窓のサッシ交換は自分でできる?アルミサッシやガラスを交換する方法と費用をプロが解説
窓のサッシを交換したい理由には、窓辺の寒さや結露の発生、夏の陽射しの強さなどが挙げられます。アルミサッシと単板ガラスの窓には断熱性がなく、夏は暑く冬は寒い室内になってしまうからです。
この問題を解決する為、窓のサッシ交換を自分ですることを計画される方もいらっしゃると思いますが、やめた方が良い理由を解説します。
Contents
窓のサッシを交換する方法
窓のサッシ交換とはいいかえれば、窓の交換です。サッシとはガラスを取り囲んでいる枠を指しますが、サッシ交換ではガラスが組み込まれた状態で交換します。
その為、一般的には外窓交換や窓交換といった呼ばれ方をすることが多いです。そしてこの窓交換にはおもに2つの方法があります。
カバー工法での窓のサッシ交換
カバー工法とは、今ある窓枠はそのまま残してガラスが組み込まれたサッシ(窓)だけを取り外す方法です。その上に新しい窓枠を被せ、ガラスが組み込まれたサッシを取り付けます。
窓枠を残すので壁を壊す必要がなく、1日で工事が完了し費用も抑えられます。
窓のサイズを小さくしたり、開き方タイプを変えたりすることはできますが、現在の窓より大きな窓にすることはできません。
はつり工法での窓のサッシ交換
サッシを取り囲み、固定している木製の枠は壁に埋め込まれています。上記の画像で赤くなっている部分が壁に埋め込まれている木製の枠です。
この外壁に埋め込まれている窓枠を、壁を壊して取り外す方法がはつり工法でする窓のサッシ交換です。カバー工法では窓の交換後に木製枠の部分が大きくなりますが、はつり工法では元のサイズと変わりません。
ただし、外壁を壊した後、壊した部分の壁を修復し新たな窓枠を作る必要があり、その上で新しいサッシを取り付けます。その為、壁を取り壊す職人、廃棄物を処理する業者、壁を補修する職人、窓を取り付ける職人、さらに2階の窓の場合には足場を組む業者など、様々な作業が必要です。
複数の業種の職人がかかわるので、スケジュール調整が必要になることもあり、工期は5日から1週間程度かかります。さらに作業にかかる費用も嵩むため、一般的な窓のサッシ交換にはカバー工法が使われます。
窓のサイズを大きくしたい場合や、老朽化した住宅の外壁まで取り壊すリノベーションの際には、カバー工法では対応できない為、はつり工法が採用されます。
窓のサッシ交換は自分でしない方が良い理由
DIYで壁を壊したり、大きな掃き出し窓を取り外したりすることは、危険であり非常に難しいことが、窓のサッシ交換は自分でしない方が良い理由です。
耐震性に悪影響を与えるリスク
窓の位置は新築時に日当たりと風通しだけではなく、耐力壁との位置関係も考慮して決められています。耐力壁とは木造住宅の耐震性を維持するために必要不可欠な壁で、内部には筋交いという木材が斜めに組み込まれています。
大工がはつり工法で窓交換をする際には、筋交いの位置などを確認した上で壁を壊すので、心配ありません。しかし、DIYでやたらに外壁を壊すと、耐震性に悪影響を及ぼす恐れがあります。
大人2人でも支えるのが厳しい窓の重量
窓は窓枠に納まっている状態で開閉する際には想像できないほどの重量があります。小窓なら何とかなるかもしれませんが、腰高窓や掃き出し窓は大人2人で作業にあたっても、支えるのが厳しい重さです。
窓を取り外す方法について、メーカーサイトの詳しい説明をご覧いただけます。
>>>LIXILお客様サポート引違い窓の障子(ガラス戸)を取り外す方法
サッシのガラスだけをDIYでする交換手順
窓が重いことを認識した上で、窓のガラスだけを取外して交換する簡略な手順を見ていきましょう。
- 1 ) 窓枠からサッシを外す
- 2 ) ガラスを外し、サッシをきれいにする
- 3 ) 新しいガラスに、サッシの枠に対応するサイズの新しいゴムパッキンを取り付け、マスキングテープで固定する
- 4 ) ガラスをサッシに組み込む
- 5 ) サッシを窓枠に取り付ける
DIY交換の注意点
まず、腰高窓や掃き出し窓の場合、取り外すだけでも非常に骨が折れる作業です。加えて、サッシの溝に的確なサイズのゴムパッキンやガラスを購入しなくてはなりません。
また、断熱の為にサッシ交換を計画されている場合、窓の断熱性が得られない可能性があります。もとのサッシのままではサッシの溝の幅が合わず、複層ガラスを組み込めないからです。
真空ガラスという薄くて高断熱なガラスなら組みこめますが、ガラスだけ交換してもアルミサッシには断熱性がありません。その為、サッシの結露は解決されません。
また、窓枠とサッシの間の隙間はなくならない為、隙間から熱が出入りしてせっかくの真空ガラスの断熱性が十分に発揮されません。
窓のサッシ交換の理想的な方法
窓のサッシ交換は、DIYでするより業者に依頼する方が確実に断熱性を得られ、仕上がりもきれいです。業者に依頼する方法には、先にご説明した通りはつり工法とカバー工法があります。
その中で、窓のサイズを大きくしたいという事情がなければ、カバー工法での窓交換が理想的です。どちらの方法も同じように断熱性を得られますが、カバー工法ははつり工法と比較して、費用と工期を抑えられるからです。
サッシ交換は業者に依頼すると、DIYでサッシを取外しガラスを交換する方法より費用は嵩みますが、窓に断熱性を持たせることによって、快適さと省エネ効果が得られます。
業者に依頼するサッシ交換では、樹脂サッシ、又はアルミ樹脂複合サッシが選べるので、サッシも断熱されます。
アルミサッシ
断熱性がないサッシで熱を通してしまいます。
アルミ樹脂複合サッシ
室外側はアルミ、室内側は樹脂で作られたサッシです。サッシ交換に採用される主流のサッシです。
樹脂サッシ
サッシ全体が樹脂で作られているサッシです。交換用のトリプルガラス断熱窓や、内窓に使われます。
サッシ交換の業者の探し方について詳しくご覧いただけます。
>>>新潟県(新潟市)のサッシ屋を選ぶポイント|口コミの評価や費用相場から探す窓と玄関ドアのリフォーム業者
窓の断熱で得られる効果
家の中で最も多くの熱が出入りする場所は窓です。夏は70%以上、冬は60パーセント近くの熱が窓を通って出入りします。
その為、窓からの熱の出入りを抑えることによって、冷暖房の効率が良くなります。その結果、少ないエネルギーで快適な温熱環境が調えられると同時に、結露の発生量が抑えられます。
画像出典 経済産業省 資源エネルギー庁 省エネ住宅開口部の断熱
遮熱効果で夏も快適になる
サッシ交換の際に、遮熱タイプのLow-E複層ガラスを組み込むと、強い陽射しと紫外線の室内への侵入が抑えられ、夏の室温上昇を抑えられます。
気密性でガラスの断熱性が活かされる
築年数の長くなった木造住宅には、住宅の重みや地震や台風の揺れによる負担の蓄積で歪みが生じます。その結果、開口部の枠に歪みが生ることがあります。ドアや窓が重くなる建付けが悪いという状態です。
窓の建付けが悪くなっていると、窓枠とサッシの間に隙間ができ、その部分からも熱が出入りしてしまいます。そうなってしまうと、せっかくの断熱ガラスの効果が十分に得られなくなってしまいます。
ただ、サッシ交換をする際には、新しい窓枠が取り付けられるので、この隙間がなくなり、隙間からの熱が出入りしない窓に生まれ変わります。
業者に依頼する窓サッシ交換の費用と国の補助金について
新潟地域でカバー工法での窓サッシ交換を業者に依頼した場合の費用を確認しておきましょう。
新潟エリアのYKK APマドリモ窓交換費用(製品価格+工事費)
窓の種類 |
大(掃き出し窓サイズ) | 中(腰高窓サイズ) |
複層ガラス+アルミ樹脂複合サッシ | 約13万円~20万円 | 約15万円~22万円 |
Low-E複層ガラス+アルミ樹脂複合サッシ | 約19万円~26万円 | 約21万円~29万円 |
窓交換について詳しくはこちらのコラムからもご覧いただけます。
>>>窓交換の方法|リフォーム費用と注意点を解説
窓交換だと予算をオーバーしてしまうが、窓の断熱はしたいという場合には内窓設置という選択肢があります。
内窓設置とは、今ある窓はそのまま残し、室内側に新しい窓を取り付けて二重窓にする窓の断熱リフォームです。
新潟エリアでのYKKAPマドリモ内窓プラマードU引き違い窓設置にかかる取り付け工事費込み費用
ガラスの種類 | 腰高窓 | 掃き出し窓 |
複層ガラス | 約7万円~9万円 | 約11万円~13万円 |
Low-E複層ガラス | 約8万円~10万円 | 約13万円~15万円 |
防犯合わせ複層ガラス | 約14万5000円~16万円 | 約21万5000円~23万円 |
内窓について詳しくはこちらのコラムからもご覧いただけます。
>>>内窓で二重窓にしても断熱効果なし?防犯や防音・結露軽減にも役立つ二重サッシのメリット
できるだけ多くの窓を予算内で断熱化したいという場合にはおすすめの窓リフォームです。窓まわりの環境に合わせて、サッシ交換と内窓設置を組み合わせてリフォームする方法もあります。
サッシ交換で使える国の補助金
サッシ交換や内窓設置など窓の断熱リフォームは、国が住宅の断熱化を支援する先進的窓リノベ2025事業の補助金の対象です。
補助金についてこちらから詳しくご覧いただけます。
- >>>2025年二重窓(内窓)リフォーム補助金最新情報|先進的窓リノベ事業の継続が決定!
- >>>環境省 断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業(先進的窓リノベ2025事業)について
2025年度は、昨年と比較して内窓設置より窓交換への補助率が高くなっています。また、窓交換の工事方法は、はつり工法よりカバー工法の方が補助金は高額です。
窓屋窓助では補助金申請のお手伝いもしておりますので、サッシ交換や内窓取り付けを検討される際にはお気軽にご相談ください。
詳しくはこちらからご覧いただけます。
>>>先進的窓リノベ2025事業 現地調査・見積予約を開始しました!
サッシ交換をしたいけれどどのような方法が最適なのかお迷いになったら、お気軽にご相談ください。
こちらにご自宅の窓のサイズをご記入いただくと、ご希望のガラスの種類別に詳しい費用をご確認いただけます。
窓のサッシ交換は自分でするより新潟NO.1 窓屋窓助へ
窓屋窓助は、窓のリフォーム、玄関ドアや引き戸の交換、ガレージシャッター設置などを通じて、新潟県(新潟市・長岡市・上越市など県内全域)の地域の皆様の夢や暮らしに貢献させていただきたいと願っています。
窓のリフォームでは、断熱性を高めて温熱環境を向上させ快適な家にすると共に、空き巣への不安、結露など窓に発生している問題を解決することが第一の目的です。
そしてそれと並行して、工事の質やサービスの良さ、費用もリフォームの成功・失敗に繋がります。
私達は、気持ち良く窓のリフォーム工事が完了し、結果も満足と思っていただけるリフォームにしなくては!という想いでスタッフが一丸となって取り組んでおります。
補助金を利用したリフォームのお手伝いも致しますので、お気軽にご相談ください。

窓屋窓助では標準価格に加えてお値引きなどが効くキャンペーンも月替わりで行っております。ぜひご利用ください。