【勝手口のサイズ】扉の規格寸法と勝手口ドアの特徴
勝手口ドアリフォームの際には、扉の大きさと間口の幅や長さに合う勝手口ドアが使われます。そのまま同じ大きさのドアに交換にするという方法もありますが、交換の際に高さを変えることもできます。
規格サイズにあっていないかもしれないという心配がある場合には、寸法を測って制作範囲内であるかどうか規格サイズとの違いを確認してみましょう
勝手口ドアの規格サイズ
勝手口ドアにはYKKAP、リクシルなどのメーカーに関わらず、標準規格寸法が定められています。
以前は勝手口ドアや玄関ドアには尺貫法が用いられていました。また、各メーカーの寸法設定がバラバラでもあった為、施工業者にも消費者にもわかりにくい状態でした。
そこで、他の住宅設備機器と同じように、尺貫法からメートル法に改めることと、各メーカー社での寸法表示を揃えることを目的に、標準規格寸法が定められました。
勝手口ドア(土間納まり)
土間付きの勝手口ドアの場合の標準寸法です。
勝手口ドア(在来工法・2×4工法 床納まり)
出典:一般社団法人 日本サッシ協会「住宅サッシ/住宅出入り口商品「標準規格寸法」寸法設定と標準規格について」
勝手口の寸法の測り方
規格サイズの範囲内であるかどうかを確認する為に、勝手口のサイズを測ってみましょう。施工業者への問い合わせの際に、スムーズに交換ができるかどうかが分かります。
標準規格寸法の表にある内寸とは、枠の内側のサイズ、外寸は枠の外側のサイズを表します。通行の幅を確認する為には内寸が役立ちますが、勝手口ドアの交換の為の採寸では外枠の寸法が必要です。
勝手口のサイズは、扉の幅と高さではなく、ドアの枠の幅と高さを測ります。ランマがある場合にはランマも含めた枠の端から端までの高さを測ります。
ただ、築年数の長い家では勝手口のドア枠が歪んでいることがあるので、念のため、扉のサイズも測っておくと良いでしょう。
実際には、交換を依頼した場合、現地調査で正確な寸法を測ってもらえるので心配はありません。ただ、おおよそのサイズを把握しておけば、カタログを閲覧した時に、自宅に採用できる勝手口ドアの制作範囲を判断しやすくなります。
勝手口ドアの制作範囲とは?…勝手口ドアは、標準規格寸法に沿った上で、制作範囲内で製作できるよう企画されています。
勝手口ドアの高さ
現在のドア枠の高さの範囲内であれば、ランマの有無で勝手口ドアの高さを変更できます。
現在ランマが設けられている場合の選択肢
- ① 同じようにランマ付きの勝手口ドアにする
ランマのサイズを変更して扉の高さを変更できます。
- ② ランマのない勝手口ドアにして背の高い扉にする
ランマがない勝手口ドアに、ランマを設けることもできます。
玄関の向いている方角に合わせて、より採光量が必要な場合にはランマ付きにする、背の高い家族がいる、ガーデニング用品などで長さのあるものを良く出し入れするというような場合には、ランマ無し、又は高さの短いランマにするなど、勝手口の環境や家族の勝手口の使い方に合わせて決めていくと良いでしょう。
勝手口ドアの幅
YKKAPやリクシルなどのメーカーが定めている標準規格寸法ピッタリの幅の勝手口ドアではない場合でも、勝手口のドア枠のサイズに合わせて制作できます。その為、サイズの異なるハウスメーカーの勝手口ドアや、現在のメーカーと異なるメーカーの勝手口ドアを選ぶこともできます。
勝手口ドアのサイズと幅による使い勝手の悪さを解決する方法
勝手口は玄関と違い、お客様をお迎えする場所ではないので、玄関ドアほど幅の広いドアは必要ありません。その為、標準規格寸法では60cmから75cmという幅に定められています。ただ、食料品の搬入やゴミ出しの際に、今の幅では少し狭いと感じている場合には、スライディングタイプの引き戸に交換するという方法があります。
壁を壊さないカバー工法での交換では、現在の勝手口の間口より幅の広いドアは取り付けできません。ただ、70cm以下の勝手口では、両手に荷物を抱えていると、通行がし難い場合はあります。ドアは全開放しない限り、押さえていないと閉じてしまうからです。
特に雨の日などは傘も荷物もあり、ドアも押さえていなくてはならないので大変です。このような状況を解決する方法として、引き戸にするという選択肢があります。
勝手口の間口の横の壁に、引き戸を引き込むだけのスペースがあれば、スライディングタイプの引き戸に交換できます。引き戸は前方にデッドスペースが生まれないことに加えて、押さえていなくても止まるので、両手が塞がっている時でも楽に通行できます。
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勝手口ドアで変わるキッチンや洗面所の環境
勝手口は食糧品の搬入やゴミ出しの際、玄関を通らずにできるなど、家事の利便性を向上させます。同時に勝手口の向いている方角や周辺の環境によっては、昼間から暗い、冬寒く夏暑い、風通しが悪い、防犯性が低いなどの問題があるかもしれません。その為、防犯性という観点から、勝手口は設けないという考え方もあります。
一方、これらの問題が解決されれば、便利さだけが残り、使い勝手の良いキッチンや洗面所にすることができます。最も手軽な改善方法は、勝手口ドアの交換です。問題が解決されれば、せっかく設けられている勝手口を快適に使い続けられる環境が調います。
YKKAPの勝手口ドアに交換してキッチンが明るくなった施工事例
採光し難い方角に向いている勝手口のあるキッチンや洗面所は、昼間から照明を点けなくてはならない状態になってしまうことがあります。
また、周辺の環境によっては、新築時に通りや隣家からの視線を防ぐ為に、ガラス部分のないデザインを選ばれたという住宅もあるでしょう。
勝手口ドアの中には視線を通さず、明るさだけを採りこめるガラスや、格子付きデザインのドアがあります。
YKKAPの勝手口ドアに交換して寒さが解消された施工事例
キッチンや洗面所が冬になると冷える原因の一つは、勝手口ドアからの冷気の侵入と暖房の熱の流出です。また、冷えるだけではなく、結露に悩まされることもあるのではないでしょうか?勝手口ドアの中には複層ガラスとアルミ樹脂複合サッシの断熱タイプのドアがあります。
このタイプの勝手口ドアにすることに加え、もし窓がある場合には窓の断熱化もすると、冬になっても暖かいキッチンや洗面所に生まれ変わり、結露も解消します。
開口部の断熱
住宅の断熱で重要なのが、開口部の断熱性能を高めることです。なかでも窓は、熱の出入りが大きいので、断熱上の重要なポイントとなります。
冬の暖房時に、室内に逃げ出す熱の約6割が窓などの開口部からで、夏の冷房時に、室外から侵入する熱の約7割は窓などの開口部からです。
引用:経済産業省 資源エネルギー庁 家庭向け省エネ関連情報 省エネ住宅
Low-E複層ガラス(遮熱タイプ)暑さを改善
勝手口の向いている方角によっては、西日が強く入るなど、夏になると勝手口ドアからの太陽の熱によって室温が上昇します。このような環境にあるキッチンや洗面所は、Low-E複層ガラス(遮熱タイプ)が使われた勝手口ドアにすると、夏の室温上昇を防げます。
YKKAPの勝手口ドアに交換してキッチンの風通しが良くなった施工事例
窓のないキッチンや洗面所は風通しが悪くなってしまいます。どちらも水蒸気が多く発生する場所なので、換気扇だけではなく、外からの風も通したいと思われるのではないでしょうか?
勝手口ドアの中には、ロックしたままガラス部分を上げ下げして風を採り込めるタイプのドアがあり、安全に風通しを良くできます。
防犯性を高める鍵とガラス
勝手口の中には、簡易的な鍵が使われているドアが設けられている場合があります。また、鍵が一つしかついていないドアもあります。このようなドアは、鍵を簡単に開けられてしまうリスクが高いので、防犯性が高いとは言えません。
特に勝手口は、通りからの視線が届かない位置にあることが多いので、余計に危険です。最近の勝手口ドアには、防犯性の高い鍵が備えられている他、格子付きのデザインを選択できますので、空き巣狙いなどの心配が解消されます。
床面積節約の為、勝手口のない間取りも増えてきています。そのような中、勝手口がある住宅は恵まれた住宅です。そのせっかくの勝手口のせいで、キッチンや洗面所の快適さが失われてしまえば、勝手口の良さが半減してしまいます。
勝手口ドアは、サイズの心配をしなくても制作範囲に幅があるので、メーカーが違っていても手軽に交換できます。交換する目的や状況に応じてスライディングドア(引き戸)や玄関ドアに交換することもできます。
キッチンや洗面所に悩みがある場合には、勝手口ドアの交換を検討されませんか?これは無理なのでは…?というような問題でも、ドアの選び方で解決できる方法は見つかります。
勝手口ドアをYKKAPの玄関ドアに交換した施工事例
キッチンや洗面所の悩み、勝手口ドアの通行、見栄えなどを改善したい場合には、お気軽にご相談ください。
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長岡市 シンプルなデザインの勝手口ドアに交換して明るいキッチンに