勝手口の防犯にシャッターは必要?取り付けるメリットと注意点
勝手口の防犯対策のひとつにシャッターを取り付けるという方法があります。玄関ドアより人目につきにくい勝手口の強力な防犯対策として役立ちます。その一方、うるさい、開閉が面倒などのデメリットもあります。
勝手口の防犯にシャッターはメリットが多く最適な対策になるのか、もっと良い方法はないのかということについて考えていきましょう。
Contents
勝手口に防犯シャッターを取り付ける方法
近所の家に泥棒が入った、ニュースで勝手口からの侵入窃盗が増えていると報道していたというような状況になると、我が家も防犯対策を強化しようと思われる方は多いと思います。その一つとして勝手口のシャッターが候補に挙がることもあるでしょう。
勝手口ドアは外に向かって開くドアなのに、シャッターを取り付けられるのだろうか?と疑問に思われる方もいらっしゃると思いますが、横の壁に余裕があれば取り付けできます。
勝手口に取り付けるシャッターは、引き違い窓の外側に取り付けられているシャッターと同じように、外壁に勝手口を覆うように取り付けするシャッターです。ただ、窓に取り付けするシャッターより大きめのサイズにする必要があるのです。
窓の場合は窓より少し大きめのサイズですが、勝手口ドアの場合は、最大限に開く時の幅と開いた時に枠が邪魔にならない高さを考慮してサイズを決めなくてはなりません。その為、勝手口ドアの横と上部の壁に面積によっては取り付けできないこともあります。
勝手口にシャッターを取り付けるメリット
勝手口のシャッターには、防犯以外にも良い点がありますので確認しておきましょう。
防犯性が向上し防災にも役立つ
防犯性が強化されることが最も大きなメリットです。毎年のように台風の被害が大きい地域や、強風の日が多い地域では防災対策としても役立ちます。一方、台風や強風の被害がそれほどない新潟では、冬に雪囲いの代わりとして役立ちます。
夜間のプライバシー確保
ガラス面の多い勝手口ドアは照明を点ける時間帯になると、外部からの視線が気になりますが、シャッターを閉じておけば照明を点けていてもプライバシーを確保できます。
外部の騒音を防げる
大型車両の走行量が多い通りや線路の近くにある住宅では、勝手口ドアからの騒音に悩まされることもありますが、シャッターを閉じておくと静かさが維持できます。
冷房の効率が良くなる
夏の日中は太陽熱によって室温が上昇し冷房の効率が低下しますが、シャッターを閉じていれば遮熱と遮光効果で冷房が効きやすくなります。
勝手口にシャッターを取り付ける注意点
以前はブラインドのように勝手口の室内側に取り付けできるシャッターもあったのですが、現在勝手口ドアに取り付けできるシャッターは室外側に取り付けるタイプだけです。
勝手口の室外側に取り付けるシャッターにはいくつかのデメリットがあり、防犯を強化しなくては!と思った気持ちが、日が経つにつれて薄れていくと同時に、次第に使わなくなってしまうケースが少なくありません。
せっかくシャッターをつけても、就寝前や外出時にはシャッターを閉じなくては、防犯効果が上がらなくなってしまいます。シャッターをつけたのに次第に開閉する回数が減っていく理由を見ていきましょう。
開閉時の音がうるさい
自宅にはシャッターがないが、近所の家のシャッター音がうるさいと感じられたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?手動シャッターの中には開閉時に大きな音がするタイプもあり、自宅内にも近所にも響いてしまいます。
開閉が面倒
引き違い窓であれば、手動であっても、室内側からシャッターの開閉ができますが、勝手口のドアのシャッターは室内からは操作できません。シャッターが閉じていると、ドアを開けられず、ドアが開いていればシャッターは下せないからです。
その為、外に出てシャッターを閉じてから玄関から入る、または玄関から出てシャッターを開けるなどの面倒さがあります。
キッチンが暗くなる
遮熱や遮光に役立つとは言っても、日中にシャッターを下ろしてしまうとキッチン内が暗くなってしまいます。また、風通しも悪くなってしまいます。
これらの問題点のうち、開閉音の大きさや開閉の面倒さは、電動シャッターを選ぶことで解決できます。さらにスリットタイプという遮熱しつつ光と風を採り入れるシャッターを選ぶと、暗さや風通しの悪さも発生しません。
ただ手動タイプなら10万円程度ですが、電動シャッターの場合には20~30万円ほどの費用がかかります。
勝手口の防犯性を上げる必要性
勝手口が狙われやすい理由は人目につきにくいからです。玄関は家の顔とも言われるように、住宅の外観や玄関周りのイメージに大きく影響します。
その為、玄関周りには生活感が出てしまう室外機や物置、ゴミ箱などは置かず、勝手口の周辺に置くことが多いです。新築時には玄関は通りに面した場所、勝手口は周辺からの視線が届きにくい場所になるよう計画されたのではないでしょうか?
間取り上、通りや隣家の窓に面している場合には、勝手口とその周辺が通りから見えないように、植栽やフェンスで目隠しすることも少なくありません。このような環境が、侵入窃盗をしやすい環境を生み出してしまうのです。
また、古いタイプの勝手口ドアのほとんどは防犯性が低いです。鍵が1か所しかなかったり、2ロックになっていても簡単に開錠できる鍵がついていたりすることがあります。
シャッター以外にもある勝手口の防犯対策
勝手口の防犯対策として最も良い方法は防犯性の高い勝手口ドアを取り付けることです。シャッターと比較して、勝手口ドアには使い勝手の良さもあります。
勝手口ドアの防犯性能
防犯性の高い勝手口ドアを取り付ければ、シャッターと二重にしなくても十分な防犯対策ができます。
ディンプルキーというピッキングに強い鍵が2か所に取り付けられている上に、こじ破りを防ぐ鎌錠、サムターン回しを防ぐ着脱式サムターンなど、あらゆる手口に対する対策が施されています。
主な侵入手口には次のような方法があります。
ドア錠こじ破り
ドアと壁の隙間にバールなどの工具を押し込み、てこの原理でドア錠を破壊して侵入する手口。強引な方法ですが、通常のドアや錠では短時間で侵入されてしまいます。
ピッキング
ピックと呼ばれる金属製の特殊工具を鍵穴に入れ、ドアの錠を短時間で開けるという手口。ピッキング手口に対応した錠でなければ、1分もかからず開錠されて屋内に侵入されてしまいます。
ガラス破り
窓ガラスを破壊し、そこから手を入れて解錠して侵入する手口。通常のガラスであれば、わずか数秒で破壊できます。近所への買い物やペットの散歩など、わずかな留守の間でも被害に遭う可能性があります。
サムターン回し
玄関ドアの外側からドリルで穴を開けるなどして、サムターン(内側のドアロック用つまみ)を強引に回して侵入する手口。壊したドアスコープや取り外したドアノブの穴、ドアと壁の隙間などに特殊工具を挿し入れてサムターンを回すこともあります。
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明るく風通しの良いキッチンにする勝手口ドア
ガラス面の多い勝手口ドアは、日中は陽射しを採り入れキッチンを明るくします。ガラスにLow-E複層ガラスを組み込めば、陽射しで室温が上昇してしまうこともなく、夏も快適に過ごせます。またガラス部分は上下に動かせるので風も採り入れられます。
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冬も暖かく過ごせるキッチンにする勝手口ドア
勝手口ドアの中には断熱機能のあるタイプもあります。断熱勝手口ドアにすると、暖房の熱が逃げていかなくなり、冷気の侵入も抑えられるので、寒いキッチンが暖かいキッチンに生まれ変わります。
同時にガラス部分も含めて勝手口ドアの室内側温度が、外気温の影響を受けにくくなるので結露の発生も抑えられます。
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シャッターの取り付けもできますが、勝手口の防犯性を上げたいという目的は勝手口ドアでも叶えられます。同時にシャッター取り付けで発生する音や開閉の面倒さ、風通しや日当たりの悪さなどのデメリットもありません。
断熱タイプの勝手口ドアの工事費込み取り付け費用は、18万~25万円です。シャッター取り付けと変わらない価格で、防犯性と快適さを手に入れられます。
勝手口の防犯をしたいとお考えの場合は、周辺の環境や間取りに合わせてシャッターにするか勝手口にするかを決めることが大切です。お迷いの際にはお気軽にご相談ください。
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