くする通風機能
通風仕様 | デザインの種類 | 高断熱 | 断熱 | 通風子扉 | |
メーカー | リクシル | 5種 | × | 〇 | × |
YKKAP | 18種 | × | 〇 | 〇 |
リシェントとドアリモにはどっちにもロックしたまま風を採り入れられる機能を備えたタイプがあります。幅の狭い縦長の内開き窓がついたドアで、窓のない玄関にも十分な風を採り入れ、玄関だけではなく家中の風通しが良くなることが特徴です。
YKK APはドア本体で通風できるデザインが多いことに加え、本体デザインに通風機能がついていなかった場合でも、通風子扉を組み合わせて、風を採り入れるドアにできます。
風を採り入れる玄関について詳しくはこちらからご覧いただけます。
>>>玄関ドアを網戸付きにリフォームして夏を快適に|費用は?後付けとの違いは?
住宅の安全を守る防犯機能
防犯対策 | 2ロック | ディンプルキー | 着脱式サムターン | ドアガード | |
メーカー | リクシル | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
YKKAP | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
どちらのメーカーも共通して玄関ドアに必要な防犯機能を備えています。
2ロック
スマートキーで開錠する際には自動的に2つの鍵が開きますが、不正開錠しようとすると上下に2つの鍵がついているのでピッキングに時間がかかります。
さらにYKK APの2ロックには1つ目のカギを開錠後、50秒以内に2つ目の鍵を開けないと1つ目の鍵が再ロックされる機能が搭載されています。
ディンプルキー
ピッキングに強く、合鍵の複製が困難な鍵です。現在出回っている鍵の中で最も高い防犯性を備えています。
着脱式サムターン
サムターンとは玄関ドアの内側にある鍵を操作するツマミです。外出時や就寝前に取り外しておけば、万が一ガラス破りをされても、ツマミがないので鍵が操作できない為、開錠されることを阻止できます。
ドアガード
ドアガードは本来ドアを開ける角度を制限し、安全に来客者を確認するための部品ですが、施錠時にスライドさせて受け側とつなげることによって、かんぬきのように働かせることもできます。
リクシルとYKK APの防火戸のデザインと種類を比較
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LIXILリシェント 防火戸 | YKK APドアリモ 防火ドア |
防火機能については、どっちのメーカーも国土交通大臣認定の十分な機能を備えていますので、気になる部分は断熱機能とデザインや色です。
一般的な玄関ドアに比べて、防火とはデザインや機能が制限される印象がありますので、確認しておきましょう。
防火以外の機能 | 高断熱 | 断熱 | 通風 | デザイン | 木目カラー | アルミカラー | |
メーカー | リクシル | × | 〇 | 〇(G82) | 10種 | 10色 | 3色 |
YKKAP | × | 〇 | × | 9種 | 4色 | 3色 |
リシェントの防火戸デザイン一覧
ドアリモの防火戸デザイン一覧
上記画像は小さくて見にくいのですが、公式サイトではきれいな画像をご覧いただけます。
>>>YKK AP株式会社 国土交通大臣認定 防火設備ドアリモ 玄関ドア D30 防火ドア
リクシルとYKKAPの玄関ドアのデザインとカラーを比較
メーカー別にデザイン一覧とカラーバリエーションを見ていきましょう。
リシェント玄関ドアのデザイン一覧
リシェントの玄関ドアのカラーバリエーション
断熱玄関ドア
高断熱玄関ドア
ドアリモのカラーサンプルはお打ち合わせ時に持参いたしますが、ショールームに足をお運び頂くと、より大きいサイズのカラーサンプルをご覧いただけます。
ショールームは予約制になっておりますので、ご希望の場合はお問い合わせください。LINEからもお気軽にお問い合わせいただけます。
ドアリモ玄関ドアのデザイン一覧
断熱玄関ドア
高断熱ドア
ドアリモ玄関ドアのカラーバリエーション
断熱ドア
高断熱ドア
リクシルとYKKAPの玄関ドアの価格を比較
リクシルとYKKAPのどっちも、カタログや公式ページに価格帯が表示されていますので比較してみましょう。
玄関ドアの価格は枠タイプと断熱性の高さで変わります。価格表示で~となっている製品の多くは、片開きで標準の断熱性能のドアです。
リシェントとドアリモのメーカー価格
機能 | 高断熱 | 断熱 | 防火 | |
メーカー | リクシル | 522,000円~ | 280,000円〜 | 492,000円〜 |
YKKAP | 750.000円~ | 430,000円~ | 825,000円~ |
新潟でのドアリモ 断熱玄関ドア交換費用
YKK APの断熱仕様にはD4とD2があります。基本の製品価格はD4仕様です。さらに断熱性を高めたい場合には、オプションでD2仕様を追加します。
枠タイプ | 工事費込みリフォーム費用 | D2仕様にするオプション料金 |
片開き | 28万600円~40万7,100円 | 2万7,500円 |
親子 | 36万4,100円~51万2,600円 | 3万250円 |
片袖 | 31万7,580円~46万8,380円 | 3万7,730円 |
袖付き親子 | 39万3,580円~56万3,530円 | 4万3,230円 |
両袖 | 35万5,960円~50万6,600円 | 3万2,010円 |
両開き | 48万6,750円~57万2,550円 | 5万4,450円 |
高断熱ドアの価格についてはお気軽にお問い合わせください。
リモコンキー付きの玄関ドアの価格
ドアリモ玄関ドアにはどのタイプもオプションでリモコンキーをつけられます。タグキー(カードキーのようにかざして施解錠するキー)は3万4650円、リモコンキーは6万6,000円です。
下記のページでご自宅の玄関ドアの枠タイプや、ご希望の機能別に工事費込み交換費用をご確認いただけます。
玄関ドアの選び方でリフォーム後の満足度は大きく変わります。玄関ドアによって、外観や玄関周りの雰囲気に調和する色やデザイン、玄関内を快適にする断熱性や通気性などに違いが出るからです。
ご自宅の環境に最適な玄関ドアをお選びになることが玄関ドア交換の成功の鍵です。どの玄関ドアが良いのか迷われたらお気軽にご相談ください。
リクシルとYKK APどっちを選ぶか迷ったら新潟NO.1窓屋窓助へ
窓屋窓助は、窓のリフォーム、玄関ドアや引き戸の交換、ガレージシャッター設置などを通じて、新潟県(新潟市・長岡市・上越市など県内全域)の地域の皆様の夢や暮らしに貢献させていただきたいと願っています。
窓のリフォームでは、断熱性を高めて温熱環境を向上させ快適な家にすると共に、空き巣への不安、結露など窓に発生している問題を解決することが第一の目的です。
そしてそれと並行して、工事の質やサービスの良さ、費用もリフォームの成功・失敗に繋がります。
私達は、気持ち良く窓のリフォーム工事が完了し、結果も満足と思っていただけるリフォームにしなくては!という想いでスタッフが一丸となって取り組んでおります。
補助金を利用したリフォームのお手伝いも致しますので、お気軽にご相談ください。

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