準防火地域になったら窓のリフォームもしなくてはならないの?
準防火地域では、窓のリフォームもしなくてはいけないのかしら…?と疑問に思われることはありませんか?
都市計画での準防火地域が変更になって、新築時には地域外だったのに自宅が含まれてしまった場合、住宅の出入り口や窓を防火窓や、防火ドアにしなくてはなりません。準防火地域に求められる窓のリフォームについて確認していきましょう。
Contents
新潟の準防火地域は拡大している?
準防火地域とは、都市計画法で定められている地域を指しますが、近年は災害に強い都市にする為に、都市計画法の変更に伴って準防火地域が拡大する傾向にあります。その結果、新築当時はまだ住宅の密集度が、現在ほど高くはなかったこともあり、準防火地域には指定されていなかったという住宅は少なくありません。
新築時から準防火地域だった場合には、規定の防火仕様で設計がされていないと、建築許可が下りません。従って、準防火地域が拡大しても問題はないのですが、新築時には準防火地域ではなかった場合、窓や玄関ドアを準防火地域仕様に変更する必要があります。
この基準を守ることには、家族の生命と財産を守ることと、近隣の住民に迷惑をかけないという2つの意味があります。また、法的には、「既存不適格」として準防火地域の法令に適合しない住宅に分類されてしまいます。
新潟でも都市計画法の変更に従い、準防火地域が拡大される際には、各自治体からのお知らせがあります。お知らせを見逃しているかもしれないと不安な方は、各自治体の都市計画法や準防火地域の概要を各自治体のホームページで確認できます。
長岡市 建築基準法第22条第1項の規定により指定する区域について
新潟市 都市計画情報の公開
準防火地域の住宅の窓やドア・カーポートへの規制とNG例
準防火地域とは、火災による被害を最小限にする為の規制が設けられている地域を指します。具体的な目的は、①火災が起こっている現場から安全に避難できること②延焼を食い止めること③迅速に救命活動が行えることの3点です。
防火・準防火地域
市街地のなかでも、家屋が密集しているところでは、火災が発生した場合、被害が大きくなる恐れがあります。そのため、集団的な都市防火を図ることとして、防火地域、準防火地域及び法第22条区域を定めています。
それらの地域・区域内では、建物の構造や延焼のおそれのある部分について制限があります。たとえば、準防火地域内では、木造の建物でも、延焼のおそれのある部分については、外壁や軒裏などは防火構造に、出入口や窓は綱入ガラスなどの防火設備にしなくてはなりません。
上記の文章の中にある「建物の構造や延焼のおそれのある部分について制限」「出入口や窓は綱入ガラスなどの防火設備」が3つの目的達成の為にしなくてはならないことです。
①火災が起こっている現場から安全に避難できる③迅速に救命活動が行えること
「延焼のおそれのある部分」の制限の目的
1階 | 隣地境界線、又は道路の中心から3メートル以下 |
2階以上 | 隣地境界線、又は道路の中心から5メートル以下
(炎は高く上がるほど範囲が拡大する為) |
道路と建物の間の距離が十分にないと、消防車や救急車などの緊急車両が火災現場に入ってくることができません。その結果、迅速に救命活動が行えなくなってしまいます。
②延焼を食い止めること
「延焼のおそれのある部分」「出入口や窓の防火設備」の制限の目的
隣家との距離が近すぎると延焼のリスクが増加してしまうことに加えて、制限の距離内にある場合には、防火仕様にする必要があります。
火は窓やドアなどの出入り口の部分を通って燃え拡がっていきます。その為、上記の「延焼のおそれのある部分」に当たる窓や玄関ドアは防火仕様にして、火が通らないようにしなくてはなりません。
カーポートやサッシがNGになるケース
準防火地域において、建築確認申請をせずにする増築は違法になってしまうことは、ご存知の方が多いことと思いますが、その他にもNGになる恐れがあることについて確認しておきましょう。
カーポート
一般的に準防火地域で設置できるカーポートには、屋根材への制限があります。自治体によって細かな規定は異なりますが、下記以外の屋根材はNGになることが多いです。
床面積 | 屋根材の種類 |
30㎡以下 | ポリカーボネート板・FRP板(DR認定材)・アルミ板・ガルバリウム鋼板 |
30㎡以上 | FRP板(DR認定材)・アルミ板・ガルバリウム鋼板 |
カーポートに関してはこちらのコラムをご覧ください。>>>カーポート
サッシ
窓やドアなどの出入り口を防火戸や防火窓にせず、一般的なドアや窓にすることはNGです。
断熱もできる防火仕様の窓とできないの窓の費用の違い
防火仕様の窓や玄関ドアは、一般的な窓やドアより高額です。せっかく費用をかけて防火仕様にリフォームするなら、断熱性のあるタイプにしたいと思う方は多いのではないでしょうか?防火仕様の窓ガラスの種類別に費用を見ていきましょう。
防火仕様の窓の費用の違い
防火窓のガラスの種類には、網入りガラスと網入り複層ガラス、防耐火ガラス、防耐火複層ガラスがあります。
網の入ったガラス
熱割れを起こすリスクがある・網が入っているので見通しが悪い
網入りガラス | 90×90cm=約15,000円~20,000円
180×90cm=約20,000円~30,000円 |
断熱性がある網入りガラス
網入りガラス+複層ガラス | 90×90cm=約20,000円~25,000円
180×90cm=約25,000円~35,000円 |
耐熱強化ガラス
網が入っていないすっきりとした透明なガラス
防耐火ガラス | 90×90cm=約20,000円~30,000円
180×90cm=約30,000円~40,000円 |
透明な耐熱強化ガラスの複層ガラス
防耐火複層ガラス | 90×90cm=約30,000円~50,000円
180×90cm=約40,000円~60,000円 |
どのガラスもメーカーと厚みによって価格が変わります。
防火仕様の玄関ドアの費用の違い
一般的なドアと防火仕様のドアでは10万円前後の違いがあります。親子ドアを例にとって価格を比較してみましょう。
一般的な断熱ドア | 218,900円~336,300円 |
断熱防火ドア | 395,450円~487,850円 |
築年数の長い住宅では、断熱性がない玄関ドアがほとんどです。冬の寒さが厳しい新潟では、玄関の寒さや結露にお困りのこともあるのではないでしょうか?YKKAPの戸建て住宅用防火ドアは、全て断熱仕様ですので、防火ドアへの交換で、寒さや結露も解決します。
防火ドアについてはこちらのコラムもご覧ください。
>>>準防火地域の玄関ドアリフォームは防火戸にする?
防火仕様へのリフォームで信頼できる業者選びのポイント
準防火地域での新築は、防火の規定が完璧に守られていなければ、建築許可が下りません。一方、リフォームの場合、業者によっては法令を遵守しない工事をする業者もいるようです。防火仕様へのリフォームは、家族と命と財産を必ず守れる窓ガラスや玄関ドアを採用することが最優先です。
費用だけに捉われず、地元で施工件数の多い業者、口コミの評判の良い業者など、確実に防火仕様の窓や玄関ドアへの交換をする業者を選びましょう。その上での業者選びのポイントは、現地調査での対応と見積書の比較です。
見積書の比較
相見積もりをして、価格と内容を比較しましょう。価格を比較するだけではなく、内容を確認することが大切です。見積書には、内容が詳細に書かれているタイプと、~工事一式と書かれているタイプがあります。
~工事一式となっている場合には、詳細を質問し、明確な答えが得られなければ、その業者は避けた方が良いでしょう。
現地調査での対応
防火仕様のガラスには複数のタイプがある為、窓の場所によって最適なガラスが変わります。リビングなど、窓からの景色を妨げたくない部屋には高価でも透明なガラス、トイレなど景色が見えなくても気にならない場所には網入りガラスなど、ご家族の希望があることと思います。
その希望に合わせて、アドバイスをしながら適切なガラス選びをする業者と、自社が売りたいガラスを押し付けてくる業者があります。調査時の誠実さは、丁寧な工事と満足な仕上がりに繋がりますので、業者選びの大切なポイントの一つです。
防火仕様にしなくてはならないらしいが、どうしたら良いのか?とお困りの際には、お気軽にご相談ください。
新潟の防火仕様の窓・玄関ドアへのリフォームは地域No.1専門店の窓屋窓助へ
私達は、窓・玄関ドア・玄関引き戸・勝手口ドアのリフォームを通じて、地域の皆様の夢や暮らしに貢献させていただきたいと願っています。
そして、地域No.1専門店ならではの自信と誇りを持って、優良な工事と価格で窓のリフォームを承っております。
防火仕様の窓や玄関ドアへの交換では、法令を遵守し、家族の生命と安全を維持する事が第一の目的です。そしてそれと並行して、工事の質やサービスの良さ、費用もリフォームの成功・失敗に繋がります。
気持ち良く防火仕様の窓やドアへの工事が完了し、結果も満足と思っていただけるリフォームにする為の最適なプランを提案させていただきます。何時でもお気軽にご相談ください。
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