玄関ドア交換時期はいつ?目安は耐用年数だけ?
鍵がかかりにくくなった、開閉がし難くなったなどの不具合をキッカケに玄関ドアの交換を検討される方は少なくありません。ただ、それだけではなく、近年は暮らしを快適にする為に玄関ドアの交換を計画される方が増えています。
耐用年数まではまだ間があったとしても、玄関ドアを交換することで玄関の使い勝手が変わり、玄関周りの雰囲気が一新します。
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玄関ドアの耐用年数
耐久性という面からみると、玄関の使い方によって玄関ドアの耐用年数は変わります。また、それぞれの考え方によって、同じ状態の玄関ドアであっても、もう交換する時期がきていると感じる人もいれば、まだまだ使えると考える人もいます。
そこで目安として2つの耐用年数を確認しておきましょう。確定申告の計算などに使う法定耐用年数で木製玄関ドアは、建物附属設備→木造・合成樹脂造のもの→店舗用・住宅用のものにあたるので22年です。
アルミの玄関ドアは建物附属設備→金属造のもの→店舗用・住宅用のもの→3㎜以下のものにあたるので19年です。
一方、給湯器などにはメーカー耐用年数が記入されているシールが張られていますが、玄関ドアには見当たりません。YKKAPでもスマートキーの点検時期は10年と公式サイトで説明していますが、玄関ドアの耐用年数については書かれていません。
ただ、物理的な耐用年数という面から考えると、アルミの玄関ドアなら20〜30年、木製玄関ドアなら15〜20年程度で、様々なトラブルが発生し始めます。
交換のタイミング
交換時期は、トラブルの原因や玄関ドアの見栄えなど、物理的な耐用年数によって交換を決めるケースと、玄関内の環境や使い勝手を向上させる為に交換を決めるケースがあります。
- ■ 鍵がかかりにくい
- ■ 玄関ドアが開閉し難い
- ■ ドアを閉じるとバタンと大きな音が出る
このような問題の原因は、鍵やドアクローザー、丁番などの部分的な不具合と、住宅自体が経年で歪み、その結果、玄関ドアの枠が圧迫されていることによる不具合が挙げられます。
新築から数年しか経っていない住宅での部分的な不具合の場合には、鍵や部品の交換という方法で解決できます。
一方、玄関の枠が圧迫されて歪んでいることが原因で起こっている不具合は、部品を交換しても解決しないことが多いです。交換で一時的には解決しても、枠が圧迫され続けている限り、再度不具合が起こる可能性が高いです。
このような場合には、玄関ドアの交換をするタイミングがきているということです。玄関ドアは交換時に、玄関ドアの枠も新しくなるので、枠の歪みが解決します。
- ■ 木製玄関ドアの塗装が剥げてしまった
- ■ アルミ玄関ドアの表面に拭いてもとれない白い粉のような錆が出てしまった
- ■ 凹みや傷が目立つ
このような状態になっている玄関ドアは、見栄えが悪く、玄関周りや住宅の印象を損ないます。木製玄関ドアの場合には、再塗装という方法がありますが、高額な費用がかかります。その理由は、玄関ドアの塗装には家具の塗装と同じような高度な技術が求められるからです。
木製玄関ドア専門の塗装業者ではない一般的な塗装業者に依頼すると、数万円で塗装してもらえますが、結果は木目模様が消えて、べったりした感じになり、木製玄関ドアの美しさが失われてしまう恐れがあります。費用を抑えてきれいなドアにする為には、木目カラーの玄関ドアへの交換が最適です。
アルミの玄関ドアは再塗装ができません。また、白いカビをきれいにすることもできませんので、交換のタイミングです。玄関は家の顔と言われる場所でもありますので、きれいな玄関ドアは住宅の印象を向上させます。
住まいの部位別に時期に応じたメンテナンスを。
住まいは、水まわりや開口部、壁といったさまざまな部位で構成されています。それぞれの修繕周期や耐用年数を考慮して、調整やパーツ交換でメンテナンスを行ったり、時期に応じて、「結露」「すきま風」「騒音」といった生活上気になる問題を解消する修繕を行うのが家の寿命を延ばすコツです。「まだ、これぐらいは大丈夫」と住まいのメンテナンスや修繕時期を見誤ると腐食が進行するなどリフォーム費用を増幅させてしまうので注意が必要です。
引用:YKKAP リフォームの基礎知識 リフォームは、どんなタイミングでするのがいいの?
耐用年数を待たずに玄関ドアの交換をする人が増えている理由
以前は非常に大掛かりな工事だった為、玄関ドアの交換をする住宅はほとんどありませんでした。費用も嵩んだので、一般的には新築から取り壊しをするまで同じ玄関ドアを修理しながら使い続けていました。
一方、近年は手軽にできる玄関ドアリフォームが主流になっていることから、利便性や見栄えの良さを求めて、気軽に玄関ドアリフォームをする人が増えています。その為、耐用年数を待たずに玄関ドアの交換をする人が増えています。
玄関の寒さを解決したい
玄関にはエアコンがついていないので、冬になると寒い場所になってしまうという住宅は少なくありません。また、リビングと玄関が近い間取りの住宅では、玄関からの冷気がリビングにも侵入し、エアコンをつけているのに足元が冷えるという状況になることもあります。
さらに、浴室やキッチンと玄関が近い間取りの住宅では、玄関ドアに結露が発生してしまうこともあります。このような問題を解決したいと感じた時が、玄関ドアの交換時期です。
風通しの良い家にしたい
玄関からの風は、2階の窓へと抜けていくので、立体的な風の通り道を生み出し、家中の風通しを良くします。ところが、玄関に窓のない住宅では、玄関ドアを開放しておかないと玄関からの風が採り入れられません。
防犯上、玄関ドアを開放しておくわけにはいかないので、風通しの悪い家になっているという問題解決には、通風タイプの玄関ドアが役立ちます。通風タイプの玄関ドアとは、玄関の鍵をロックしたまま、ドア本体、または子扉に取り付けられている通風窓から風を採り込める玄関ドアです。
換気の良い家にしたい、エアコンの必要ない気候の良い季節には、通り抜ける風で家の中を涼しくしたいと感じた時が、玄関ドアの交換時期です。
明るい玄関にしたい
玄関の中には、ドアのデザインによって採光できず昼間から暗い玄関もあります。新築時に防犯性を高めたい、通りからの視線に煩わされたくないといった事情からガラス部分のない玄関にしたからだと思います。
ただ、現在は防犯性やプライバシーを損なうことなく採光できるデザインの玄関ドアや、視線を通さないガラスが多数開発されています。破壊されにくいガラスや格子をあしらう、ガラス部分の幅を狭くするなどの工夫でガラスを破壊したとしても腕が入らないようなデザインの玄関ドアです。
朝は明るい玄関から家族を送り出したいと感じた時が、玄関ドアの交換時期です。
通行の幅を拡げたい
袖付きドアや親子ドアの場合、親扉の幅を広くして通行の幅を拡げることができます。両開きドアの場合は、袖付き2枚連動引き込み戸にするという選択肢もあります。
子どもが生まれたらベビーカーを使う予定なので出産前にベビーカーで通行しやすい玄関にしたいという時や、将来に備えて車椅子で通行できる玄関にしたいと感じた時が、玄関ドアの交換時期です。
リモコンキーが使える玄関にしたい
近年の新築住宅の玄関にはリモコンキーが多く使われています。車の鍵のようにリモコンで操作できるだけではなく、スマホでもドアの施解錠ができる便利な鍵です。
後付けのリモコンキーもありますが、防犯性と使い勝手という面から考えると、始めからドアに備えられているリモコンキーの方が安心です。新築間もない住宅ではもったいないですが、築年数が10数年以上経っている住宅なら、今後発生する恐れのある不具合や、見栄えの悪さへの予防も兼ねることができます
そろそろ玄関の使い勝手の悪さが気になってきたし、便利なリモコンキーを使いたいと感じた時が、玄関ドアの交換時期です。
防犯性を高めたい
日々巧妙になっていく侵入窃盗の手口に対して、玄関ドアのメーカーは常に最新の防犯対策を講じています。その為、数年前の防犯対策が施された玄関ドアでは、現在の手口への有効性が低下してしまっていることもあります。
鍵だけ交換する、補助錠を取り付けるなどの防犯対策もありますが、それでは部分的な対策しかできません。最新の玄関ドアは鍵以外の部分にも、ガラス破りがし難いデザインなど「ドア全体の防犯性能」が高められているので確実な防犯対策ができます。
築年数が長くなった住宅で玄関ドアの不具合が起きた場合には、その部分だけではなく、住宅全体の状態を見て原因を判断することが大切です。木造住宅の歪みは、大地震が発生しなくても、築後数十年経つと住宅の重みで徐々に発生します。
その場合には部分的な修理や交換ではなく、玄関ドアの交換をおすすめします。不具合が解決されるだけではなく、玄関ドアの使い勝手が良くなり、玄関内の環境も家の中も環境も快適になります。
玄関ドアの交換を検討される際には、お気軽にご相談下さい。
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