内窓(二重窓)の種類|ガラスとサッシ選びで変わる効果の違い

内窓(二重窓)の種類|ガラスとサッシ選びで変わる効果の違い

内窓(二重窓)には、主に断熱・結露軽減、そして防音を目的とした製品があります。どちらも工法と効果の高さ、ガラスとサッシ(フレーム)の選択肢があり、それぞれメーカー・販売店・施工店よってリフォーム費用に違いがあります。

目的と予算にあう内窓選びの為に、それぞれの種類の違いを確認していきましょう。

内窓(二重窓)の種類は2

内窓の種類は、大きく分けると、優れた気密性を備え防音に高い効果を発揮する内窓と、予算を抑えることで家中の窓を断熱化しやすくする内窓という2種類があります。

防音に高い効果を発揮する内窓

内窓の断熱と結露軽減、防音という3つ効果の中で、防音は気密性とガラスの厚みによって効果の高さが大きく変わります。

一般的に内窓の断熱性能を高める為には複層ガラスを使いますが、気密性の高い内窓では一枚ガラスを使っても高い断熱性を得られます。

そしてこの1枚ガラスに一定以上の厚みを持たせると、気密性との組み合わせで非常に高い防音効果が得られます。ただ気密性を高め、厚みのあるガラスが入るサッシ(フレーム)にする為には、窓枠にピッタリと合わせる必要があります。

ところが、既につけられている外窓にはほとんどの場合歪みが生じています。中央部は歪んで両端より低くなっていたり、左右の枠の長さが変わっていたりというような状態です。

このような窓にピッタリと合わせられる内窓にする為には、正確な採寸に基づいて個々の窓に応じた内窓の部材を作る必要があります。その為一般的な内窓と比較すると高額ですが、確実な防音と断熱の効果が得られます。

本気の防音・断熱/内窓プラスト(PLAST)の製品情報こちら

家中の窓を断熱化しやすくする内窓

住宅の断熱化には屋根や外壁、床など外気と接する部分を全て断熱化する方法と、開口部を断熱化する方法があります。

この2つの方法を比較すると、開口部の断熱化に内窓を使った場合、外気と接する部分を全て断熱化する方法と比較して半分以下の予算で住宅の断熱化ができます。

築年数による違いがありますが、一般的な4人家族が住まう規模の住宅で外気と接する部分を全て断熱化する場合には、300400万円程度の費用がかかります。

一方、窓での断熱の場合、断熱化する窓の数が少なければ高い効果は期待できません。ところが窓交換や防音効果の高い内窓ですべての窓を断熱化すると、外気と接する部分を全て断熱化する方法と同程度の費用がかかることもあります。

その点、YKKAPの内窓プラマードUであれば、一般的な4人家族が住まう住宅の窓すべてに内窓を取り付けたとしても、100万円前後の費用で収まります。

内窓についての詳しい説明はこちらから

内窓(二重窓)のガラスの種類と選び方

YKKAP 内窓のガラスの種類による断熱性能の違い

内窓の効果はガラスの種類によって変わる為、目的と予算に合わせて最適なガラスを選ぶことが大切です。

断熱と結露軽減をしたい

断熱性が高いガラスほど、暖房が効率よく働くようになると同時に結露の発生量が減っていきます。

Low-E複層ガラス断熱タイプが内窓のガラスの中で最も高い断熱性を得られるガラス、その次が複層ガラスです。

断熱と同時に遮熱もしたい

Low-E複層ガラスの中で紫外線と日射を遮る遮熱タイプは冷房の効率を良くします。

最近の住宅は以前より断熱化が進んでいるため、一旦室内に熱を入れてしまうと、逆にそれを室外に排出することが難しいといえます。そこで夏は、冷房機器の効率に影響を及ぼす直射日光による熱を室内に取り入れないように、窓の遮熱対策を実施することが重要です。

引用:経済産業省 資源エネルギー庁 住まいの「遮熱」

ひどい騒音にも効果の出る防音をしたい

同じ気密性を持つ内窓であってもガラスの厚みによって防音できる騒音レベルが変わってきます。

一般的な内窓のサッシは最大6.8mmですが、高いレベルの騒音への防音に効果を発揮するガラスの厚みは12.8mmです。

防犯や災害に備えられる窓にしたい

安全合わせ複層ガラスは、ガラス破りなどの犯罪や台風、地震などの自然災害に備えて、安全な窓にする割れにくいガラスです。

浴室には、割れても粒状になり怪我をしにくい強化複層ガラスや、割れても破片が飛び散りにくいスチロール樹脂板などが採用されます。

和室の障子の代わりにしたい

木製建具のような質感を持つヒノキ(木目調)色のサッシの内窓プラスト

和室には外窓の内側に障子が取り付けられています。この障子の代わりに和室用複層ガラスやLow-E複層ガラス、和紙調ガラスを使った内窓を取り付けられます。

おしゃれな雰囲気にしたい

YKK内窓プラマードUの格子入り複層ガラス エレガントタイプ

格子付きの複層ガラスにはシンプルなタイプとエレガントなタイプがあり、インテリアのテイストに合わせて最適なデザインのガラスを選べます。

内窓(二重窓)のサッシ(フレーム)の種類と選び方

内窓の気密性を確実にする煙返しが使われた構造のサッシ

内窓に使われるサッシ(フレーム)には素材の違いと構造の違いがあり、目的によって最適なサッシ(フレーム)の種類が変わります。

素材の断熱性の違い

内窓には基本的に樹脂サッシが使われますが、製品価格を抑える為、アルミ樹脂複合サッシを販売しているメーカーもあります。

断熱性と気密性、結露軽減を目的とする場合には樹脂サッシが最適です。

素材の色の違い

木目調のサッシで内装のイメージをアップする内窓

樹脂サッシには木目調カラーが複数取り揃えられているので、インテリアに合わせた色調にすることで、室内の雰囲気が向上します。

構造の違い

内窓のサッシには、一般的な構造のサッシと隙間を無くす煙返しが使われている構造のサッシがあり、一般的な構造のサッシのサッシより、煙返しが使われている構造のサッシの方が高い気密性を備えています。

また、ガラスの重さに対する耐性の違いでも2種類に分けられます。一般的なサッシは6.8mm以上の厚みのガラスを取り付けると、ガラスの重みで戸車がつぶれてしまう危険がある為、耐えられるガラスの重さは6.8mmまでの厚みです。

もう1種類は防音性を高める働きをする厚みのあるガラスを入れても、戸車がつぶれる心配のないサッシで、12.8mmまでの厚みのガラスを入れられます。

また、浴室に取り付ける内窓にはユニット納まり用とタイル納まり用があり、それぞれが浴室の仕様に合わせた構造になっています。

内窓に採用できる開き方タイプの種類

 

内窓に採用できる開き方タイプの種類

内窓は基本的に外窓によって採用される開き方タイプが変わります。

内窓に採用される窓の開き方タイプ

引き違い窓には引き違いの内窓を取り付けます。

FIX窓には掃除の為に着脱できる取手付きFIX窓の内窓が採用されます。

上げ下げ窓、ルーバー窓には、窓枠の幅や室内の状況に応じて、引き違い窓、又は内開き窓が採用されます。

内窓を取り付けられない窓

外窓の開き方タイプや設置されている場所、付属物によっては内窓が取り付けられないことがあります。

外窓の開き方タイプ

内倒し窓と内開き窓は内側に向かって窓が開くので内窓はつけられません。ドレーキップ窓は外側にも開けられますが、内側にも倒れてくるので、内窓はつけられません。

設置されている場所

天窓には内窓がつけられません。

付属物

換気扇やクーラーが取りつけられている窓には内窓がつけられません。

内窓に型ガラスや和紙調ガラスを使ってプライバシー確保

プライバシー確保に役立つ型ガラス

複層ガラスの中には、視線を遮る効果のあるガラスもあります。

型ガラス

浴室など外部からの視線が気になる窓にはオプションで光は通しながら視線を遮る働きをする型ガラスを選べます。

キッチンパネルやタイルの壁の場合、ビスを使えないので、窓枠の内側にツッパリ棒でカーテンを吊るすことがあります。

ところが内窓を取り付けると、取り付ける前はカーテンを吊り下げていたが、内窓を取り付けた後は窓枠の奥行きが浅くなり、カーテンがつけられなくなってしまうことがあります。

そのような場合、型ガラスにすると外部からの視線を遮れるので、プライバシー確保に役立ちます。

和紙調ガラス

障子のように見えるガラスです。内窓をつけたいけれど障子がないと視線と遮光の対策ができなくなってしまうという場合、断熱・気密性のある障子として役立ちます。

内窓を設けたいけれど、どのガラスとサッシが自宅の状況に合うのか迷ってしまった時にはお気軽にご相談ください。

 

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新潟で内窓(二重窓)を選ぶなら窓屋窓助にご相談ください

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内窓(二重窓)をはじめとして、窓やガラスの交換などの窓のリフォームでは、断熱性を高めて温熱環境を向上させ快適な家にすると共に、結露や騒音など家の中に発生している問題を解決することが第一の目的です。そしてそれと並行して、工事の質やサービスの良さ、費用もリフォームの成功・失敗に繋がります。

 窓や窓助が叶える窓や玄関ドアのリフォームは、気持ち良く窓のリフォーム工事が完了し、結果も満足と思っていただけるリフォームにしなくては!という想いで取り組んでおります。

補助金を利用したリフォームのお手伝いも致しますので、お気軽にご相談ください。

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監修者情報

窓屋窓助編集部

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