窓の木枠やサッシのパッキンのカビは結露から生まれる
壁についている窓の木枠の部分やサッシのゴムパッキンにカビが生えてしまうと、拭き掃除だけではきれいにできなくなってしまいます。窓にカビが生えていると、ガラスがピカピカでも不衛生な印象になってしまいます。
さらにアレルギーの原因になるなど家族の健康にも悪影響が出ます。結露がひどくなると木枠が腐食することさえあります。
窓のカビの部分別掃除方法
窓のカビはガラスにもサッシにも発生します。素材によって使える洗剤が変わるので、部分別に掃除の方法を確認しておきましょう。また、どの部分を掃除する場合にも、必ずしっかり換気をし、子どもやペットを近づけないように注意しましょう。
窓ガラスのカビ落とし
ガラス部分のカビ落としはそれほど大変ではありません。薄めた中性洗剤をつけてスポンジでこすってカビを落とし、濡れ雑巾で拭き取った後、乾拭きをするだけできれいにできます。
カビがひどくなってしまっている場合には、キッチンハイターを薄めてペーパータオルに浸しガラスに貼る方法もあります。その後、新しいペーパータオルで拭き取った後、濡れ雑巾で拭き、最後に乾拭きをします。薄めたキッチンハイターをスプレーしたり、泡タイプを使う方法はより手軽ですが、飛び散ったりする危険があります。
キッチンハイターを使う場合、どの方法であっても、お子さんやペットがいる場合には、他の部屋に移動させておく、掃除をする人はマスクとゴム手袋を着用するなど、細心の注意が必要です。
サッシのゴムパッキンのカビ落とし
サッシのゴムパッキンのカビ落としには、ゴムパッキン専用のカビ取り剤を使う方法と、重曹とクエン酸を組み合わせて使う方法があります。
ゴムパッキン専用のカビ取り剤を使う方法
最も手軽な方法はゴムパッキン用のカビ取り剤を使うことです。ジェル状になっているのでゴムパッキンの上に留まってカビを落とします。ガラスやサッシのアルミ部分にできたカビは、内部まで浸透して行かないので表面を拭き取るだけできれいにできます。
一方、ゴムパッキンの部分にできたカビは根を張ってしまっていることが多く、そうなってしまうと拭くだけでは取れません。その為、カビの根の部分までカビ取り剤が浸透するまで流れ落ちず留まっている必要がある為、ジェル状になっています。
ただし、長く置きすぎると、ゴムパッキンが傷んでしまい、弾力性がなくなったり、ひび割れを起こしたりしてしまいます。カビ落とし材の使い方の説明に従って、長く置き過ぎないように注意しましょう。
重曹とクエン酸を組み合わせて使う方法
カビ取り剤を使うのは刺激が強すぎてちょっと不安…という場合には、重曹とクエン酸を組み合わせでカビ落としに挑戦してみましょう。
重曹の量に対して2分の1の水を混ぜて作った重曹ペーストをゴムパッキンに塗り、小さじ1杯のクエン酸を水200mlの割合で薄めてスプレーします。その上からラップをかけて、しばらく置いた後に拭き取ります。カビがまだ残っていたら歯ブラシでこすり取ります。その後は濡れ雑巾で拭き取った後乾拭きをします。
木枠のカビ落とし
カビがそれほどひどくならないうちであれば、消毒用エタノールをつけた雑巾で拭き取ります。カビがひどくなっている場合には、カビの根が木枠に浸透しているので、カビ取り剤が必要です。ただし、ガラスやサッシ、ゴムパッキンに使ったカビ取り剤を木枠に使うと、変色してしまいます。木枠には木材専用のカビ取り剤を使いましょう。
窓のカビの原因は結露
窓のガラスやサッシのゴムパッキン、さらには壁にはめ込まれている木枠にまでカビが生えてしまう原因は、窓ガラスとサッシに発生する結露です。結露が発生する原因は室内の水蒸気と、ガラスの内側と外側の温度差の大きさです。
家の中には入浴、調理、観葉植物、洗濯物の室内干しなど、水蒸気を生み出す原因が多数あります。これらの水蒸気が外気で冷やされた窓ガラスに当たると、結露が発生します。空気には温度が低くなると水蒸気を含みきれなくなり水滴になるという性質があるからです。
この水滴に、空気中にある埃や菌、窓の開閉時に附着した人間の手の皮脂が混ざるとカビが発生します。いったんカビが生えてしまうと、カビの胞子が空気中に舞い散る為、その胞子を水滴が吸収してますますカビが増殖してしまいます。
窓のカビに対する対策
窓の結露が発生し、カビが生える状態にならないようにするためには、窓に水滴がつくたびに拭き取る、窓の開閉時にサッシやガラスに皮脂が残らないよう毎回拭き取り、エタノールで消毒する、換気をする、除湿器を稼働させるなどの対策が必要です。
換気について
エアコンをつけているのだから空気は循環しているはずと思われている方もいらっしゃると思いますが、冷房時であっても暖房時であってもエアコンで換気はできません。一般的なエアコンは室内の空気を取り込んで、熱い空気を涼しい空気に、冷たい空気を暖かい空気に変換して、再び室内に戻すという働きをする機器です。
家の中の空気を外に放出し、外のきれいな空気を取り込んで循環させるという働きはありません。最近では換気機能付きのエアコンも開発されていますが、現在多くの住宅で使われているエアコンには換気機能がないと考えて良いと思います。
従って換気をする為には、こまめに窓を開ける必要があります。新築住宅であれば、窓を設ける位置と間取りを考えあわせた上で、最適な風の通り道を作れますが、既存の住宅では換気のための工夫が必要です。
窓を開けて空気の通り道を作りましょう
窓を開けて換気するときの時間と回数の目安は、1時間に5~10分程度と言われています。
ただし、窓や部屋の大きさや、室内に浮遊している汚染物質の種類によって外に出るスピードは異なるため、どの程度の換気であれば確実に感染症リスクが抑えられるのか、換気の効果について一概にはいえません。
対面の窓があるにもかかわらず十分に換気できないという場合には、小さく開いた窓からは入りやすく、大きく開いた窓からは出ていきやすいという風の性質を利用します。風が吹いてくる方角にある窓は少しだけ開け、風が抜けていく方角の窓は大きく開けるという方法です。
窓が一つしかない場合には、扇風機を窓の方向に向けて置き、風の流れをつくるなどの工夫が必要です。また、壁に沿って風が逃げて行ってしまう引き違い窓であれば、すべり出し窓に交換することで、壁に沿って逃げて行ってしまう風を家の中に採り込めます。
空き地だった場所に隣家が建ち、風通しが悪くなってしまった、もともと窓の位置が悪く風通しが悪かった…このような家に住む人には、風通しに良い家にしたいという思いがあるのではないでしょうか?窓の位置は変えられないし、間取りを変えるとリフォーム費用が嵩むから仕方がないと思いもあるでしょう。でも風通しを良い家にする方法はあります。
結露の根本的な解決は窓の交換、または内窓設置
結露の拭き取りや窓の消毒、マメな換気などは必要なことですが、毎日必ず欠かさず完璧に行おうとすると大変です。そこで考えたいことが結露を発生させない窓にするという結露対策です。
窓の種類による断熱性の違い
窓にはガラスの機能やサッシの材質によって、断熱性のない窓と断熱性のある窓があります。断熱性のある窓には、断熱性の高さの違いがありますが、断熱性が高まれば高まるほど結露の発生を抑える働きが大きくなっていきます。
- 断熱性のない窓 アルミサッシと一枚ガラスの組み合わされた窓
- 断熱性のある窓 断熱性のある窓は、樹脂サッシ、又はアルミ樹脂複合サッシと複層ガラス、Low-E複層ガラス、トリプルガラスが組み合わされた窓です。樹脂サッシはアルミ樹脂複合サッシより高い断熱性があります。ガラスは複層ガラス<Low-E複層ガラス<トリプルガラスの順で断熱性が高くなっていきます。
従って、最も高い断熱性のある窓は樹脂サッシ+トリプルガラス、又は樹脂サッシ+Low-E複層ガラスの内窓です。
窓の働きの効果は、サッシの種類、種類によって変わります。サッシや窓の種類と働きの違いにはどのようなことがあるのでしょうか?
コラム サッシで変わる窓の種類と特徴
窓のリフォームで結露対策をする方法
窓で結露対策をする場合には、2種類の方法があります。
窓交換
今ある窓をサッシごと断熱性のある窓に交換する方法です。樹脂サッシ+トリプルガラスの窓が最も高い効果をあげます。窓交換では、同時に壁に沿って逃げていてしまう風を採り込む為、縦すべり出し窓にし、断熱と風通しの2つの効果をあげるという選択肢もあります。
内窓設置
今ある窓は残し、内側に新しい内窓を設置して二重窓のする方法です。2つの窓の間の空気層が熱と音の出入りを妨げる為、樹脂サッシ+Low-E複層ガラスの組み合わせで高い断熱効果を生み出します。さらに窓交換と比較すると費用を抑えられるという良さもあります。
基本的にマンションの窓のリフォームは、管理規約によって禁じられていますが、内窓なら許可されることがほとんどです。補助金を利用すると、費用も抑えられます。
窓をいつもきれいにしておくことは、見た目だけではなく、家の中の空気の清潔さにも繋がります。断熱窓にすると、結露がないのでカビの発生しない清潔な窓になる上に、夏涼しく冬暖かい室温が維持される家に生まれ変わります。
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