「こどもエコ住まい支援事業」省エネリフォーム補助金2023年版
2023年に実施される「こどもエコ住まい支援事業」は、2023年省エネリフォームに対して補助金を交付する支援事業です。2022年度に多くの人が利用した「こどもみらい住宅支援事業」と同じように、省エネリフォームであれば子育て世帯だけではなく、全世帯が対象になっています。
Contents
こどもエコすまい支援事業とは
「こどもエコすまい支援事業」とは、住宅での省エネを進める為に行われる支援事業です。注文住宅を新築したり、分譲住宅を購入したりする場合には、子育て世帯であるという条件が求められます。
一方、リフォームの場合には条件に応じる内容であれば、世帯に関係なく補助金を受けられます。ここでは、リフォームでこどもエコすまい支援事業の補助金を受ける為に必要なことを確認していきましょう。
リフォームへの補助額
- 現在お住まいの家をリフォームする 上限30万円/戸
- 子育て世帯又は 若者夫婦世帯が中古住宅を購入してリフォームする 上限60万円/戸
出典:こどもエコすまい支援事業公式サイト こどもエコすまい支援事業事務局
補助対象者
・リフォームする住宅を所有し、居住する個人またはその家族
・リフォームする(集合)住宅を所有し賃貸に供する個人または法人など
交付申請期間
2023年3月下旬~予算上限に達するまで
(遅くとも2023年12月31日まで)
交付申請が始まるまでのスケジュール(予定)
こどもエコすまい支援事業は、個人で補助金を申請するのではなく、施工をする事業者が申請手続きを行い、補助金を消費者に還元するシステムです。
従って、こどもエコすまい支援事業の補助金は、登録事業者が施工した工事だけに申請の権利が生まれます。
事業者登録の開始の日時以降に、事業者に対してこどもエコすまい支援事業を利用するリフォームの依頼ができるようになります。
事業者登録の開始 2023年1月17日13時
補助金を利用したい消費者からの施工依頼に応える為に、事業者が登録を開始する日時です。
リフォーム対象建材の公表 2023年1月下旬
こどもエコすまい支援事業で行う建築やリフォームには、対象となる建材が定められています。2023年1月下旬に、対象となるメーカーや建材が公表されます。
交付申請の開始 2023年3月下旬
交付申請は施工する事業者が行います。従って事業者は3月下旬から、依頼されたリフォームに対する交付申請を始めます。
こどもみらい住宅支援事業との違い
2023年度の「こどもエコ住まい支援事業」と2022年度の「こどもみらい住宅支援事業」の違いは、新築一戸建て、又は中古住宅を購入した際の補助金に必要な要件の変更と、リフォームの断熱性能によって補助金額が2段階に定められたことです。
住宅に対する要件の違い
こどもみらい住宅支援事業では、ZEHほどの断熱性がない住宅に対しても、段階的に補助額を変える形での支援がありました。具体的には、ZEH=100万円、高い省エネ性を有する住宅=80万円、一定の省エネ性能を有する住宅=60万円という補助額でした。
一方、こどもエコ住まい支援事業では、こどもみらい支援事業よりも断熱性への条件が高められ、対象となる住宅はZEH=100万円だけとなっています。
リフォームに対する要件の違い
こどもみらい住宅支援事業では、一定以上の性能を有していれば、その高さに関わりなく補助金が交付されました。一方、こどもエコ住まい支援事業では、得られる省エネ性能の高さに応じて、省エネ基準レベルとZEHレベルという2段階に補助額が分けられています。
補助金の対象となるリフォーム
3つの必須リフォーム(①~③)をした場合には、追加して他のリフォーム(④~⑧)への補助金も受けられます。
必ずしなくてはならないリフォーム(3つのうちのいずれか)
- ① 開口部の断熱改修
- ② 外壁、屋根・天井または床の断熱改修
- ③ エコ住宅設備の設置
プラスして補助金を受けられるリフォーム
- ④ 子育て対応改修
- ⑤ 防災性向上改修
- ⑥ バリアフリー改修
- ⑦ 空気清浄機能・換気機能付きエアコン設置工事
- ⑧ リフォーム瑕疵保険等への加入
それぞれのリフォームへの補助額
リフォームの内容によって補助額が変わります。
① 開口部(窓とドア)の断熱改修の内容と補助額
必ずしなくてはならない3つのリフォームの中で、窓や出入り口に関わるリフォームは、開口部の断熱改修です。開口部とは窓とドアを指します。窓の断熱改修には、内窓設置、窓交換、ガラス交換、玄関や勝手口の断熱改修には断熱ドアへの交換が挙げられます。
ガラス交換
サッシは残し、ガラスだけを断熱ガラスに交換する断熱改修です。
省エネ基準レベル | 1.4㎡以上
0.8m~1.4㎡未満 0.1㎡以上0.8㎡以下 |
9,000円/枚数
6,000円/枚数 3,000/枚数 |
ZEHレベル | 1.4㎡以上
0.8m~1.4㎡未満 0.1㎡以上0.8㎡以下 |
12,000円/枚数
9,000円/枚数 3,000/枚数 |
内窓設置
窓はそのまま残し、室内側に新しい断熱窓を設ける改修です。
省エネ基準レベル | 2.8㎡以上
1.6m~2.8㎡未満 0.2m~1.6㎡未満 |
23,000円/箇所
18,000円/箇所 15,000円/箇所 |
ZEHレベル | 2.8㎡以上
1.6m~2.8㎡未満 0.2m~1.6㎡未満 |
31,000円/箇所
24,000円/箇所 20,000円/箇所 |
窓交換
窓交換には2つの工事方法がありますが、そのどちらでも窓が対象の製品であれば、補助の対象となります。
- カバー工法 窓枠は残しサッシごと窓を取り外して、新しい断熱窓を取り付ける断熱改修
- はつり工法 窓枠ごと取り外して新しい断熱窓を取り付ける断熱改修
省エネ基準レベル | 2.8㎡以上
1.6m~2.8㎡未満 0.2m~1.6㎡未満 |
23,000円/箇所
18,000円/箇所 15,000円/箇所 |
ZEHレベル | 2.8㎡以上
1.6m~2.8㎡未満 0.2m~1.6㎡未満 |
31,000円/箇所
24,000円/箇所 20,000円/箇所 |
ドア交換
断熱ドアに交換する断熱改修です。玄関ドア、勝手口ドア、テラスドアなど外への出入り口となるドアが対象です。
省エネ基準レベル | ドア:1.8㎡以上・引戸:3.0㎡以上 | 30,000円/箇所 |
ドア:1.0㎡以上1.8㎡未満
引戸:1.0㎡以上3.0㎡未満 |
34,000円/箇所 | |
ZEHレベル | ドア:1.8㎡以上・引戸:3.0㎡以上 | 45,000円/箇所 |
ドア:1.0㎡以上1.8㎡未満
引戸:1.0㎡以上3.0㎡未満 |
40,000円/箇所 |
- ■ ①~③、又は①~③のいずれか+④~⑧すべての工事の合計5万円以上~
- ■ 上限30万円
- ■ 5万円以下の場合には、補助金を申請できません。
- ■ 窓や玄関の断熱改修では、地域区分に応じた熱貫流率の基準値を満たしている必要があります。
開口部の断熱改修の基準
地域 | 1~2 | 3 | 4 | 5~7 | 8 |
省エネ基準レベル | 2.3 | 2.3 | 3.5 | 4.7 | – |
新潟県、福島県は4地域です。
開口部のリフォームに関する注意点
窓のリフォームに対しては、「先進的窓リノベ事業」の補助金もあります。窓の条件に合わせて振り分けて申請ができます。公式サイトにあるよくある質問の答えを見てみましょう。
- Q 同じ住宅に複数設置した窓(ガラス・ドア)を、こどもエコすまい支援事業、先進的窓リノベ事業のそれぞれの事業へ申請することはできますか
- A 住宅の立地や高さ、窓のサイズなどにより、利用できる事業が異なります。申請者は、窓をより有利な事業に振り分けて申請を行うことができます。申請にあたっては、原則、申請者が条件を選択して申請を行う必要はありません。
ワンストップ申請を利用し、すべての性能証明書が発行された窓について申請することで、最も有利な条件で、補助金の交付申請を行うことができる予定です。
なお、いかなる窓・ガラスであっても、同一の窓について複数の事業に申請を行うことはできません。また、同じ開口部に複数の製品(「内窓」と「外窓」等)を設置しても、両事業を通じて、一つの製品にのみ補助を申請できます。
- Q 同じ開口部で、外窓と内窓を両方工事した場合、両方申請できますか
- A それぞれの要件を満たす製品であっても、同一の開口部に行った複数の窓・ガラスのリフォームについて、それぞれに申請を行うことはできません。
また、こどもエコすまい支援事業と先進的窓リノベ事業に分けて申請を行うこともできません。両事業を通じて、一つの製品にのみ補助を申請できます。
- Q 外窓交換について、カバー工法は対象になりますか
- A 設置する窓が事務局に登録されている場合は、対象になります。
- Q ドアについたガラスの交換は対象になりますか
- A 対象外です。
② 外壁、屋根・天井又は床の断熱改修の補助額
外壁 | 屋根・天井 | 床 | |
省エネ基準レベル | 112,000円/戸 | 40,000円/戸 | 69,000円/戸 |
ZEHレベル | 151,000円/戸 | 54,000円/戸 | 92,000円/戸 |
③ エコ住宅設備の設置
太陽熱利用システム | 27,000円/戸 | |
節水型トイレ | 掃除しやすい機能を有するもの | 20,000円/台 |
上記以外 | 19,000円/台 | |
高断熱浴槽 | 27,000円/戸 | |
高効率給湯器 | 27,000円/戸 | |
節湯水栓 | 5,000円/台 | |
蓄電池 | 64,000円/戸 |
2023年度は補助金の組み合わせ方が大切
窓と玄関の断熱リフォームをする場合、「先進的窓リノベ事業(住宅の断熱性能向上のための先進的設備導入促進事業等」と「こどもエコすまい支援事業」を組み合わせて申請することで、多くの補助金を受けられます。
それぞれの補助金を受ける為の要件を満たすことと、条件によって有利な組み合わせにすることが、受けられる補助金の額に影響します。
例えば、ドア交換はこどもエコすまい、窓は先進的窓リノベ事業、ドアの断熱と、子育てやバリアフリーを組みあわせたい場合にはこどもエコすまい、窓だけを断熱する場合は先進的窓リノベ事業というような考え方です。
補助を受けたいけれどよくわからないという場合には、お気軽にご相談ください。
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