古い家の寒さ対策には窓の交換が効果的|寒い理由と断熱リフォームのポイント

古い家の寒さ対策には窓の交換が効果的|寒い理由と断熱リフォームのポイント

古い家を暖かくする寒さ対策には断熱性と気密性を上げるリフォームが効果的です。その方法には屋根や壁の改修と並んで、窓交換、内窓設置など窓の断熱化が挙げられます。手軽にDIYでという場合には、カーテンや断熱シートを自分で取り付ける方法も考えられます。

古い家が寒い理由に合わせて断熱リフォームのポイントを見ていきましょう。

古い家が寒い理由

古い家で寒さを我慢している家族

 

古い家が寒い理由は主に断熱性の低さ隙間風ですが、一口に古い家と言っても築年数の違いによって寒さ対策は変わってきます。

断熱性の低さが古い家を寒くする

寒い家の中で、築50年以上の断熱材が使われていない住宅古民家では、住宅全体の断熱性が低い為、大規模な断熱改修をすることが理想的です。

一方、断熱材が普及し始めてから建築された住宅の屋根や外壁、床は断熱されています。その為、大規模な断熱改修をしなくても窓のリフォームで寒さ対策ができます。実は築年数が十数年以上の家では、屋根や壁が断熱されているのに寒いという状況が少なくありません。

その理由の一つはアルミサッシと単板ガラスの窓や、外部と出入りに使うアルミの玄関ドアや勝手口ドアからの熱の出入りです。

住宅への熱の出入りは主に窓

画像出典 経済産業省 資源エネルギー庁 住宅による省エネ 開口部の断熱

冬に家の中から逃げていく暖房の熱のうちの60パーセント近く、夏に家の中に流入してくる太陽熱のうちの70パーセント以上も窓を通ります。

なぜなら、薄い単板ガラスや玄関ドアは外壁ほどの厚みがないことに加え、熱を通しやすいアルミでサッシが造られているからです。その結果、窓を通る熱が住宅全体の断熱性を低下させてしまいます。

隙間風も古い家を寒くする

木造住宅は新築から時間が経つと歪みが生じます。歪みの原因は台風の風や地震の揺れから受けた負担の蓄積と、住宅自体の重みです。

その結果、窓やドアの建付けが悪くなり、窓やドアの枠と、窓やドアの間に隙間ができてしまい、その部分から熱が出入りするようになってしまいます。

寒さ対策に役立つ窓の断熱リフォーム

内窓で寒さ対策をした暖かい部屋

屋根や外壁に断熱材が使われていても窓から熱が出入りしてしまえば、家の中は十分に暖かくなりません。快適性が損なわれないよう暖かくすると、多くの電気やガス、灯油を使うことになるので家計に負担がかかります。

その為、窓からの熱の出入りを抑えることが、古い家の寒さ対策に役立ち、快適性と省エネ性を得ることに繋がります。

DIYで断熱する古い窓の防寒対策

窓からの熱の出入りを抑える為に、ご家庭ですぐにできる方法として、カーテンやシート、隙間テープがあります。

カーテンで窓を覆う

窓に対してたっぷりしたサイズのカーテンで窓を覆うと、ガラスやサッシだけではなく隙間からの熱の出入りも抑えられます。ただ、断熱性の低い窓に発生する結露は解決できません。

窓ガラス用断熱シートを貼る

ガラスに窓ガラス用断熱シートを貼ると、ガラスからの熱の出入りを抑えられます。ただ、隙間からの熱の出入りとサッシの結露は解決できません。

結露防止用隙間テープを貼る

結露防止用隙間テープは、サッシと窓枠の間の隙間に貼るテープで、吸水性もある為、隙間風を防ぎ、発生した結露を吸い取ります。

DIYでの寒さ対策は一時しのぎにはなりますが、長い目で見るとどれも根本的な解決にはつながらず、結露からカビが発生してしまう恐れもあります。また、断熱シートや隙間テープが、室内の雰囲気を低下させることが気になる方もいらっしゃるでしょう。

賃貸住宅で本格的な窓のリフォームができない場合には便利ですが、持ち家にお住いの場合には、窓交換や内窓設置などが向いています。シートやテープで部分的な補修をしても寿命を延ばすことには繋がらず、根本的な解決にはなりません。

窓交換や内窓設置で断熱する古い家の寒さ対策

断熱窓への窓交換で寒さ対策した暖かい室内

窓交換や内窓設置など、専門の業者に依頼する本格的な窓のリフォームは、今直ぐホームセンターで買ってきて取り付けるという訳にはいきません。ただ、十分な寒さ対策ができる上に、寒さ対策以外に現在発生している窓が原因の問題の解決にもつながります。

室内の寒さや暑さ、結露、外部からの騒音などの問題を解決するためには、サッシごと窓を交換する、または内窓を設置して二重窓にするリフォームが必要です。

窓交換での寒さ対策の有効性についてこちらのコラムから詳しくご覧いただけます。
>>>断熱窓で冬の寒さと結露対策|効果を高めるガラスの選び方と最強リフォームの方法

窓の寿命から考えるリフォーム

寒さ対策をしたいと思いついた時、ご自宅の築年数が10数年を超えていたら、窓の寿命からもリフォームの方法を検討することが大切です。

築年数が十数年以上経っている住宅の窓は、窓の寿命が近くなっています。寒さだけではなく、やがて開閉がしにくくなるかもしれません。

加えて古い窓の中には、寒さの他に、風通しが悪い、夏は暑いなどの問題を抱えている窓もあります。それらの問題を解決する際、部品交換よりも窓交換や内窓が向いている理由を考えていきましょう。

ゴムパッキンや戸車など窓の部品保有期間は10

ゴムパッキンを取り換えれば気密性が回復する、または戸車を交換すればスムーズに開閉できるようになるなど、部品交換という選択肢を考えられる方もいらっしゃると思います。築年数が長くなると、ゴムパッキンやレールなども劣化するからです。

ただ、築年数が長くなると、メーカーに義務付けられているゴムパッキンや戸車など窓の部品保有期間である10年を超えてしまうので、部品がないことが考えられます。また、戸車で開閉はスムーズになりますが、ゴムパッキンを交換しただけでは寒さ対策にはほとんど役立ちません。

ガラスだけ交換しても十分な効果は得られない

ガラスだけ交換するという方法も、窓全体の寒さ対策には不十分です。複層ガラスや真空ガラスに交換してガラスに断熱性を持たせ、ゴムパッキンを交換してガラスとサッシの間の気密性を上げても、サッシからの熱の出入りはなくならないからです。

その結果、寒さだけではなく結露も解決しません。また、窓枠と窓の間の隙間もなくなりません。部分的な交換よりも窓全体の交換が寒さ対策には向いています。

築十数年なら窓交換のタイミング

築年数が20年以上で、窓枠自体が腐朽してサッシごと窓を交換しても窓を支えきれない状態になっている場合には、カバー工法では窓の交換ができません。そのような状態になっている窓は隙間風も多いので、内窓を設置して二重窓にしたとしても十分な効果は出ないと考えられます。

窓枠が激しく劣化している場合には、壁を壊して窓枠から作り直さなくてはならなくなり、工期が長くなり費用も嵩みます。そのような状態になる前に、窓のリフォームをすることが理想的です。築年数が十数年になったら窓交換を検討し始めましょう。

古い家を快適にする窓にリフォーム

窓交換であっても二重窓であっても窓を断熱化するリフォームでは、共通して得られる効果が3つあります。

快適性と省エネ性を同時に得られる

窓のリフォームをすると断熱性が上がって、冷暖房の効率が向上するので、少ないエネルギーで寒さと暑さによる室温の変化を抑えることができ、快適な室内環境が調います。

遮熱で夏の室温上昇と褪色を抑える

さらに遮熱タイプのガラスを選ぶと紫外線の流入も抑えられるので、内装の褪色を防ぎます。

室内の雰囲気が良くなる

窓は壁や天井、床に次いで、室内で大きな面積を占め、意識しなくても目に入ってくる場所です。窓交換や内窓を設置すると、インテリアに合わせてサッシ色やガラスの種類を選べるので、お部屋の雰囲気が向上します。

木目カラーのサッシや、障子のように見えるガラス、個性的な雰囲気の格子入りガラスなど、選択肢が豊富です。

浴室やトイレの寒さを解消する

古い家では暖房の届かない場所である浴室やトイレはとても冷えます。浴室やトイレの寒さは快適性を損なうばかりではなく、健康被害のリスクも高めるので、早めの対策が必要です。

浴室や洗面所、トイレの窓を断熱すると、暖房の熱をリビングなどから流し込めるので、家の中の温度差が抑えられ冷え込みが改善します。

窓交換で寒さ対策にプラスαでできること

窓交換とは窓をサッシごと交換するリフォームです。以前は窓を交換するとなると、壁を壊して窓枠を作り直さなくてはならなかった為、大掛かりな工事が必要でした。その為、窓の寿命がきて開閉がしにくくなっても、部分的な修理しかできず、家の中の温熱環境は解決できなかったのですが、現在はカバー工法が開発されています。

カバー工法は、新築時に壁に埋め込んで取り付けられた窓枠は壊さず、その上に新しい窓枠を被せる工法です。壁を壊さないので複数の窓をリフォームしても1日で工事が完了します。

カバー工法とはつり工法の違いについてこちらのコラムから詳しくご覧いただけます。
>>>窓のサッシ交換は自分でできる?アルミサッシやガラスを交換する方法と費用をプロが解説

気密性が向上し隙間からの熱の出入りがなくなる

カバー工法は古い窓枠の上に新しい窓枠を被せるので、窓枠とサッシの間に生じていた隙間がなくなり、窓の気密性が向上して隙間風が解消します。

サッシの結露の発生量が軽減する

新しい窓枠には、アルミ樹脂複合サッシや樹脂サッシが使われます。樹脂は熱を通さない性質で弾力性のある素材なので、結露を軽減します。ただ、紫外線や雨風への耐候性がアルミと比較すると低いことから、室外側にはアルミ、室内側には樹脂を使ったアルミ樹脂複合サッシが窓交換の主流です。

開き方タイプを変更すると風通しの良い窓になる

現在の窓が引き違い窓で対面の窓がない場合、風は壁に沿って逃げていってしまい、室内に入って来ません。換気の悪さでお悩みの場合には、窓交換の際に縦すべり出し窓に交換すると、風が通る部屋に変えられます。

縦すべり出し窓とは室外側に向かって開く窓です。ウィンドキャッチ窓とも呼ばれ、室外側に開いた窓ガラスに風があたって室内に採り込まれます。

間取り変更やシステムバスへの干渉をなくせる

現在の窓が大きすぎて間取りを変えたいが思うようにできない場合や、システムバスにすると窓が浴槽に被ってしまう場合には、窓のサイズを小さくしたり、分割したりできます。ただし、現在より大きくしたい場合には、はつり工法が必要です。

窓交換については詳しくはこちらからどうぞ

内窓を設置して二重窓にすると寒さ対策にプラスαでできること

内窓を設置して二重窓にすると防音性と防犯性が向上します。そしてマンションでもできることが多いです。

静かな部屋になる

二重窓の外窓と内窓の間の空間は、熱だけではなく音の伝わりも緩慢にするので、外部からの騒音を防ぎ、静かな部屋にします。同時に、家の中からの生活音や楽器の練習音なども外部に響かなくなります。

二重窓の防音効果について詳しくご覧いただけます。
>>>二重窓でもうるさい理由|内窓の防音効果を上げて騒音対策するリフォームのポイント

寒さと騒音を同時に解決したい方はこちらをご覧ください。

気密性の高さで防音断熱する内窓プラストの詳細はこちらからご覧ください。

犯罪抑止効果が生まれる

外部から見ても二重窓であることがわかるので、犯罪抑止効果が働き、侵入窃盗犯の被害を受けるリスクが低下します。二重窓は鍵とガラスを2重に破壊しなくてはならず、侵入窃盗犯が犯罪発覚を恐れて避ける傾向にあるからです。

窓の防犯について詳しくはこちらのコラムでご覧いただけます。
>>>窓のリフォームでは防犯ガラスにするべき?|サッシのガラス交換の費用とメリットデメリット

マンションでも許可されやすい

マンションでの窓のリフォームのうち、窓交換は管理規約で許可されないケースが多くあります。一方、内窓はマンションの外観に影響がないので、許可しているマンションが少なくありません。

もちろん、窓交換が許可されるマンションも、内窓設置が許可されないマンションもありますので、窓のリフォームをしたい場合は、管理規約を確認してみましょう。

マンションでの窓交換の施工事例

マンションのベランダ窓を交換した施工事例

こちらの事例を詳しくご覧いただけます。
>>>新潟市 マンションの窓交換

マンションでの内窓設置の施工事例

【新潟市の施工実例】YKKAPプラマードU マンションの窓を断熱化

こちらの事例を詳しくご覧いただけます。
>>>【新潟市の施工実例】YKKAPプラマードU マンションの窓を断熱化

内窓設置について詳しくはこちらからご覧ください。

古い窓の断熱リフォームにかかる費用と補助金

古い窓の断熱リフォームにかかる費用と補助金について説明するサッシ屋

古い窓のリフォームにはカバー工法での窓交換と内窓設置の2種類がおすすめです。窓の断熱改修には国の補助金が使えるので、費用と併せてご紹介します。

新潟エリアのYKK APマドリモ窓交換費用(製品価格+工事費)


窓の種類
大(掃き出し窓サイズ) 中(腰高窓サイズ)
複層ガラス+アルミ樹脂複合サッシ 13万円~20万円 15万円~22万円
Low-E複層ガラス+アルミ樹脂複合サッシ 19万円~26万円 21万円~29万円

 

新潟エリアでのYKKAPマドリモ内窓プラマードU引き違い窓設置にかかる取り付け工事費込み費用

ガラスの種類 腰高窓 掃き出し窓
複層ガラス 7万円~9万円 11万円~13万円
Low-E複層ガラス 8万円~10万円 13万円~15万円
防犯合わせ複層ガラス 145000円~16万円 215000円~23万円

 

内窓プラストの設置にかかる取り付け工事費込み費用

ガラスの種類 腰高窓 掃き出し窓
複層ガラス厚み 18mm 10万~12万円 14万~16万円
Low-E複層ガラス厚み 18mm 12万~14万円 16万~18万円
防音合わせ複層ガラス厚み 6.8mm 19万~21 23万~25
防音合わせ複層ガラス厚み 12.8mm(最厚) 22万~24 29万~31

 

古い窓の断熱リフォームに使える補助金

 窓の断熱リフォームは、国が住宅の断熱化を支援する先進的窓リノベ2025事業の補助金の対象です。

補助金についてこちらから詳しくご覧いただけます。

 

窓屋窓助では補助金申請のお手伝いもしておりますので、断熱窓へのリフォームを検討される際にはお気軽にご相談ください。  

詳しくはこちらからご覧いただけます。
>>>先進的窓リノベ2025事業 現地調査・見積予約を開始しました!

窓の断熱でどの方法が最適なのか迷ってしまったらお気軽にご相談ください。

 

窓屋窓助へのお問い合わせはこちらからどうぞ

こちらにご自宅の窓のサイズをご記入いただくと、ご希望のガラスの種類別に詳しい費用をご確認いただけます。

内窓のお見積李はこちらからどうぞ

窓でする古い家の寒さ対策なら新潟NO.1 窓屋窓助へ

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窓屋窓助は、窓のリフォーム、玄関ドアや引き戸の交換、ガレージシャッター設置などを通じて、新潟県(新潟市・長岡市・上越市など県内全域)の地域の皆様の夢や暮らしに貢献させていただきたいと願っています。

窓のリフォームでは、断熱性を高めて温熱環境を向上させ快適な家にすると共に、空き巣への不安、結露など窓に発生している問題を解決することが第一の目的です。

そしてそれと並行して、工事の質やサービスの良さ、費用もリフォームの成功・失敗に繋がります。

私達は、気持ち良く窓のリフォーム工事が完了し、結果も満足と思っていただけるリフォームにしなくては!という想いでスタッフが一丸となって取り組んでおります。

補助金を利用したリフォームのお手伝いも致しますので、お気軽にご相談ください。

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監修者情報

窓屋窓助編集部

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