窓の断熱リフォーム効果は防寒・遮熱・防音・結露軽減
窓の断熱リフォームには主に3つの方法があり、方法によって効果の種類と高さ、リフォームにかかる費用が変わります。どの方法を取っても防寒と夏の暑さ対策に役立ちます。
遮熱、防音、結露に関しては断熱サッシである樹脂サッシや遮熱効果のあるガラスなどサッシとガラスの違い、リフォームの方法の違いによって効果の有無や高さが変わります。
Contents
窓の断熱リフォームの種類と費用
窓の断熱リフォームには、「窓交換」「内窓を設置して二重窓にする」「ガラス交換」の3種類があります。
さらに、窓交換には壁を壊す「はつり工法」と、窓枠を被せる「カバー工法」の2種類があります。
カバー工法でする窓交換
今ある窓枠(壁に埋め込まれている窓枠)は残し、その上に新しい枠と新しい窓を取り付ける工事です。
窓のサイズは大きくできませんが、小さくしたり、開き方タイプを変更したりすることができます。
壁を壊さないので、ひと窓およそ1時間から半日で工事が完了し、工事費用も抑えられます。
新潟エリアのYKK APマドリモ窓交換費用(製品価格+工事費)
ガラスとサッシの種類 | 腰高窓 | 掃き出し窓 |
複層ガラス+アルミ樹脂複合サッシ | 約13~20万円 | 約19~26万円 |
Low-E複層ガラス+アルミ樹脂複合サッシ | 約15~22万円 | 約21~29万円 |
- ※ 価格は引違い窓での商品代と工事費を合わせた価格です。
- ※ 費用の幅は、ガラスの種類、サッシの種類、サイズによるものです。
はつり工法での窓交換
壁を壊して窓枠を撤去し、新しい窓枠と窓を取り付ける工事です。窓を大きくしたい、窓を増設したいという場合にはこちらの方法が採用されます。
壁を壊すので数日かかり、工事費用もカバー工法の倍以上かかります。
はつり工法での窓交換の費用
窓のサイズ | 窓交換の費用 |
掃き出し窓 | 約 40〜50万円 |
腰高窓 | 約30~40万円 |
小窓 | 約20~30万円 |
- ※ はつり工法では新築用窓を使えるので、窓の製品価格はカバー工法の窓製品より抑えられます。
- ※ カバー工法での工事費は施工店による違いが少ないのですが、はつり工法の工事費用は施工先によって大きく変わります。
内窓を設置して二重窓にする
今ある窓は残し、室内側に新しい窓を取り付けるリフォームです。
新しい窓を取り付けるだけなので撤去作業がなく、ひと窓1時間で工事が完了し、窓交換より費用を抑えられます。
新潟エリアのYKK APマドリモ内窓プラマードU 交換費用
ガラスの種類 | 腰高窓 | 掃き出し窓 |
複層ガラス | 約7~9万円 | 約11~13万円 |
Low-E複層ガラス | 約8~10万円 | 約13~15万円 |
- ※ サッシは全て樹脂サッシです。
- ※ 価格は引違い窓での商品代と工事費を合わせた価格です。
- ※ 費用の幅は、ガラスの種類、サッシの種類、サイズによるものです。
ガラス交換
今あるサッシは残し、ガラスだけ交換する方法です。他の方法より工事時間も費用も抑えられます。
ただ、サッシはもとのサッシのままなので、サッシの結露や隙間からの熱の出入りは改善されません。
ガラス交換にかかる費用
窓のサイズ | 窓交換の費用 |
掃き出し窓 | 約 3〜5万円 |
腰高窓 | 約2~4万円 |
小窓 | 約1~3万円 |
樹脂窓とは?ガラスとサッシの種類で変わる断熱リフォームの効果
窓の断熱リフォームはガラスとサッシの種類によって、得られる効果と効果の高さが変わります。
樹脂窓とは樹脂サッシと断熱ガラスを組み合わせた窓のことで、高い断熱効果を持つ窓のことです。
断熱リフォームに使われるガラスの種類
リフォームの種類 | トリプルガラス | Low-E複層ガラス | 複層ガラス |
窓交換 | 使う | 使う | 使う |
内窓 | 使わない | 使う | 使う |
ガラス交換 | 使わない | 使う | 使う |
複層ガラス・Low-E複層ガラス・トリプルガラスの断熱性の高さの比較
ガラスの種類 | ガラスの断熱性の高さ |
トリプルガラス | ガラスの中で最も高い |
Low-E複層ガラス | 複層ガラスより高い
遮熱タイプには紫外線と日射熱をカットする働きがある |
複層ガラス | 一般的な複層ガラス
寒さの厳しい地域では効果が薄いので、Low-E複層ガラスがおすすめ |
YKK APリフォーム用引き違い窓のガラスの熱貫流率
窓の種類 | ガラス中央部の熱貫流率(W/(㎡ ・K)) |
戸建て用トリプルガラス樹脂窓 | 0.69以下~0.84以下 |
戸建て用Low-E複層ガラス樹脂窓 | 1.2以下~1.7以下 |
戸建て用アルミ樹脂複合窓 | 1.2以下~1.7以下 |
マンション用アルミ樹脂複合窓 | 1.2以下~1.7以下 |
※ 窓の向いている方向、周辺の環境によって熱貫流率は変わります。
出典:YKK APの対象製品(平成28年省エネルギー基準対応)②【窓】試験値・計算値(代表試験体)開口部の熱貫流率/日射熱取得率
サッシの種類別断熱性の高さの比較
サッシの種類 | 断熱性の高さと特徴 |
樹脂サッシ | 樹脂で作られたサッシで高い断熱性がある
隙間を作らない弾力性があるので気密性も高い YKK APの二重窓には樹脂サッシが使われている |
アルミ樹脂複合サッシ | 室内側が樹脂、室外側にアルミを使ったサッシで樹脂サッシより価格が抑えられている
おもに窓交換に使われるが、価格を抑える為、二重窓用の内窓に採用しているメーカーもある |
冷暖房の効率の高さ(省エネ性)の違い
窓の種類 | ガラス中央部の熱貫流率(W/(㎡ ・K)) |
トリプルガラス+樹脂サッシの窓 | 最も高い |
Low-E複層ガラス+樹脂サッシの窓 | 非常に高い |
Low-E複層ガラス+樹脂サッシの内窓 | 非常に高い |
Low-E複層ガラス+ルミ樹脂複合の窓 | 高い |
Low-E複層ガラス+ルミ樹脂複合の内窓 | 高い |
Low-E複層ガラス+アルミサッシ | 普通 |
複層ガラス+アルミサッシ | 低い |
結露軽減率の違い
窓の種類 | 結露軽減率の高さ |
トリプルガラス+樹脂サッシの窓 | 最も高い |
Low-E複層ガラス+樹脂サッシの窓 | 非常に高い |
Low-E複層ガラス+樹脂サッシの内窓 | 非常に高い |
Low-E複層ガラス+ルミ樹脂複合の窓 | 非常に高い |
Low-E複層ガラス+ルミ樹脂複合の内窓 | 非常に高い |
Low-E複層ガラス+アルミサッシ | 普通 |
複層ガラス+アルミサッシ | 低い ガラス部分のみ |
遮熱効果があるガラス
ガラスの種類 | 遮熱効果の高さ |
トリプルガラス 遮熱タイプ | 非常に高い |
Low-E複層ガラス 遮熱タイプ | 高い |
リフォームの種類による防音効果
リフォームの種類 | 防音効果の有無 |
窓交換 | なし |
内窓 | 内窓と外窓の距離・ガラスの厚み・気密性によって高さが変わる |
ガラス交換 | なし |
2023年に使える窓リフォームの補助金
2023年も残り少なくなりましたが、まだ間に合う補助金を確認しておきましょう。
先進的窓リノベ事業
交付申請期限 | 2023年12月31日(日) |
補助額 | 最低5万円~上限200万円 |
- ※ 断熱性の高さによる3種類のグレードによって補助額が変わります。
- ※ 補助額は対象工事内容ごとの合計です。
- ※ 補助金申請額が100%になった時点で交付申請は終了します
10月29日時点で戸建て住宅は74%、集合住宅(マンションなど)は82%の申請額になっています。
次世代省エネ建材の実証支援事業
交付申請期限 | 2023年11月30日(木) |
補助額上限 | 150万円/戸 |
※ 外張り断熱・内張り断熱・外窓と玄関など全ての開口部の3種類の断熱リフォームが対象です。
一般社団法人環境共創イニシアチブ 令和5年度 次世代省エネ建材の実証支援事業
【全国対象】既存住宅における断熱リフォーム支援事業
交付申請期限 | 2023年5年12月8日(金) |
補助額上限 | 120万円/戸(玄関ドア5万円を含む) |
※ 住まい全体での断熱改修と、居間をメインに断熱改修の2種類の断熱リフォームが対象です。
公益財団法人北海道環境財団 補助事業部【全国対象】既存住宅における断熱リフォーム支援事業
詳しくはこちらのコラムをご覧ください。
窓の断熱リフォームを検討される際には、お気軽にご相談ください。補助金申請のお手伝いも致します。
新潟の窓の断熱リフォームは地域No.1専門店の窓屋窓助へ
私達は窓や玄関ドアのリフォームを通じて、地域の皆様の夢や暮らしに貢献させていただきたいと願っています。
そして、地域No.1専門店ならではの自信と誇りを持って、優良な工事と価格で窓のリフォームを承っております。
窓の断熱リフォームでは、断熱性を高めて冷暖房の効率を良くすることと、結露を軽減することが第一の目的です。
ただ、窓のリフォームの種類によっては、防音など他の問題も解決できますので、最適なプランを立てて計画を進めることが大切です。加えて工事の質やサービスの良さ、費用もリフォームの成功・失敗に繋がります。
窓屋窓助が叶える窓や玄関ドアのリフォームは、気持ち良く窓のリフォーム工事が完了し、結果も満足と思っていただけるリフォームにしなくては!という想いで取り組んでおります。何時でもお気軽にご相談ください。