上げ下げ窓の内窓は内開きと引き違い窓|おすすめはどちら?
内窓は上げ下げ窓にもつけられるのかどうか疑問に思っている方は意外に多くいらっしゃいます。結論から言えば内開き窓、又は引き違い窓の内窓を取り付けできますが上げ下げするタイプの内窓は取り付けできません。
内窓設置に際して内窓取り付け後の使いやすさを考えた上で、窓周辺の環境や窓枠の幅によってどちらの方法にするか決めていきます。
Contents
上げ下げ窓に取り付けできる内窓 内開き窓
上げ下げ窓には上下の窓が動く両上げ下げ窓と、下部の窓だけが動く片上げ下げ窓があります。
そして上げ下げ窓の開閉の際には下窓の下部、又は上窓の上部の両脇に取り付けられているレバー錠や引手を両方同時に操作して窓を動かす方法と、下窓の中央についている引手を操作して窓を動かす方法があります。
その為、上げ下げ窓に取り付けできる窓のタイプは、上げ下げ窓の開閉操作をする引手やレバー錠の位置によって決まります。
どちらのタイプの上げ下げ窓であっても内開き窓が内窓には最適です。
内開き窓を内窓にするメリット
操作がしやすい
内開き窓には内側に向かって開いた際に、上げ下げ窓全体のどこにでも触れられる状態になるので、操作がしやすい良さがあります。
気密性がより高くなる
上げ下げ窓には引き違い窓と比較するとレールがない分、隙間が生まれにくく気密性が高いという特徴がありますが、内開きのすべり出し窓にはさらに高い気密性があります。
その為上げ下げ窓と内開き窓の組み合わせで生まれる二重窓には、より断熱の高い窓になる良さがあります。
外観のイメージが変わらない
デザイン性が高く、外観や内装のおしゃれな雰囲気を演出する良さがあります。このような上げ下げ窓の内窓に内開き窓をつけた場合、窓枠だけで桟がないので、外観のイメージを損ないません。
内開き窓を内窓にするデメリット
解放時窓が邪魔になる
内開き窓には窓を開けた時に前方のスペースが必要です。その為窓の幅と窓周辺の状況によっては、窓を開けた時に内側に向かって開く窓が邪魔になることがあります。
開閉の角度を調整できない
上げ下げ窓や引き違い窓の場合、気候や風向きに合わせて窓の位置を調整しちょうど良い量の風を採り込めます。これは常時換気をしたい場所にはとても便利な働きです。
一方、内開き窓は角度の調整ができません。開けっ放しにしておきたい時は、窓の端が壁にあたる位置にストッパーを取り付けておけば全開放はできます。中途半端な位置には止まりませんし、止まったとしても窓が邪魔になってしまいます。
内開き窓の施工事例
上げ下げ窓からではありませんが、内開きの内窓を取り付けた事例です。上げ下げ窓にも取り付けできます。
すべり出し窓に内開き窓を取り付けて断熱
家中の窓を断熱化した中で、すべり出し窓に内開き窓を取り付けた事例です。
お客様の声
足元の冷えや車の防音効果をとても感じています。大人は我慢できますが子供はすぐに「寒い寒い」とぐずってしまうため、暖かい空間を作ってあげられて良かったです。
こちらの事例を詳しくご覧いただけます。
>>>【小千谷市の施工実例】YKKAP内窓プラマードU お家全体の断熱対策
すべり出し窓に内開き窓を取り付けて結露対策
結露対策で内窓を取り付けた施工事例です。
お客様の声
冷気なし・防音に満足している。補助金で7割ほどサポートしてもらえたので、金額的にも本年やってよかった。12月~結露出ないか楽しみである。
こちらの事例を詳しくご覧いただけます。
>>>新潟市 プラマードUで結露の対策
上げ下げ窓に取り付けできる内窓 引き違い窓
操作の為の引手やレバー錠が両端についている上げ下げ窓の場合、引き違い窓の内窓をつけられます。
引き違い窓を内窓にするメリット
窓が邪魔にならない
引き違い窓はレールに沿って動くので前方のスペースがなくても設置でき、窓を開けた時に窓が邪魔になりません。
開く幅を調整できる
常時換気をしたい場所では細目に開けておくことができるので便利です。
費用が抑えられる
内開き窓より製品価格が抑えられます。
カーテンをつけられる
窓が前方に出てこないのでカーテンをつけられます。
引き違い窓を内窓にするデメリット
上げ下げ窓によっては取り付け出来ない
引手が両端についていることに加え、ある程度の幅のある上げ下げ窓以外には、引き違い窓の内窓を取り付けできません。
中央に引手がついていると窓を片側に寄せても中央に寄せても、上げ下げ窓の操作ができません。また、きわめて幅の低いスリット上げ下げ窓は、スタイリッシュですが引き違い窓を内窓に設けられるだけの幅がありません。
掃除がしにくい
上げ下げ窓は窓を内倒しにして掃除ができるようになっていますが、引き違い窓の内窓を取り付けると、内側に倒して掃除をすることができなくなってしまいます。
外観デザインに影響が出る
上げ下げ窓で演出されていたおしゃれな雰囲気が、内窓のサッシで損なわれることがあります。
引き違い窓の施工事例
引き違い窓を内窓にした事例です。
騒音対策に気密性の高い引き違い窓の内窓を取り付け
窓からの騒音を解決する為に気密性の高い引き違い窓の内窓を取り付けた事例です。この事例の外窓は引き違い窓ですが、上げ下げ窓にも取り付けができます。
お客様の声
気になっていたロードノイズが全く聞こえなくなり、朝まで眠れるようになりました。遠い所まで来ていただきありがとうございました。
こちらの事例を詳しくご覧いただけます。
>>>【長野県の施工実例】大信工業 内窓PLAST 眠れなかった騒音の解消
内窓設置以外の選択肢は窓交換
上げ下げ窓が故障してしまった場合には、交換するという選択肢もあります。上げ下げ窓も引き違い窓と同じようにカバー工法で枠ごと交換できるので、1時間程度で交換工事が完了します。
交換の際にLow-E複層ガラスと樹脂サッシの窓を採用すると断熱性が向上します。費用はおよそ15万円程度です。
お客様の声
リフォーム前と外観がかわらず、短期間で終えることができた。
こちらの事例を詳しくご覧いただけます。
>>>長岡市 故障した上げ下げ窓をYKKのマドリモで交換
断熱と結露軽減、防音、防犯効果を高める内窓
上げ下げ窓の内側に内開き窓を取り付けたとしても、引き違い窓を取り付けたとしても、二重窓で得られる効果は共通しています。
内窓で軽減できる結露
内窓を設けると、窓の内側が外気の影響を受けにくくなるので結露が軽減します。
関連コラム
>>>二重窓なのに結露が発生する理由と対策
内窓で上がる断熱効果
内窓には外窓と内窓の間の空気層が熱の伝わりを抑える働きがあります。さらに内窓の樹脂サッシと複層ガラスがサッシとガラスを通す熱を妨げる為、窓の断熱性が向上します。
ただ、内窓の断熱効果は外窓と内窓の気密性によって影響を受ける為、二重窓には元の窓の気密性が低いと内窓をつけても二重窓効果が充分に発揮できないという面があります。
そして、もともと上げ下げ窓には二重窓と比較して気密性が高いという特徴があります。その為、外窓上げ下げ窓+内窓の二重窓は高い断熱性を備えられます。内窓に内開き窓を選べばさらに気密性が向上し断熱性もあがります。
関連コラム
>>>内窓(二重窓)の種類|ガラスとサッシ選びで変わる効果の違い
>>>窓リフォームの費用相場は?プロが教える費用を抑えるコツ
上げ下げ窓に内窓を取り付ける費用と補助金
内窓の製品価格はガラスの断熱性とサイズによって変わります。さらに上げ下げ窓に内窓を取り付ける費用は内開き窓と引き違い窓のどちらを選ぶかによって変わってきます。
プラマードUを取り付ける費用
プラマードU引違い窓小窓サイズの参考価格は5万円から12万円です。
窓ガラスとサッシの種類 | 工事費込み価格 | |
樹脂窓 | Low-E複層ガラス+樹脂サッシ | 約6~12万円 |
アルミ樹脂複合窓 | 複層ガラス+アルミ樹脂複合サッシ | 約5~11万円 |
YKK AP窓の株式会社 リフォーム参考価格 マドリモ 内窓プラマードU
新潟エリアでのYKK AP プラマードU複層ガラス+樹脂サッシの内窓を例にとって、小窓サイズの工事費込み価格を見てみましょう。
窓の開き方タイプ | サイズ | 工事費込み価格 |
内開き窓 | 間口45cm 高さ45cm | 4万5,320円 |
引き違い窓 | 間口45cm 高さ55cm | 3万8,005円 |
防音性の高い内窓はサイズや開き方タイプの他にガラスの厚さなど、条件によって価格に幅がある為、お問い合わせください。
上げ下げ窓に内窓を取り付けるリフォームに使える補助金
窓のリフォームには、先進的窓リノベ2024事業の補助金が使えます。先進的窓リノベ2024事業は国が既存の住宅の省エネ化を推進することを目的に実施している補助金制度です。
補助額は窓の性能やサイズ、改修する窓の数によって変わりますが、一戸当たりの上限補助額は200万円です。
補助額合計が5万円以上という要件がありますので、小窓の場合には複数の窓に内窓を取り付ける必要があります。
関連コラム 2024年度内窓(二重窓)・窓交換リフォーム補助金最新情報
先行予約についてはこちらをご覧ください。
>>>2024年度の補助金先行予約を受付中!例えば100万円の工事の50%近くが補助される驚異の補助金をお見逃しなく!
上げ下げ窓に内窓を取り付ける際には、取り付けても上げ下げ窓の操作がしやすい状態になっていることが大切です。窓周辺の状況によっては、内開き窓をつけると窓が開けにくくなってしまうこともあります。
どの方法が良いのか迷われた時にはお気軽にご相談ください。
上げ下げ窓に内窓を取り付けるなら地域NO.1 窓屋窓助で
内窓(二重窓)をはじめとして、窓やガラスの交換などの窓のリフォームでは、断熱性を高めて温熱環境を向上させ快適な家にすると共に、空き巣への不安、結露や騒音など家の中に発生している問題を解決することが第一の目的です。そしてそれと並行して、工事の質やサービスの良さ、費用もリフォームの成功・失敗に繋がります。
窓屋窓助が叶える窓や玄関ドアのリフォームは、気持ち良く窓のリフォーム工事が完了し、結果も満足と思っていただけるリフォームにしなくては!という想いで取り組んでおります。
補助金を利用したリフォームのお手伝いも致しますので、お気軽にご相談ください。
窓屋窓助では標準価格に加えてお値引きなどが効くキャンペーンも月替わりで行っております。ぜひご利用ください。