暑さ対策は窓の見直しが重要!窓ガラス+内側より外側
部屋が暑い、帰宅するとムワッとする、夜間になって涼しくならない…このような状況の原因のほとんどは窓にあります。暑さ対策は窓のガラスを見直すことと並行して、窓の内側と外側の対策も必要です。
カーテンやブラインドなど内側での遮光、遮熱と、外側からのグリーンカーテンやアウターシェード、スダレなどの対策をすることで高い効果が生まれます。
暑さ対策になぜ窓?
冬は冷気が窓から侵入し、窓から暖房の熱が逃げていきますが、夏はそれよりもさらに多くの太陽熱が窓から侵入し、冷房の涼しさが逃げていきます。家を建てる時に屋根にも壁にも断熱材を入れてあるのに、冷暖房の効果が上がらない理由の多くはそこにあります。
夏に家の中に入ってくる熱のうちの70パーセント以上が窓を通ってきます。窓よりも太陽に近い屋根からは11パーセント、窓よりも面積の広い外壁からは7パーセント、換気からは6パーセント、床からは3%、全部合わせても3分の1以下です。
つまり、窓の遮熱対策が、最も効果的な暑さ対策なのです。そして窓の遮熱対策には、窓の内側、窓ガラス、窓の外側という3種類があります。どれか一つだけというよりこの3つを組み合わせることが、効果の高さに繋がります。
参考サイト 経済産業省 資源エネルギー庁 住宅による省エネ
暑さ対策 窓の内側
窓の内側対策には窓を覆う方法と窓に貼る方法があります。
内側を覆って遮熱する窓の暑さ対策
暑さ対策に役立つカーテンには、遮光カーテンと遮熱カーテンがあります。遮光カーテンは強い陽射しや紫外線をカットする働きがあり、多少は暑さ対策に役立ちます。遮熱カーテンはステンレスやセラミックで加工された太陽の熱を遮るカーテンなので1℃以上、室温の上昇を抑える効果があります。
カーテンで暑さ対策をするのであれば、遮熱カーテンの方が高い効果が得られます。冬の冷気の侵入や暖房の熱の流出にも効果があります。ただ、問題点をあげれば、遮熱カーテンは効果が高くなるほど、遮光性が高くなるため、部屋が暗くなってしまうということがあります。効果の高い遮光カーテンを選ぶと、朝目を覚ました時に部屋が暗い、南向きのリビングなのに昼間から照明を点けなくてはならない…と言うような状況になってしまうのです。
カーテンの他にブラインドにも遮熱機能を持ったタイプがあります。遮熱機能を持ったブラインドは、太陽光に含まれる赤外線を反射し、熱を室内に通さない働きをします。ただ、ブラインドも閉じると熱を吸収発熱しますが、室内が暗くなってしまいます。
内側に貼って遮熱する窓の暑さ対策
遮熱対策用に加工されたシートやフィルム、プチプチを窓の内側に貼りつける方法です。部屋の中が遮熱カーテンや遮熱ブラインドほど暗くならず、目隠し効果もある為便利です。ただ、毎シーズンごとに張り替えなくてはならない、きれいに貼れないと見栄えが悪くなるという問題点があります。
暑さ対策 窓ガラス
窓ガラスは冬の寒さ対策にも役立ちますが、夏の暑さ対策にはさらに大きな効果を発揮します。夏の遮熱と紫外線カットに役立つ窓ガラスはLow-E複層ガラス遮熱タイプ、スペーシアクール、日射遮蔽型トリプルガラスです。
一般的な複層ガラスであっても、単板ガラスと比較すると遮熱やUVカットの効果は多少ありますが、Low-E複層ガラス遮熱タイプやトリプルガラスほどの高い効果は望めません。
単体ガラスと複層ガラスの性能値の比較
Low-E複層ガラス(遮熱タイプ)
Low-E複層ガラス(遮熱タイプ)は2枚のガラスのうち、室外側のガラスにLow-E金属膜がコーティングされている複層ガラスです。
約60パーセントの日射熱を遮って室内を涼しく保つ働きをする他、紫外線を約76%カットするので、家具やクロスの褪色、室内での日焼けも防ぎます。内窓設置、ガラス交換、窓交換のどのタイプのリフォームにも応用できるガラスです。
真空ガラススペーシアクール
真空ガラススペーシアクールは、真空層と遮熱高断熱Low-E膜により、夏は日射熱を反射し、冷房負荷を軽減するガラスです。暑さの原因となる太陽熱を51%カットし、一枚ガラスの約4倍の遮熱性能で冷房の効果を高めます。
非常に薄い複層ガラスなので、1枚ガラスが入っているサッシのままで取り付けられます。ガラス交換という方法のリフォームなので、他のリフォームより費用を抑えられます。
日射遮蔽型トリプルガラス
3枚のガラスのうち室外側にも室内側にもLow-E金属膜がコーティングされているダブルLow-Eトリプルガラスで、高い遮熱効果が望めます。リフォームの場合は、窓交換という方法で行います。
ガラスを遮熱タイプにするリフォームの種類
ガラスを遮熱タイプにするリフォームには内窓設置とガラス交換、窓交換があります。どの方法をとっても遮熱だけではなく、冬の寒さ対策にも役立ちます。さらに、内窓設置と窓交換には、結露を軽減できるという効果もあります。
内窓設置
今ある窓は残し、内側に新しい内窓を設けて二重窓にするリフォームです。断熱と遮熱の他に防音効果も得られます。ただ、二重に窓を開け閉めしなくてはならないというデメリットがあります。窓のリフォームの中で唯一、高い気密性を持つプラストを設置できる方法です。
内窓のリフォームには、冬を暖かく過ごせるというイメージがありますが、夏の冷房効率が非常に向上することもご存知でしょうか?二重窓は1年を通して冷房、暖房にかかる費用が抑えられるので、快適さに省エネ効果も加わります。
コラム 内窓のリフォームにかかる費用と得られる効果
プラストについて詳しくはこちらからご覧ください。
ガラス交換
現在のサッシのまま、アタッチメント付きのガラス、又は真空ガラスへガラスだけ交換する方法です。3つの方法の中で最も費用を抑えられます。ただ、内窓設置や窓交換と比較すると、サッシからの隙間風は解決されないので、気密性は高くなりません。また、冬はサッシ部分の結露が発生してしまいます。
真空ガラススペーシアについて詳しくはこちらからご覧ください。
窓交換
サッシとガラスをセットで新しい窓に交換する方法です。リフォームでは唯一トリプルガラスに交換できる方法です。
窓交換について詳しくはこちらからご覧ください。
壁は全くこわすことなく、窓を取替する
暑さ対策 窓の外側
窓の外側の暑さ対策は、窓の内側からよりもずっと高い効果が得られます。
スダレやヨシズ
窓の外に取り付けて日差しを遮り、室内の温度上昇を抑えます。スダレは窓の外に吊り下げて、ヨシズは窓のある壁に立てかけて日射遮蔽と遮熱をします。
アウターシェード
窓の外に取り付けて日差しを遮り、室内の温度上昇を抑えます。窓まわりの環境に合わせて様々な取り付け方ができます。カーテンやブラインドより遮熱・遮光効果が高いことに加え、室内が暗くならない、庭の景観が見えるという良さがあります。
また、スダレやヨシズは、毎シーズンごとに交換しなくてはなりませんが、アウターシェードは数年持続して使えます。遮熱や遮光が必要ない季節には巻き取って上部に収納しておけます。
グリーンカーテン
つる性の植物を這わせたネットを窓の外に吊り下げる方法です。空気が緑の葉の間を通るので、窓を開けている時には涼しい風が室内に入ってくる心地よさがあります。ただ、植物によって差はありますが、春ごろから用意しなくてはならず、暑くなってからでは間に合いません。
参考サイト サカタのタネ 緑のカーテンって?
窓からの日射は室温を上昇させることに加えて、紫外線による日焼けや褪色、目の疲れなどを引き起こします。毎夏、窓に遮光シートを貼ったり、遮熱カーテンをつけたり…というような対策をするよりも、根本的な解決をしたい!という方には、窓のリフォームをお勧めします。アウターシェードと組み合わせれば、冷房の効率が大幅に上がり省エネにもなります。
コラム 窓の遮光はシートやフィルムより窓とアウターシェード
夏の暑さ対策には窓のリフォームが最も効果的です。アウターシェードなど、窓の外側での対策と組み合わせれば、涼しい室内と省エネを同時に実現できます。窓のリフォームが暑さへの対策として優れている点は、リフォームの方法の選び方で他の効果も得られ、1年を通して暮らしが快適になるということです。
どの方法をとっても程度の差はありますが冬の寒さが解決します。内窓ならそれに加えて騒音対策もできます。ガラス交換以外では結露の改善と、防犯対策の強化にも役立ちます。窓のリフォームで快適な暮らしを手に入れませんか?
侵入窃盗の被害にあった戸建て住宅のうち、半分以上が窓から家の中へ侵入されています。その原因の中では、鍵のかけ忘れが最も多いのですが、ガラス破りという手口の被害も少なくありません。被害にあわない為には鍵を交換する、格子や補助錠をつけるなど窓の防犯対策が必要です。おすすめの効果的な防犯リフォームについて確認していきましょう。
コラム 窓の防犯対策におすすめは閉じるとロックされる戸先錠?
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