内窓で二重窓にしても断熱効果なし?防犯や防音・結露軽減にも役立つ二重サッシのメリット
内窓にしても断熱や防音効果の薄さを感じられるケースがあります。リフォームに備えて、その原因と内窓を設置して二重窓にした際のメリットを得るポイントを押さえておきましょう。二重サッシは最近増加している新潟での侵入強盗への防犯対策としても有効です。
寒さと結露や暑さを改善し、防音、防犯に役立つ内窓の特徴を詳しくご説明します。
内窓を取り付け二重窓にしたのに断熱効果が薄い理由
内窓取り付け工事をした際には、「今年の冬は暖かく過ごせる!」と楽しみにしていたのに、いざ冬になって見たら思ったほど効果が感じられなかった、結露もリフォーム前と同じように発生してしまう…というようなケースを聞いたことがある方もいらっしゃることと思います。
実際にこのような状況の窓についてご相談を頂き、窓屋窓助で新たにリフォームをさせていただいたこともあるのです。その原因には、リフォームした窓の割合と外窓の劣化、内窓の種類が挙げられます。
リフォームした窓の数が少ない
一般的な規模の戸建て住宅には採光と換気の為、およそ15~16カ所に窓が取り付けられています。戸建て住宅で窓での断熱を考えた場合、全ての窓を断熱化することが理想的です。
住宅の断熱とは熱の出入りしない家にすることですが、その方法には屋根や壁を断熱する方法と、開口部を断熱する方法があります。
屋根や壁での断熱は開口部以外の外皮全てを断熱化します。外皮とは住宅が外気に触れる部分です。窓での断熱は家中の窓を全て断熱化します。
全て断熱化する理由はどちらの場合も、部分的に断熱をしてもその他の部分から熱が出入りしてしまい、確実な効果が得られないからです。
その為、内窓を設置して二重窓にしたのに効果が薄いと感じられる理由のひとつとして、断熱化した窓の数が少ないということが考えられます。
外窓が劣化している
築年数の長い住宅では外窓の気密性が低下していることがあります。木造住宅は経年によって発生する歪みで窓枠が圧迫され、建付けが悪くなることがあるからです。
開閉しにくい、鍵がかからないなどの現象がおこります。このような状態になっている窓は気密性が低下していることが多く、内窓を設置しても十分な効果を得られません。
外窓の気密性がかなり低下しているようであれば、内窓設置より外窓交換の方が確実な効果が得られます。
内窓のガラスとサッシの選び方で変わる二重窓効果
ガラスとサッシの選び方で断熱と防音の効果の高さが変わる為、選び方を誤ると十分な効果を得られなかったという結果になってしまいます。
暑さ寒さの解決には気候に合わせたガラス
内窓に使う断熱ガラスには複層ガラスとLow-E複層ガラス、真空ガラスがあります。効果を得る為にはこれらのガラスの中から気候に合うガラスを選ぶことが大切です。
複層ガラス
比較的温暖な地域に使われるガラスです。
Low-E複層ガラス
比較的温暖な地域から寒さの厳しい地域まで幅広く使われています。断熱タイプと遮熱タイプがあり、陽射しが強く入る部屋には遮熱タイプを選ぶと、夏の室温上昇を抑えられます。
真空ガラス
高断熱ガラスです。Low-E複層ガラスより高断熱なトリプルガラスは厚みがある為、内窓には使えません。その為、極寒の地域でもLow-E複層ガラスより断熱性の高いガラスは組み込めませんでした。
薄いのに高性能な真空ガラスは内窓に組みこめる高断熱ガラスとして、2024年に発売が開始された高断熱ガラスです。
寒さの厳しい地域や、日当たりの悪い窓でも高い断熱効果を発揮します。国の断熱改修支援事業である先進的窓リノベ2024事業(2025年は名称が変わります)では最も高い補助率の対象製品です。
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気密性を向上させるサッシ
窓からの熱と音の出入りを防ぐ為には気密性の高さが求められます。気密性が高いサッシであるほど、断熱性と防音性が向上します。
特に内窓をつけたのに騒音が減らなかった場合は、気密性が十分ではなかったことが原因であることがほとんどです。
防音の場合、ガラスが厚いほど防音効果が向上します。ところが一般的な内窓用のサッシには厚みのあるガラスを支えられるだけの強度がありません。線路や大型車が走向する幹線道路に面している寝室で安眠したいという場合には、厚みのあるガラスが組み込まれた気密性の高い特別なサッシが必要です。
隣家のエアコンの室外機や掃除機の音など、日常的な生活騒音は一般的な内窓で防音できますが、線路や幹線道路、ピアノの音、ペットの鳴き声などには十分な効果がありません。
防音したくて内窓を設置し、二重窓にしたのに効果がなかったという場合には、ガラスの厚みに加え、サッシの強度と気密性が不十分であったことが考えられます。一般的な生活音以上の騒音を解決したい場合には、内窓プラストがおすすめです。
内窓プラストについてはこちらから詳しくご覧いただけます。
関連コラム 内窓の防音効果でピアノの音漏れを解決|プラマードUと内窓プラスト(PLAST)どちらが効果的?
内窓で効果を上げる5つのポイントと補助金利用
二重サッシにする際、内窓で効果を上げる為のポイントを確認しておきましょう。
できるだけ多くの窓を断熱化
理想はすべての窓と玄関ドアや勝手口ドアの断熱化です。
外窓の状態を調べる
外窓の劣化の度合いを十分に調査し、気密性に問題がなければ内窓、気密性が低下している場合には外窓交換というように、外窓の状態によって窓の断熱化の方法を選ぶことが大切です。
気候に合わせてガラスを選ぶ
寒さが厳しい地域や、日が当たりにくい窓には断熱性の高い内窓、陽射しが強く入る窓には遮熱タイプのガラスが入った内窓というように、地域や窓まわりの環境に合わせて適切な窓を選ぶことが大切です。
防音したい騒音の程度に合わせてサッシとガラスを選ぶ
一般的な生活騒音と、線路や幹線道路、ピアノなどの騒音にはそれぞれ対応できる窓が異なります。騒音レベルに合わせて内窓を選びましょう。
補助金を活用して費用を抑える
内窓での住宅の断熱化は、外壁や屋根と比較すると3分の1程度で、100万円前後でリフォームできます。ただ外窓の気密性が低下している場合には外窓交換、一般的な内窓では解決できない騒音対策には特別な内窓が必要です。その場合には、一般的な内窓より費用がかさんでしまいます。
このような場合には積極的に国の補助金を活用しましょう。もちろん内窓にも補助金は出ますが、外窓や気密性の高い内窓は補助率が高いので、内窓取り付けより多くリフォーム費用の助けになります。
新潟でも侵入強盗への対策が重要
関東では侵入窃盗の犯罪が急激に増加して話題になっていますが、新潟でも安心できません。9月に公表された警察庁の被害の認知件数は、新潟県内で8月末までに144件もあり、昨年の同時期と比較すると3倍近くに増えたそうです。
詳しくはこちらからご覧いただけます。
>>>新潟NewsWeb空き家への侵入窃盗144件で急増 貴重品など置かないで
内窓を取り付け二重窓にすると得られる犯罪抑止効果
侵入窃盗で最も多い侵入経路は窓で、ガラス破りという手口を使います。ガラス破りとは窓ガラスを破壊して、破壊した部分から腕を差し入れ、鍵を開けて侵入する手口です。
この手口に対して二重窓には犯罪抑止効果があります。
内窓は外から見てもわかる為、ガラスを二重に壊し、鍵を開けなくてはならない手間がかかることが見て取れるからです。犯罪者にとって侵入工作に時間がかかると犯罪発覚のリスクが高くなる為、二重窓は避ける、または侵入工作に時間がかかり犯罪が発覚するという犯罪抑止効果が生まれます。
防犯ガラスも効果的
外窓の状態で窓交換をした場合には、防犯ガラスを組み込んだ窓にするとガラス破りのリスクが低下します。内窓はそれだけで犯罪抑止効果がありますが、防犯ガラスを組み込むとより防犯性が向上します。
関連コラム 窓のリフォームでは防犯ガラスにするべき?|サッシのガラス交換の費用とメリットデメリット
家中の断熱をする場合には、窓まわりの環境や外窓の状態に合わせて、内窓にするか窓交換にするかを決めることが大切です。防音が目的の場合には、騒音のレベルによって適切な内窓を選ぶ必要があります。
内窓をつけようと思うけれど、効果なしというような情報を見ると二の足を踏んでしまう…実際にはどうなのだろうと思われたらお気軽にご相談ください。
こちらにご自宅の窓のサイズをご記入いただくと、ご希望のガラスの種類別に詳しい費用をご確認いただけます。
内窓で断熱するなら新潟NO.1 窓屋窓助へ
窓屋窓助は、窓のリフォーム、玄関ドアや引き戸の交換、ガレージシャッター設置などを通じて、新潟県(新潟市・長岡市・上越市など県内全域)の地域の皆様の夢や暮らしに貢献させていただきたいと願っています。
窓のリフォームでは、断熱性を高めて温熱環境を向上させ快適な家にすると共に、空き巣への不安、結露など窓に発生している問題を解決することが第一の目的です。
そしてそれと並行して、工事の質やサービスの良さ、費用もリフォームの成功・失敗に繋がります。
私達は、気持ち良く窓のリフォーム工事が完了し、結果も満足と思っていただけるリフォームにしなくては!という想いでスタッフが一丸となって取り組んでおります。
補助金を利用したリフォームのお手伝いも致しますので、お気軽にご相談ください。
窓屋窓助では標準価格に加えてお値引きなどが効くキャンペーンも月替わりで行っております。ぜひご利用ください。