玄関ドア交換のリフォームの種類とは?費用はどのくらい?
玄関ドアの交換には、リフォーム用玄関ドアを使う工法と、新築用ドアを使う工法の2種類があります。リフォーム用玄関ドアを使う方法にかかる費用は製品価格+工事費で、枠タイプによる幅はありますが、およそ20~50万円です。
リフォーム用玄関ドアの特徴や種類、選び方と共に、玄関ドアリフォームに使える補助金についても確認しておきましょう。
Contents
リフォーム用玄関ドアの交換費用は?
リフォーム用玄関ドアとは、カバー工法に使われる玄関ドアのことです。現在ある壁に埋め込まれている玄関ドアの枠の上に、新しい枠を被せ、新しく取り付けるドアを指します。
新しい枠を被せるので、交換前と比較すると玄関ドアの枠内寸がおよそ5センチ程度狭くなりますが、親扉の幅を調整できるので、通行の幅が狭くなる心配はありません。そして、カバー工法の最も優れている点は、壁を壊さないので費用が抑えられるということです。
一方、新築用玄関ドアを使う工法では、壁を壊す為、費用が嵩みます。玄関ドアの価格自体は、同じ機能を持つ同じデザインであれば、新築用ドアの方が製品価格は抑えられます。ただ、壁を壊す費用や廃棄処分する費用を加算すると、全体の費用が100万円以上にもなってしまいます。
その為、カバー工法が開発されてからの玄関ドア交換には、ほとんどリフォーム用玄関ドアが使われています。リフォーム用玄関ドアの交換費用は、製品価格+工事費ですが、どちらも玄関ドアの枠タイプや機能によって製品価格も工事費も変わります。
製品価格は、一概に機能がたくさんついているから高額になるという訳ではなく、機能が複数ついていても人気の高い売れ筋商品は、価格が抑えられている場合があります。
リフォーム用玄関ドアの製品価格
(2023年7月時点でのおおよその価格です)
枠タイプ | 断熱・通風 | 断熱 | 非断熱 | 非断熱・通風 |
片開きドア | 18万円~ | 16万円~ | 13万円~ | 18万円~ |
袖付きドア | 20万円~ | 18万円~ | 15万円~ | 23万円~ |
親子ドア | 23万円~ | 22万円~ | 19万円~ | 27万円~ |
袖付き親子ドア | 26万円~ | 25万円~ | 22万円~ | 30万円~ |
両袖ドア | 23万円~ | 20万円~ | 18万円~ | 26万円~ |
両開きドア | 通風タイプなし | 34万円~ | 20万円~ | 通風タイプなし |
リフォーム用玄関ドアへの工事費用
枠タイプによって工事費用が変わります。
枠タイプ | 工事費 |
片開きドア | 10万円~ |
袖付きドア(低)→親子ドア(高) | 12万円~ |
両袖ドア(低)→両開きドア→袖付き親子ドア(高) | 12万円~ |
リフォーム用玄関ドアの種類と枠タイプはどれがいい?
玄関ドアの枠タイプは、現在の玄関の間口によって選択肢に制限があります。リフォーム用玄関ドアに交換できる枠タイプを確認してみましょう。
現在の枠タイプ | 交換できる枠タイプ |
片開きドア | 片開きドア |
袖付きドア・親子ドア | 袖付きドア・親子ドア・ |
両袖ドア・両開きドア・袖付き親子ドア | 両袖ドア・両開きドア・袖付き親子ドア |
リフォームに通行の幅を広くしたいという目的が含まれている場合、親扉の幅を広くすると同時に、袖付きドアなら親子ドアに、両袖ドアなら袖付き親子ドアに枠タイプを変えると、より通行の幅を拡げられます。
玄関ドアの枠タイプについてはこちらのコラムをご覧ください。
>>>玄関ドアの枠を交換?注意点はある?
リフォーム用玄関ドアのデザインや色を選ぶポイントは?
新築時には、外構や住宅全体のイメージに合わせて玄関ドアが選ばれますが、同じようにリフォーム時にも、現在の住宅の玄関周りと外壁や屋根の色に調和する玄関ドアを選ばなくてはなりません。
リフォーム用玄関ドアの色選び
新しい玄関ドアの色や質感によっては、新しくなった玄関ドアだけが浮き出てしまう可能性があります。その為、外壁塗装のタイミングに合わせて玄関ドア交換をされるケースも少なくありません。
また、窓と玄関ドアが同じ面にある場合、サッシの色と玄関ドアの色の調和も考える必要があります。築年数の長い住宅の窓のサッシ色は、ブラック系やグレー系が多いと思いますが、玄関ドアのカラーバリエーションには木目調カラーが揃っているので、黒やグレーのサッシ色にも調和させやすく、落ち着いた雰囲気を創り出せます。
リフォーム用玄関ドアのデザイン
住宅の外観には和風、モダン、洋風などのデザインがありますが、玄関ドアにも外観にあわせられるよう、複数のテイストのデザインが取り揃えられています。ドアハンドルにも複数のデザインがあり、玄関ドアのデザイン性にアクセントを加えます。
また、玄関ドアのデザインは、住宅の外観と玄関周りの雰囲気にも合わせることが大切です。同時に視界に入る玄関周りの植栽やポスト、門柱などとの調和も考えて色やデザインを選びましょう。
デザインは選んだけれど、具体的に新しい玄関ドアが取り付けられた時の様子が想像できない…という方は多いことと思います。そのような時には、現在の住宅に新しい玄関ドアを取り付けた様子が分かる合成画像作成サービスを利用しましょう。
■ 玄関ドアの色やデザイン選びについてはこちらのコラムをご覧ください。
リフォーム用玄関ドアはDIYできる?施工でこれだけ仕上がりが変わる!
基本的にリフォーム用玄関ドアの取り付けはDIYではできません。手軽にできるカバー工法という言葉は、壁を壊す大掛かりなはつり工法に比べると、「1日で工事が完了するので手軽です」という意味です。誰にでも簡単にできる工事という意味ではありません。
カバー工法での交換工事をする施工者は、メーカーの研修を受けていることはもちろん、様々な現場での豊富な経験による知識と技術力があります。そして玄関ドアの交換は、玄関ドアや枠の劣化の状態や、新築時の玄関の設置方法によって、工事の内容が変わってきます。
その為、綿密に現地調査をして的確な玄関ドアのサイズやタイプを選び、メーカーに発注します。玄関ドアはオーダーメイド品であることと、確かな施工力があるからこそ、高い気密性を備えられるのです。
現場調査ではどのようなことをするのか、そして仕上がりにどのような影響があるのかをこちらからご覧ください。
>>>ドアリモの現場調査とは
窓屋窓助の玄関ドア工事にかける職人魂をご覧ください。
>>>窓助が選ばれる理由
そもそも通販サイトで販売されている製品のほとんどは工事付きです。仮に、玄関ドアだけを購入できるケースがあったとしても、専門的な知識がなければ、DIYでリフォーム用玄関ドアを取り付けることはできません。
リフォーム用玄関ドアの交換に使える補助金は?
リフォーム用玄関ドアの交換に使える補助金をご紹介します。
こどもエコすまい支援事業
2023年7月現在、国から高額な補助金がもらえるこどもエコすまい支援事業は80%予算の上限に近づいており、そろそろ交付申請が終了します。ただし、こどもエコすまい支援事業は、2022年のこどもみらい住宅支援事業に続く助成金でしたので、2024年度にも新たな支援事業が始まることが考えられます。
こどもエコすまい支援事業での対象となる玄関ドアの交換は、開口部の断熱改修の一部です。詳しい要件はこちらからご覧いただけます。
>>>開口部の断熱改修:こどもエコすまい支援事業
次世代省エネ建材の実証支援事業
こちらはまだ応募できますが、玄関ドア交換だけでは補助金の対象にはなりません。住宅全ての窓とドアを断熱改修することが補助金申請の要件です。
全ての開口部を外窓(防火・防風・防犯仕様)、及び玄関ドアにて改修します。外壁よりも熱損失の大きい開口部を断熱化することで、効果的に冷暖房の効きを向上させることができます。
・ 対象:戸建住宅
・ 補助額上限:150万円/戸
【全国対象】既存住宅における断熱リフォーム支援事業
居間だけ改修する「居間だけ断熱」と住宅全体を断熱する「トータル断熱」の2種類がありますが、どちらの場合も、高性能建材を使った断熱リフォームと組み合わせると、玄関ドアも補助金の対象になります。玄関ドアへの補助金の上限額は8,000円です。
詳しい要件はこちらからご覧いただけます。
>>>公益財団法人北海道環境財団 補助事業部 既存住宅における断熱リフォーム支援事業公募情報 【令和5年6月公募】
玄関ドアの開閉がし難くなった・塗装が剥げて見栄えが悪くなってきた・通行の幅を広げたいなど、玄関ドアのリフォームには様々な目的があることと思います。
そして、実際にリフォームをする際には、玄関ドアの選び方で、見栄えや不具合を良くするだけではなく、寒い・暑い・暗い・風通しが悪いといった問題も解決できます。どの玄関ドアを選べばより良いリフォームが出来るのかしら…とお迷いになった時には、お気軽にご相談ください。
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玄関ドアの交換では、不具合を解決し使いやすくするなどの希望を叶えることと、それ以外にも現在玄関に発生している問題を解決することが第一の目的ですが、工事の質やサービスの良さ、費用もリフォームの成功・失敗に繋がります。
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