窓の防犯対策におすすめは閉じるとロックされる戸先錠？
侵入窃盗の被害にあった戸建て住宅のうち、半分以上が窓から家の中へ侵入されています。その原因の中では、鍵のかけ忘れが最も多いのですが、ガラス破りという手口の被害も少なくありません。
被害にあわない為には鍵を交換する、格子や補助錠をつけるなど窓の防犯対策が必要です。おすすめの効果的な防犯リフォームについて確認していきましょう。
侵入窃盗が発生する場所は戸建て住宅が最も多い
侵入窃盗は、留守宅に忍び込んで盗みをする犯罪、侵入強盗は人がいる場所で盗みをする犯罪です。侵入強盗が発生する場所は、商店が最も多く、43,1％、戸建て住宅は23,9％です。一方、侵入窃盗が最も多く発生する場所は、戸建て住宅で37％、次いで3階建て以下の共同住宅9,3パーセント、4階建て以上の共同住宅4,3％となっています。
侵入窃盗の具体的な手口は空き巣が最も多く31,5パーセント、忍び込みが13,5パーセント、居空きが2,7％です。空き巣は留守宅に、忍び込みは家族が就寝後に、居空きは家族が食事や昼寝をしている隙に侵入するという手口の窃盗です。
そしてその侵入経路のうち、戸建て住宅では窓からが53,5パーセント、3階建て以下の共同住宅では49,5パーセント、4階建て以上の共同住宅では30,1％が窓から侵入されています。窓の次に多いのは玄関や勝手口、非常口などの出入り口です。
従って、窓や玄関、勝手口などの防犯対策は家族の命と財産を守る為には非常に重要で、侵入窃盗の手口に合わせた対策をする必要があります。特に春から秋にかけての気候の良い日々は、窓を開けていることが多く、そのまま外出してしまうこともある為、寒さや暑さの厳しい時期よりもより注意が必要です。
玄関ドアの場合、ピッキングや合かぎ、ドア錠こじ破りなど手口に対抗する為、鍵の防犯性の高さが問われますが、窓にはどのような対策が必要なのでしょうか？
普段はあまり気にしていなくても、ご近所さんが泥棒の被害にあったことを聞いた時や、強盗殺人のニュースを見た時には、自宅の防犯が気になると思います。ただ、その想いは一過性で「自分の家は大丈夫だろう…」と考える人は少なくありません。しかし、「自分の家に限って…」という考え方は危険が大きいです。窓と玄関の防犯を見直しませんか？
窓からの侵入手口への対策
戸建て住宅への侵入で最も多い手口は、無締りの窓やドアから侵入するという手口で、全体の50,2パーセントを閉めます。その次がガラス破り29,8％です。この数字は窓と玄関を併せた数字です。ただ、近年の玄関ドアはガラス破りが不可能なデザインが増えている為、ガラス破りに関しては窓の方が多いと考えられます。それぞれの手口への対策を考えていきましょう。
無締りの窓への対策には戸先錠と庭回りの見直し
鍵をかけ忘れる、又は庭に出るだけだから…すぐ帰宅するから…などの理由で鍵をかけないと無締りが生まれてしまいます。これを避けるためには、戸先錠が効果的です。
戸先錠は窓を閉じるだけでロックされる錠のことです。かけ忘れによる無締りにも、面倒だから鍵はいいや…という無締りにも有効な防犯対策です。
マドリモの内窓プラマードUには、閉じるだけでロックがかかる他、目で見て確認できるよう鍵がかかっていない時は赤色のラインが見えるようになっています。
また、窓の周辺の見通しを良くしておくことも防犯に役立ちます。特にリビングの窓は、窓から緑が見えるようにしたい、隣家や通りからの視線を妨げたいなどの理由で、樹木を植えているご家庭が多いと思います。窓から見えるさらさらと風に揺れる緑は、リビングの居心地の良さを向上させますが、外部からの視線を妨げ、外部の人間を侵入させやすくする恐れがあります。
また、2階の窓にも注意が必要です。物置は、ベランダへの足掛かりになりそうな場所に置かないなど、庭回りの見直しが大切です。鍵のかかってない窓は、何の工作もせずにすんなりとは入れてしまうので、音で犯罪が発覚することがなく、見通しの悪さが致命傷になってしまいます。もちろん、一番大切なことは、必ず鍵をかけることです。
参考サイト 警察庁住まいる防犯110番 めざせ！防犯住宅
ガラス破りへの防犯対策は鍵とガラス
窓ガラスを破壊して穴をあけ、そこから手を入れて鍵を開けてしまうという手口です。手慣れている犯罪者なら数秒で穴あけに成功するので、短時間の外出であっても被害にあう可能性があります。
ノブ取り外し式のクレセント
ガラス破りの手口は、ガラスを破壊して穴をあけた後は、穴から手を入れて鍵を開けるという手順でおこなわれますが、クレセントがなければ鍵を開けられません。そこでガラス破りへの対策の一つにノブ取り外し式のクレセントが挙げられます。
外出や就寝の前にクレセントを外しておけば、万が一ガラスを破壊されても、鍵が操作できず、窓を開けられません。
ボタン錠付きクレセント
暗証番号を設定し開錠するクレセントです。ガラスを破って鍵を開けようとしても暗証番号がわからないと、鍵を開けられません。
安全合わせ複層ガラス／防災安全合わせ複層ガラス
樹脂中間膜が挟み込まれたガラスです。ガラスに穴を開けようと工作しても、ガラスにヒビが拡がるだけで、手が入れられるほどの大きさの穴が開きません。また、台風や強風の際に硬い物が飛んできて窓ガラスにあたってしまったとしても、粉々にガラスが割れて飛び散ることがないので、二次被害を防げます。
二重窓にする
外窓の鍵を開けた後、さらに内窓の鍵を開けなくてはならない為、侵入工作にかかる時間が長引いてしまいます。多くの犯罪者は、侵入工作に5分以上の時間がかかると、犯罪の発覚に繋がる為嫌がります。二重窓は見ただけで犯罪に時間がかかることが分かるので、狙われにくい窓です。
面格子やシャッターを設ける
窓の外側に面格子やシャッターが設けられていると、ガラス破りがし難くなるので犯罪の抑止に繋がります。ただ、面格子の中には、格子を簡単に取り外せるような製品もあります。格子が簡単に取り外せないように製作されている面格子を選ばないと防犯性の効果が得られません。
参考サイト YKKAP高強度面格子 FLA 細部まで防犯性に配慮
新築時に1階の窓にはシャッターを取り付けたが、2階には取り付けなかったという住宅は少なくありません。防犯という観点から考えると2階の窓にシャッターはそれほど必要ないと思われるかもしれません。ただ、それ以外に台風時の被害を抑える為にもシャッターは役立ちます。もちろん防犯性も高まります。シャッターの役割について確認していきましょう。
コラム 窓にシャッターを後付けしたい
防犯対策には内窓設置がおすすめ
窓の防犯対策には、補助錠をつけて鍵の防犯性を強化させる方法や、ガラスを交換してガラス破りを防ぐ方法があります。補助錠にはホームセンターで購入してDIYで付ける簡易なタイプもありますが、ガラス破りへの対策としては不十分です。ガラスだけ交換する方法は、ガラスは破られ難くなりますが、施錠忘れは防げません。
部分的な対策ではなく、窓全体の防犯対策ができるという観点から、防犯対策には内窓設置がおすすめです。内窓設置なら、施錠忘れを防ぎ、就寝や外出の前には取り外しができるクレセント、念を入れたい場合には暗証番号で開錠するボタン錠付きクレセントがつけられます。ガラスも防犯性の高い安全合わせ複層ガラスが選べます。
また窓が二重になっていることで、犯罪の抑止にも繋がります。
防犯には、物理的に侵入を防ぐことも大切ですが、心理的な効果も役立つからです。侵入に手間取り、５分かかると侵入者の約７割はあきらめ、10分以上かかると侵入者のほとんどはあきらめるといいます。「侵入に時間をかけさせる」。これが、侵入されるかどうかの大きなポイントです。
また、防犯以外に窓のお悩みも同時に解決できます。
冬は暖房が効きにくく部屋が寒い、足元が冷える、夏は太陽の陽射しが強く冷房が効きにくい上に、室内にいても日焼けをする、家具や内装が褪色する、1年中外部からの騒音が絶えない…というような悩みは、全て二重窓への交換で改善できます。
窓と玄関から家の中への侵入を防ぐことは、安全な家にする大切な要素です。二重窓は窓の安全性を向上させると共に、寒い、暑い、うるさいなどの悩みの解決にも繋がります。窓や玄関の防犯やお悩みの解決方法をお探しでしたら、ぜひ私共にお手伝いさせてください。現在の状況とご予算に合わせて、最適なプランを提案させていただきます。
内窓のリフォームには、冬を暖かく過ごせるというイメージがありますが、夏の冷房効率が非常に向上することもご存知でしょうか？二重窓は1年を通して冷房、暖房にかかる費用が抑えられるので、快適さに省エネ効果も加わります。
窓屋窓助は、窓・玄関・エクステリアリフォーム専門店です。
私達は、窓・玄関・エクステリアのリフォームを通じて、地域の皆様の夢や暮らしに貢献させていただきたいと願っています。窓や玄関での断熱を検討される際には、ぜひご相談ください。お住まいに合わせた最適なプランを提案させていただきます。
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