内窓ブラインドは二重窓の遮熱と断熱効果を向上させる
内窓を設置するとブラインドが設置できなくなるのでは…?と心配され二重窓へのリフォームに腰が上がらない方や、内窓にブラインドを取り付ける方法を探している方にブラインドの取り付け方や効果について解説します。
マンションで窓枠の奥行が足りない場合でも、ふかし枠を使えば外窓と内窓の間にブラインドは取り付けできます。
二重窓に使う内窓ブラインドとは
二重窓で、外窓と内窓の間に取り付けられる二重窓用のブラインドがあります。2枚のガラスの間にブラインドが取り付けられているブラインド入り複層ガラスを連想される方もいらっしゃるかと思いますが、そちらはガラス交換用です。
内窓ブラインドは内窓のガラスとガラスの間に取り付けられているのではなく、外窓と内窓の間に後付けできる二重窓専用のブラインドです。
タチカワブラインドやニチベイといった有名メーカーが製作している内窓ブラインドを見てみましょう。
タチカワ シルキーカーテン 横型ブラインド 内窓
内窓と組み合わせて使うヨコ型のアルミ製ブラインドです。ブラインドには横型と縦型がありますが、横型タイプには制作サイズの幅が広いという良さがあり、コンパクトさが求められる内窓にはぴったりです。
内窓用シルキーカーテンは横型で、幅は300~2000mm、高さは110~2500mmの範囲内で内窓の寸法に合わせて最大面積4㎡までブラインドのサイズをオーダーできます。
スラット幅は15mm、コードで操作するタイプで、カラーラインナップは70色も用意されています。スラットには3種類のタイプがあり選べる色数が異なります。
スラットはブラインドを構成している薄い板のことで、羽根とも呼ばれます。シルキーカーテンにはアルミのスラットが使われていますが、木や布、紙が使われたブラインドもあります。
遮熱コートは光の反射率を高めて冷房効率を向上させるスラットで40色あります。酸化チタンコート+遮熱コート遮熱に加えて、光が汚れを分解する機能があるスラットで15色あります。フッ素コート+遮熱コートはフッ素の働きで汚れが簡単に落とせるスラットで15色あります。
遮熱コートのスラットを選んだ場合、幅1800mm×高さ1800mmの内窓に取り付けるブラインドの参考価格はタチカワのメーカーサイトでは31,000円と掲載されています。
タチカワブラインド ヨコ型ブラインド(アルミ)シルキーカーテン 内窓/内窓セパレート
ニチベイ・ブラインド「セレーノ・ユニーク」セレーノフィット15 内窓タイプ
セレーノフィット15 内窓タイプは外窓と内窓との間に取り付ける横型タイプのブラインドです。このうち遮熱機能があるブラインドは遮熱ベーシックというタイプで、陽射しを反射し、室内への熱の流入を抑える遮熱スラットが基本です。
これに加えて紫外線が生み出す活性酸素を分解して汚れを防ぐ酸化チタンコート、又は汚れを落ちやすくするフッ素コートと組み合わせられます。また、操作部など手の触れやすい所には抗菌加工が施されています
スラット幅は15mm、コードで操作するタイプで、79色のベーシックカラーのうち、遮熱ベーシックにはカラーバリエーションが5色用意されています。幅は35~200cm、高さは10~230cmの範囲内で内窓の寸法に合わせてブラインドのサイズをオーダーできます。メーカー標準価格は16,500~43,120円(税込)です。
株式会社ニチベイ よこ型ブラインドよこ型ブラインド(ベネシャンブラインド)セレーノ・ユニーク
内窓にブラインドを組み合わせる効果
内窓ブラインドには遮熱と断熱、プライバシー確保、インテリア性向上などの効果があります。
遮熱と断熱効果
遮熱タイプのLow-E複層ガラスを使った内窓には遮熱効果がありますが、内窓ブラインドは内窓の外側で日射熱を遮るので内窓の遮熱効果をさらに向上させる働きをします。
ニチベイが公表しているデータでは夏は日射熱の流入が84%カットされ遮熱性能が約72%向上、冬は暖房の熱の流出が軽減しておよそ14%断熱性能が向上しています。この働きにより内窓の室外側と室内側の温度差が小さくなる為、結露軽減の効果も期待できます。
関連コラム
省エネ効果
ブラインドと内窓の組み合わせで熱の出入りが抑えられて冷暖房の効率が良くなる為、省エネ効果も得られます。
プライバシーを確保できる
内窓のガラスには視線を遮る型ガラスなどもありますが、補助金を活用する場合、透明のガラスより補助率が下がってしまいます。
また、視覚的な好みで窓ガラスは透明にしておき普段は景観を採り込み、必要に応じてプライバシーを確保したいという方もいらっしゃるでしょう。このような場合、内窓ブラインドが役立ちます。
窓に使える補助金情報はこちらから詳しくご覧いただけます。
インテリアをすっきりさせる
室内の快適性を上げる為には、カーテンと組み合わせたり、和室であれば和紙調ガラスにしたりするなどの遮光対策と視線対策が必要です。
ただ、内窓をつけると壁に対して窓の位置に奥行きが減ったり、出っ張ったりすることがあり、カーテンをつけにくくなることがあります。また、インテリア的にファブリックは使いたくない、ブラインドの方が好みであるという方もいらっしゃるでしょう。
このような場合には、外窓と内窓の間に設けるブラインドが最適です。すっきりとした見た目に納まります。また、ブラインドは掃除が大変という面がありますが、内窓で埃が遮られるので、汚れにくいという良さもあります。
内窓ブラインドの取り付け方
内窓ブラインドを取り付ける際の注意ポイントは、窓枠の奥行きの深さです。外窓と内窓の間にある程度の距離が必要です。この長さはメーカーによって異なりタチカワブラインドなら26mm以上、ニチベイは29mm以上が必要です。
その為、既に内窓が取り付けられている場合には、奥行きに最低26mmの深さがないとブラインドは取り付けられません。
窓枠の奥行きを深くするふかし枠
新しく内窓を取り付ける場合にはふかし枠を使うと、奥行きの深さが足りなくても内窓ブラインドを取り付けられます。
ふかし枠は窓枠の奥行が浅く内窓を取り付けられない場合に取り付けて、窓枠の奥行を深くする部材です。
この部材をつけると元の窓枠の奥行の浅さによっては、壁すれすれ、又は壁より窓が出っ張ることがあり、カーテンをつけにくくなることがあります。このような場合でも、内窓ブラインドは取り付けができます。
マンションの浅い窓枠にもふかし枠が有効
マンションでは戸建て住宅より窓枠の奥行が浅いケースが少なくありませんが、ふかし枠を使えば、内窓ブラインドを取り付けられます。
内窓ブラインド取り付けは内窓取り付け時がおすすめ
既に二重窓になっている場合、内窓ブラインドを取り付ける際にはいったん内窓を取り外します。また、奥行きの深さが足りなければ取り付けできません。
その為、二重窓のリフォームを進める際にブラインド選びも並行して進めるとスムーズに内窓ブラインドの取り付けができます。
内窓の遮熱効果を上げる為のポイント
内窓の遮熱効果を上げるポイントは内窓のガラスに遮熱機能を持たせることと、窓の外側でも遮熱することです。外窓の外側にはアウターシェードやスダレが役立ちますが、内窓の外側に取り付ける内窓ブラインドも効果的です。
使い勝手という面から考えても、窓を二重に開閉して操作しなくてはならないアウターシェードより、内窓ブラインドの方が操作の手間は少ないです。また、スダレのように必要のない時間帯もつけ続けているより、時間帯によって調整できるブラインドの方が窓からの景観を楽しめます。
内窓を設置する時にはブラインドを取り付けたいけれど、どのブラインドを選んでおけば間違いなく取り付けられるのかと迷われたらお気軽にご相談ください。
内窓ブラインドで遮熱・断熱対策をするなら地域NO.1 窓屋窓助へ
内窓(二重窓)をはじめとして、窓やガラスの交換などの窓のリフォームでは、断熱性を高めて温熱環境を向上させ快適な家にすると共に、空き巣への不安、結露や騒音など家の中に発生している問題を解決することが第一の目的です。そしてそれと並行して、工事の質やサービスの良さ、費用もリフォームの成功・失敗に繋がります。
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