玄関ドアの強風対策はドアクローザーだけ?それ以外にも台風への備えが必要な理由
玄関ドアは強風対策をしておかないと、台風や風の強い日にドアが破損する恐れがあります。風にあおられてドアが突然バタンと閉じたり、開いたりしてしまうと大人でも危険です。お子さまは怪我をする恐れがあるので特に注意が必要です。
ドアクローザーを調整する他にも、玄関周りの片付けやドアの開閉方法など注意すべき点を考えていきましょう。
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玄関ドアに強風対策をしないと危険な理由
住宅の中で台風や強風、突風で被害を受けやすい場所は玄関ドアと窓です。その中で窓はシャッターや雨戸を閉じておけば被害を避けられますが、玄関ドアにはシャッターがありません。
その為、玄関に発生する被害には閉じている時に受ける被害も、出入りの際に発生する被害も両方あります。
閉じている時に受ける被害
玄関ドアに強風で飛んできた瓦や折れた枝などがあたると、ドアが凹んだり、袖ガラスが割れたりすることがあります。
また、雨を伴った強風では雨水が玄関ドアと玄関ドアの枠の間から玄関内に吹き込んでしまうこともあります。
出入りの際に発生する被害
強風の際に玄関ドアを開けたり、閉めたりしようとしている時に、風で煽られて大きく開いてしまったり、反対にバタンと閉じてしまったりすることがあります。このような通常以上の力が玄関ドアにかかると、玄関ドアに取り付けられている部品が負担を受けてしまいます。
その結果、開閉が重くなる、きっちり閉じなくなる、鍵のかかりが悪くなるなどの不具合が発生する恐れがあります。さらに勢いよく開いてドアが壁にぶつかると、壁もドアもぶつかった部分が破損する恐れがあり、風の強い力でドアが閉じられると手を挟む恐れがあります。
このような被害を避ける為の対策を事前にしておけば、玄関ドアを傷めたりけがをしたりすることを避けられます。
ドアクローザーで強風対策をする方法
ドアクローザーは玄関ドアと玄関枠を繋いでいる部品のうちのひとつで、軸側の上部に取り付けられています。玄関ドアと枠を繋ぐ部品の中で蝶番はドアを動かす働きをしますが、ドアクローザーはドアの閉まる速度を制御して、ドアを閉じる際の動きを調整する働きをします。
ドアを閉める際のドアの動きには3つの区間があります。ドアが完全に閉じきるまで手を離さない人もいますが、多くの人は体感で覚えている手を離すと後は自然に閉まるという角度で手を放します。この区間を3つに分け、速度を調整する働きをする部品がドアクローザーです。
ブラケット取り付けネジの緩みを直す
ドアクローザーは経年や、雑な開け閉めの動作でブラケット取り付けネジが緩み、ドアの速度調整が甘くなってしまうことがあります。その結果、通常よりドアが受ける力に対して大きく反応する為、風を受けるとバタンと閉じたり、勢いよく開いたりしやすくなってしまいます。
少しでも風から受ける力による動きを少なくするためには、緩んでいるブラケット取り付けネジを閉めることが台風対策に役立ちます。
ブラケット取り付けネジは上記画像の赤い矢印の位置についています。調整方法は、ドアクローザーのブラケット取り付けネジが見える位置までドアを開け、プラスドライバーでブラケット取り付けネジを時計回りに回して締めるだけです。
この時、ネジを外してしまうとブラケットが落下して非常に危険ですので、ネジを外さないよう注意しましょう。この方法がご家庭でできるドアクローザーの台風対策です。
バックチェック機構付きのドアクローザーなら急激にドアが開くことを抑えられる
ドアクローザーの中には、強風や突風で急激にドアが開かないようにするため、一定の開き角度を過ぎると、油圧が働いて開き過ぎを抑える機能を備えているタイプもあります。通常、70度以上ドアを開くとドアが重くなると感じている場合、バックチェック機構のドアクローザーであることが多いです。
ご自宅のドアクローザーがバックチェック機構付きの場合は、バックチェック調整弁を強めに閉めることも台風対策に役立ちます。
ドアクローザーの中には、バックチェック機構の他に、一時的に一定の角度で開いた状態に止める働きをするストップ機構付きタイプもあります。
この機能は、開いた状態をロックするわけではないので、ストップ機構がついていても強風や突風でドアがあおられると、ドアが一気に開いたり、閉じたりすることがあります。
その為、ストップ機構付きであっても、台風や強風の際にドアを開閉する場合はハンドルを離さないことが大切です。
ドアクローザーの機能について詳しくはこちらからご覧いただけます。
>>>YKKAP株式会社 よくあるご質問 ドアクローザーの機能について教えてください。
>>>ドアクローザーの取付けネジのしめつけ方法
強風や台風などの悪天候への玄関周りの対策
開け閉めの際の対策以外に、玄関ドアを閉じている時の対策も必要です。窓のように玄関ドアの前にシャッターを下ろせるわけではないので、ドア本体以外に玄関周りでの対策もしておきましょう。
雨水の侵入を防ぐ
雨を伴う強風は、玄関内に雨水を降り込ませることがあります。新築から間のない気密性の高い住宅であれば、その心配はありません。一方、築年数が長い住宅では建付けが悪くなっていることが多く、玄関ドアと玄関枠の間に隙間ができています。
また、気密性を高める為に取り付けられているゴムパッキンが劣化して硬くなり、隙間を防ぐ働きを果たせなくなっていることもあります。
その結果、築年数の長い住宅ではこれらの隙間から、雨水が降り込んでしまう恐れがあるのです。建付けの悪さは応急処置では解決できないので、台風対策としてできることには、耐水性のある玄関ドア用隙間テープを貼ることが挙げられます。
玄関周りの物を片づける
鉢植えや傘置き、自転車など、玄関の周辺にあるものを屋内や物置に片付けておくと、それらの物が玄関ドアにぶつかる事故を防げます。
強風対策に役立つ風除室や引き戸
玄関ドアの根本的な強風対策には風除室設置や玄関ドアの見直しが考えられます。台風は年に何度も来ますし、台風以外にも強風や突風が続くこともあります。
天気予報を見てから慌てて一時しのぎ的な対策をするよりも、何度台風が来ても被害を受けない玄関にしておくと安心です。
風除室を設置する
寒さが厳しい地域では雪に備えて風除室を設けられているご家庭が少なくありませんが、読んで字のごとく風除室は風を除けるので、台風対策にもうってつけです。窓を守るシャッターのように、雨風から玄関ドアを守ります。
もちろん雪の季節にも大活躍しますので、雪の多い地域の方には特におすすめです。
風除室について詳しくはこちらから
>>>玄関まわりや物干し場として囲う風除室。 吹き込む雨や雪、風を防ぎます。
関連コラム
玄関ドアを交換する
築年数の長くなった住宅では、玄関ドアの建付けが悪くなっていることが多く、台風や大雨の時に、隙間から雨が降り込んでしまうことがあります。
隙間があると雨が降り込むだけではなく、冬は玄関内に冷気が夏は太陽熱が入り込んで、玄関を寒くしたり暑くしたりもします。
新しい玄関ドアに交換すると、建付けの悪さが解決するので、隙間からの雨の降り込みや、冷気と太陽熱の侵入も防げます。
関連コラム 玄関ドアに断熱性が必要な理由|お住まいの地域に合わせた選び方のポイント
玄関引き戸に交換する
現在の玄関ドアが両開きドア、両袖ドア、袖付き親子ドアなら、2枚建て玄関引き戸にも交換できます。
玄関引き戸なら、ドアが風にあおられてバタンと閉じて怪我をする、一気に開いて外壁にぶつかり損傷するというような事故がおこりません。小さなお子様がいらっしゃるご家庭では安心して使えます。
関連コラム 玄関引き戸リフォームで後悔しない為の確認ポイント
台風や大雨、大雪などは人間の力では変えられない上に、年に何度もやってきます。台風速報を聞いてから対策を始めるより、いつ台風が来ても慌てない家にしておくことが大切です。
玄関の台風対策をお考えになる際はお気軽にご相談ください。
玄関ドアの強風対策なら新潟NO.1 窓屋窓助へ
窓屋窓助は、玄関ドアや引き戸の交換、窓のリフォーム、ガレージシャッター設置などを通じて、新潟県(新潟市・長岡市・上越市など県内全域)の地域の皆様の夢や暮らしに貢献させていただきたいと願っています。
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