勝手口ドアの断熱リフォームのメリットと注意点や費用の目安
勝手口ドアの断熱リフォームは、寒い・結露が出る・暑い・風通しが悪いなどのキッチン内の環境の悪さを解決する対策として役立ちます。寒さ暑さの解決は、冷暖房費の節約と、防犯性の向上にも繋がります。
勝手口ドア交換のメリットと注意点、リフォーム費用や製品価格について確認していきましょう。
Contents
勝手口ドアでのキッチンの寒さ・暑さ対策と注意点
勝手口ドアにはアルミ樹脂複合サッシで製造された断熱仕様の勝手口ドアと、アルミ仕様の勝手口ドアがあります。この2つのうち、寒さや暑さ、結露の対策に役立つ勝手口ドアは、断熱仕様の勝手口ドアです。
断熱仕様の勝手口ドアとアルミの勝手口ドアの違い
キッチン内の寒さや暑さ、結露に悩まれている住宅では、アルミ仕様の勝手口ドアが使われていることと思います。
アルミ仕様の勝手口ドアとは、サッシ部分にはアルミ、ガラス部分には単板ガラスが使われている勝手口ドアです。築年数が10数年以上の住宅のほとんどには、このタイプの勝手口ドアが取り付けられていることと思います。
一方、断熱仕様の勝手口ドアにはアルミ樹脂複合サッシと複層ガラスが使われています。アルミ樹脂複合サッシとは室内側に樹脂、室外側にアルミが使われたサッシを指し、窓交換用の断熱窓にも使われています。
アルミは熱を伝えやすい素材ですが、樹脂は熱をほとんど伝えない素材です。アルミ樹脂複合サッシは、室外側にアルミ、室内側に樹脂を使うことで、価格を抑えつつ断熱するサッシです。
さらにガラス部分には、複層ガラス・Low-E複層ガラスが使われています。Low-E複層ガラスは、複層ガラスより高い断熱性を持つガラスで、断熱タイプと遮熱タイプがあります。「西日などの太陽の直射熱で夏場の室温が上昇する」という問題があるキッチンには、遮熱タイプのLow-E複層ガラスを選ぶと、太陽の熱と紫外線の流入を抑えられます。
外気と室内の温度の差が大きくなると発生する結露も、断熱性の高いガラスとサッシに交換する事で、寒さ暑さの解決と同時に改善されます。
勝手口ドア交換の注意点
勝手口ドアの交換リフォームの失敗を避ける為のポイントを押さえておきましょう。
安さにつられない
新しい勝手口ドアにすれば、寒さ・暑さ・結露が解決するわけではありません。この問題を解決する為には、断熱仕様の勝手口ドアを選択する必要があります。チラシや店頭価格で安い!と思って詳細を確認せずに、アルミの勝手口ドアに交換してしまわないように注意しましょう。
キッチンの窓の断熱も必要
キッチン内に窓がある場合、その窓がアルミサッシと単板ガラスの窓であれば、勝手口ドアだけを断熱仕様に変更しても、完璧な寒さ・暑さ・結露対策にはなりません。内窓を設置したり、窓交換をしたりして、窓も断熱化することが大切です。
風通しや明るさ、プライバシーが変わるデザインの選び方
勝手口ドアには大きく分けて、採光量の多いタイプと風を通せるタイプがあります。デザインの好みだけで選ばずに、キッチン内の窓の有無、勝手口ドアが向いている方角などを考え併せて選ぶことが大切です。
窓がないのでキッチンの風通しが悪い…という場合には、上げ下げ窓がついているタイプ、勝手口が向いている方角や周辺の環境によってキッチン内が暗い…という場合には、採光量の多いタイプ、外部からの視線が気になるという場合には格子付きタイプというように、キッチンの環境改善に役立つデザインを選びましょう。
勝手口ドアをリフォームするメリット
勝手口ドアをリフォームすると得られるメリットには、冷暖房費の節約や家の中の温度差、防犯性の向上が挙げられます。
断熱仕様の勝手口ドアなら冷暖房費が節約できる
窓がある場合には、窓も同時に断熱化することで、冬は、勝手口ドアからも窓からも、キッチンの暖房の熱が逃げて行かなくなり、暖房の効率が良くなります。Low-E複層ガラス断熱タイプにすると、より効果が上がります。
夏は熱の流入が抑えられるので冷房の効率が良くなります。Low-E複層ガラス遮熱タイプにすると、より効果が上がります。冷暖房の効率が良くなると、電気代を節約できます。
風通しが良くなる
勝手口ドアの中で上げ下げ窓がついているタイプを選ぶと、窓のないキッチンでも、風が通るようになります。この窓は、勝手口ドアをロックしたまま開閉できるので、安全に風を採り込めます。
明るくなる
ガラス面の多いデザインを選ぶと、採光量が増えキッチン内が明るくなります。庭の様子も良く見えるので、キッチンでの作業中に庭で遊ぶ子供に目が届きます。ただ、通りや隣家との位置関係によっては、視線が気になる環境になる恐れがあります。
加えて、ガラスの多いタイプはFIX窓なので風は採り込めません。キッチンには他に窓があり換気状態は良好なので、採光を重視したいという場合に向いています。
防犯性が向上する
防犯対策は断熱仕様にもアルミ仕様にも同じようにあらゆる侵入窃盗の手口への対策が施されています。玄関ドアと違い、勝手口ドアへの防犯対策には目が向けられないことが多いですが、実は勝手口は玄関ドアより侵入されるリスクの高い場所です。
その理由は勝手口ドアの方が玄関ドアより近隣の住宅や通りからの視線が届きにくい環境にあることが多いからです。加えて、築年数の長い住宅では、鍵が一つしかついていない勝手口ドアや、2ロックでもピッキングに弱い鍵が取り付けられているのではないでしょうか?
YKKAPドアリモの勝手口ドアには、現時点で最も防犯性が高くピッキングに強いディンプルキーと、サムターン回しを防ぐ脱着サムターンが採用されています。
勝手口ドアを交換する方法とリフォーム費用
勝手口ドアを交換する方法には、勝手口ドアに交換する方法と引き戸に交換する方法、カバー工法でする方法と壁を壊す方法があります。
勝手口ドアに交換する方法と引き戸に交換する方法の費用の違い
勝手口ドアの周辺の状況によっては、ドアの開閉がし難いので引き戸にしたいという希望のある方もいらっしゃるのではないでしょうか?この場合には、玄関用のスライディングドアに交換するという方法があります。
勝手口ドアより費用が嵩みますが、引き戸にした方が使い勝手が良くなるという場合には、選択肢の一つとして、この方法が考えられます。スライディングドアへの交換はお見積もりのページには記載されておりませんのでお問い合わせください。
カバー工法でする方法と壁を壊す方法の費用の違い
カバー工法とは勝手口ドアの枠を残し、その上に新しい枠を被せ、新しい勝手口ドアを取り付ける方法です。壁を壊さないので、朝始めると夕方には工事が完了します。この方法での勝手口ドア交換にかかるリフォーム費用は、断熱仕様であれば工事費込みで17~28万円です。
勝手口ドアから2枚建ての引き戸にしたい、ドアのまま間口を広げたいというような希望がある場合には、壁を壊すはつり工法で交換をします。この場合には、複数の業種の職人がかかわるので、工事に数日かかり、費用も数十万円かかります。
勝手口ドアの製品価格は2種類
勝手口ドアは断熱仕様とアルミ仕様、上げ下げ窓とFIX窓、ランマの有無で製品価格が変わります。
勝手口ドアの製品価格
仕様 | 窓の種類 | ランマ有りの製品価格 | ランマ無の製品価格 |
断熱仕様 | 上げ下げ窓 | ¥186,120~ | ¥175,780 |
断熱仕様 | FIX窓 | ¥150,370~ | ¥140,030~ |
アルミ仕様 | 上げ下げ窓 | なし | ¥103,675~ |
アルミ仕様 | FIX窓 | なし | ¥80,575~ |
仕様と窓の種類による効果の違い
仕様 | 窓の種類 | 暑さ・寒さ | 風通し |
断熱仕様 | 上げ下げ窓 | 〇 | 〇 |
断熱仕様 | FIX窓 | 〇 | × |
アルミ仕様 | 上げ下げ窓 | × | 〇 |
アルミ仕様 | FIX窓 | × | × |
勝手口ドアと一口に言っても選び方で、交換後のキッチン内の室温や風通しなどが変わります。勝手口ドアが向いている方角や窓の有無などの状況に合わせて、現在のキッチンに生じている問題を解決できるタイプの勝手口ドアを選ぶことが、リフォームの成功に繋がります。
自宅のキッチンにはどの勝手口ドアが良いのかしら…と迷ってしまったらお気軽にご相談ください。
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