サッシ交換リフォームの費用相場と見積書の見方|金額と工賃はガラス、開き方、工法で変わる
サッシ交換は、窓をサッシごと交換するリフォームを指し、サッシの素材とガラスの種類、開き方タイプや工法の違いによって費用相場と得られる効果、工事期間が変わります。
サッシ交換をする目的と室内や窓周辺の環境、予算を考え併せた上で、最適なサッシ交換をするポイントと、費用相場、見積書の見方などを確認していきましょう。
Contents
素材で変わるサッシ交換の効果と費用相場
サッシは枠を指す言葉ですが、窓サッシは壁に埋め込まれている窓枠ではなく、その窓枠内に取り付けられている窓の枠をサッシと呼びます。 サッシの色には上の画像のような木目カラーや下の画像のようなアルミカラーがあります。
窓のリフォームには窓交換と二重窓にする内窓設置がありますが、どちらもサッシごと交換、又はサッシごと設置をするリフォームです。
交換するサッシには、木製サッシとアルミサッシ、アルミ樹脂複合サッシ、樹脂サッシという4種類の素材があり、素材の違いによって費用相場が変わります。
木製サッシ
無垢材のサッシです。木目の色や質感がインテリアに映え、室内の雰囲気を向上させると同時に、高い断熱性で室温を調整しやすくします。問題点はお手入れをまめにしないと腐蝕してしまうことです。
腐蝕のリスクがあるという問題点を解決する木製サッシとして、YKK APからトリプルガラスの木製窓も販売されてはいるのですが、現時点では残念ながら新築用だけしかありません。
費用相場は4種類の中で最も高価です。
樹脂サッシ
石油などを原材料として科学的に合成された樹脂のサッシです。木製サッシのような雰囲気を出せる木目カラーが主流で、高い断熱性と気密性が温熱環境を調えます。
木製サッシほどの木目の美しさはありませんが、経年による反りや収縮が発生しないことから、永続的に気密性が確保されます。
内窓に使われるサッシはほとんど樹脂サッシです。サッシ自体の費用相場は木製サッシの次に高価ですが、工事の方法の違いにより内窓設置は窓交換より費用相場が抑えられています。
アルミ樹脂複合サッシ
室内側は樹脂、室外側はアルミで作られたサッシです。高い断熱性と気密性を持ちながら価格が抑えられています。また、樹脂にはアルミと比較して対候性が低いという面がありますが、室外側をアルミにすることで、耐久性も高まっています。
窓交換にはアルミ樹脂複合サッシが使われることが多いです。樹脂サッシの窓交換より費用相場は低く、樹脂サッシの内窓より高いです。
アルミサッシ
アルミのサッシです。軽く耐久性が高い上に安価であることから、長年窓のサッシとして重宝されてきました。
ただ、熱を通しやすい性質である為、窓に断熱性を持たせることができません。また、樹脂のような弾力性がない為、気密性も確保できず隙間風の入りやすい窓になってしまいます。
現在の窓のリフォームでは窓交換でも内窓設置でも、ほとんど使われることはありませんが、費用相場は4種類のサッシの中で最も抑えられます。
断熱・防音・防犯機能で変わるサッシ交換の費用相場
サッシ交換では、窓交換や内窓に使う窓のサッシとガラスによって、窓の機能と価格が変わります。
断熱性
快適さと省エネを同時に実現する住宅の断熱には、窓の断熱が最も効果的です。その為、住宅の断熱改修の手段として窓交換や内窓設置などのサッシ交換は、国の断熱改修支援の対象になっています。
同時に外壁など住宅全体の断熱リフォームより予算を抑えられるので、断熱改修を計画するご家庭からも人気が高いです。
サッシの断熱性は木材と樹脂が最も高く、次がアルミ樹脂複合サッシですが、ガラスにはもっと多くの種類があります。断熱性の高さと費用相場はほぼ同じ並びです。
また、ガラスとガラスの間にアルゴンガスが注入されているタイプは、空気が入っているタイプより断熱性が高く、価格も上がります。
費用相場は複層ガラス+アルミ樹脂複合サッシ→Low-E複層ガラスアルミ樹脂複合サッシ→真空ガラス、又はトリプルガラス+樹脂複合サッシの順で上がっていきます。
真空ガラス
2枚のガラスの間が真空になっている断熱ガラスです。トリプルガラスと並んで現時点で最も高い断熱性を備えています。
トリプルガラス
3枚のガラスで構成される断熱ガラスです。
Low-E複層ガラス
2枚のうちの1枚にLow-E金属膜がコーティングされた複層ガラスです。真空ガラスや、トリプルガラスの次に高い断熱性を備えています。
複層ガラス
2枚のガラスで構成されたガラスです。必要最低限の断熱性です。
窓の断熱効果についてはこちらから詳しくご覧いただけます。
>>>断熱窓へのリフォームで冷暖房の効率アップ|窓・サッシの種類によって変わる効果と費用
防音効果
サッシごとする窓のリフォームの中で、防音効果を求める場合には内窓設置が向いています。外窓と内窓の間の空気層が熱と同時に音の出入りも抑えるからです。防音効果の高さはガラスの種類とサッシの構造によって変わります。
一般的な構造のサッシ
隣家のエアコンの室外機や掃除機の音など、一般的な生活音を室内に侵入させない効果があります。
ダブルフレーム構造のサッシ
防音には隙間からの音の出入りを防ぐ気密性もガラスの種類と同時に大切な要素です。ダブルフレーム構造とは気密性を高めるサッシの構造で、窓枠にぴったりと納まる内窓を生み出します。
幹線道路や線路に面しているなど、一般的な生活騒音以上のレベルの音も室内に侵入させません。一般的な構造のサッシより費用相場は高いです。
ダブルフレーム構造のサッシを使い、高い防音性を誇る内窓プラストについてこちらから詳しくご覧いただけます。
異厚複層ガラス
同じ厚みのガラスが2枚組み合わされている複層ガラスには、共鳴現象によって音を増幅させてしまうという性質があります。異厚複層ガラスは、異なる厚さのガラス2枚で構成される共鳴現象を打ち消し、遮音性を備えるガラスです。
厚みのあるガラス
厚みのあるガラスほど防音効果が高くなっていきます。ただ、一般的な構造のサッシでは厚みのあるガラスの重みを支えきれないので、ダブルフレーム構造のサッシと組み合わせる必要があります。
防犯効果
ガラス破りの被害を防ぐ為には、破壊されにくいガラスの窓が役立ちます。
安全合わせ複層ガラス
防音特殊フィルム中間膜が挟み込まれた2枚のガラスで構成された破壊されにくいガラスです。ガラス破りをしようとしても、ヒビが入るだけでガラスに穴を開けられません。
窓の防犯効果についてはこちらから詳しくご覧いただけます。
>>>窓のリフォームでは防犯ガラスにするべき?|サッシのガラス交換の費用とメリットデメリット
工賃に影響するサッシ交換の工法
サッシごと交換する窓のリフォームは窓交換と呼ばれるリフォームです。この窓交換には2つの工法があり、工賃に大きく影響します。その他にサッシを取り付け二重窓にする工事もありますが、窓交換より工賃を抑えられます。
カバー工法での窓交換
壁に埋め込まれている窓枠はそのまま残し、その上に新しい窓枠を被せ、新しい窓に交換する工事です。壁を壊さないので工賃を抑えられることから費用相場が低めであることに加え、1日で工事が完了します。
はつり工法
壁を壊して埋め込まれている窓枠を取外し、新しい窓枠を作った上で、新しい窓を取り付ける工事です。壁を壊したり廃棄物を処理したりするので、工事に5日程度かかります。カバー工法より工賃が嵩むため費用相場も高めです。
内窓設置
今ある窓はそのままにして室内側に新しい窓を取り付ける工事なので、最も手間が少なく工賃を抑えられます。
開き方タイプ別サッシ交換の費用相場
サッシ交換で変更できる窓の開き方タイプには引き違い窓の他に、すべり出し窓、FIX窓、上げ下げ窓などがあり、開き方タイプによって費用相場が変わります。
FIX窓→引き違い窓→上げ下げ窓・縦すべり出し窓の順で費用相場が上がっていきます。
サッシごと取り付ける内窓設置では、FIX窓→引き違い窓→内開き窓の順で費用相場が上がっていきます。
ルーバー窓の交換や内窓設置についてこちらから詳しくご覧いただけます。
>>>ルーバー窓・ジャロジー窓は断熱窓への交換や内窓設置で寒さ対策!かんたんマドリモの施工事例と費用を紹介
サッシ交換の見積書の見方
ここまで部位別の費用相場を見てきましたが、実際に窓交換をする際には、窓交換の取り付け工事費込み費用として全体の金額が示されます。
見積書の内容を確認する際に、窓交換の取り付け工事費込み費用の下に、詳細が書かれていますので、ここまでの費用相場の考え方をお役立てください。
例えば、A社とB社の見積書の合計金額がほぼ同じだった場合、同じLow-E複層ガラスであってもA社はアルゴンガス入りB社は空気層の複層ガラスだとしたら、A社の方が安く製品を提供していることがわかります。
また、C社よりD社の見積金額が高額だった場合、同じLow-E複層ガラスアルゴンガス入りであっても、D社は樹脂サッシ、C社はアルミ樹脂複合サッシかもしれません。
サッシ交換の際には、地域の気候や間取り、窓の向いている方角に合わせて、最適な窓を選ぶ必要があり、一概にどのサッシとどのガラスの組み合わせが最適であるとは言えません。
その為、見積書を見る際には、ご自宅の環境により良いガラスとサッシが選ばれているか、適正な価格であるかを確認することが大切です。その上で、サッシ交換にかかる工事費込み取り付け費用を見ていきましょう。
新潟エリアのYKK APマドリモ窓交換費用(製品価格+工事費)
窓の種類 |
大(掃き出し窓サイズ) | 中(腰高窓サイズ) |
複層ガラス+アルミ樹脂複合サッシ | 約13万円~20万円 | 約15万円~22万円 |
Low-E複層ガラス+アルミ樹脂複合サッシ | 約19万円~26万円 | 約21万円~29万円 |
新潟エリアでのYKKAPマドリモ内窓プラマードU引き違い窓設置にかかる取り付け工事費込み費用
ガラスの種類 | 腰高窓 | 掃き出し窓 |
複層ガラス | 約7万円~9万円 | 約11万円~13万円 |
Low-E複層ガラス | 約8万円~10万円 | 約13万円~15万円 |
防犯合わせ複層ガラス | 約14万5000円~16万円 | 約21万5000円~23万円 |
内窓プラストの設置にかかる取り付け工事費込み費用
ガラスの種類 | 腰高窓 | 掃き出し窓 |
複層ガラス厚み 18mm | 約10万~12万円 | 約14万~16万円 |
Low-E複層ガラス厚み 18mm | 約12万~14万円 | 約16万~18万円 |
防音合わせ複層ガラス厚み 6.8mm | 約19万~21万 | 約23万~25万 |
防音合わせ複層ガラス厚み 12.8mm(最厚) | 約22万~24万 | 約29万~31万 |
サッシ屋を選ぶポイントについて詳しくはこちらのコラムからご覧いただけます。
>>>新潟県(新潟市)のサッシ屋を選ぶポイント|口コミの評価や費用相場から探す窓と玄関ドアのリフォーム業者
マンションのサッシ交換の可能性
マンションにお住まいの方の中には、サッシ交換をしたいけれど、マンションだから無理だろうとあきらめている方もいらっしゃることと思います。確かに窓交換は許可されない規約になっているマンションが少なくありません。マンションの外観に影響することがあるからです。
そのような規約のマンションでも、内窓設置やガラス交換なら許可されることがあります。マンションは戸建て住宅と違い、窓の数も含め、外気に接している部分が少ないとは言え、窓の断熱で温熱環境は向上します。
もし窓辺の寒さにお悩みがあれば、まず初めにマンションの規約を確認されることをおすすめします。
マンションのサッシ交換についてこちらから詳しくご覧いただけます。
>>>マンションの窓リフォームは許可される?おすすめは内窓
サッシ交換で使える補助金
サッシごと交換する窓交換、サッシごと取り付ける内窓設置は、どちらも国が住宅の断熱改修を支援する先進的窓リノベ2025事業の補助金を受けられます。
断熱性が高まるほど費用相場も高くなっていくことをご説明しましたが、補助額も同時に上がっていきます。
窓交換について詳しくはこちらのコラムからもご覧いただけます。
>>>窓交換の方法|リフォーム費用と注意点を解説
補助金についてこちらから詳しくご覧いただけます。
- >>>2025年二重窓(内窓)リフォーム補助金最新情報|先進的窓リノベ事業の継続が決定!
- >>>環境省 断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業(先進的窓リノベ2025事業)について
2025年度は、昨年と比較して内窓設置より窓交換への補助率が高くなっています。また、窓交換の工事方法は、はつり工法よりカバー工法の方が補助金は高額です。
窓屋窓助では補助金申請のお手伝いもしておりますので、サッシ交換や内窓取り付けを検討される際にはお気軽にご相談ください。
詳しくはこちらからご覧いただけます。
>>>先進的窓リノベ2025事業 現地調査・見積予約を開始しました!
サッシ交換についてお迷いの際にはお気軽にご相談ください。
こちらにご自宅の窓のサイズをご記入いただくと、ご希望のガラスの種類別に詳しい費用をご確認いただけます。
窓のサッシ交換をするなら新潟NO.1 窓屋窓助へ
窓屋窓助は、窓のリフォーム、玄関ドアや引き戸の交換、ガレージシャッター設置などを通じて、新潟県(新潟市・長岡市・上越市など県内全域)の地域の皆様の夢や暮らしに貢献させていただきたいと願っています。
窓のリフォームでは、断熱性を高めて温熱環境を向上させ快適な家にすると共に、空き巣への不安、結露など窓に発生している問題を解決することが第一の目的です。
そしてそれと並行して、工事の質やサービスの良さ、費用もリフォームの成功・失敗に繋がります。
私達は、気持ち良く窓のリフォーム工事が完了し、結果も満足と思っていただけるリフォームにしなくては!という想いでスタッフが一丸となって取り組んでおります。
補助金を利用したリフォームのお手伝いも致しますので、お気軽にご相談ください。

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