玄関の防犯は鍵やガラスの交換、防犯カメラだけ?
玄関の防犯を考える時、玄関ドアの鍵やガラスを交換する、防犯カメラをつけるなどを検討されることがあると思います。鍵を交換するとピッキング、ガラスを交換するとサムターン回しのリスクを抑えることができます。ただ、それだけで玄関ドアの防犯は完璧でしょうか?最新の侵入強盗への対策には玄関ドアの交換が最も効果をあげます。
普段はあまり気にしていなくても、ご近所さんが泥棒の被害にあったことを聞いた時や、強盗殺人のニュースを見た時には、自宅の防犯が気になると思います。ただ、その想いは一過性で「自分の家は大丈夫だろう…」と考える人は少なくありません。しかし、「自分の家に限って…」という考え方は危険が大きいです。窓と玄関の防犯を見直しませんか?
玄関ドアと窓の防犯対策…無締り
空き巣狙いなど、戸建て住宅への侵入強盗の侵入経路で最も多い場所は窓と玄関です。侵入の手口や対策について考えていきましょう。
侵入強盗の中で最も多い手口は、無締りです。令和2年度の戸建て住宅への侵入強盗のうち、無締りは52%で8,620件もありました。無締りとは、鍵をかけていない窓や玄関ドア、勝手口ドアから侵入する手口です。
ガラスを割ったり、鍵を壊したりする必要がなく、安全に短時間で楽々と家の中に入ってしまいます。玄関ドアからの無締りをする犯罪者の中には、きちんとスーツを着用し、強盗を働いた後、玄関から出る際に中に向かってお辞儀をして、近隣の目を欺く不敵な犯罪者もいるそうです。
玄関ドアの無締りへの対策はリモコンキー
長時間の外出や出勤の為に家を出る時に鍵をかけ忘れる人は、ほとんどいないはずです。一方、ゴミ出しや回覧板回しなど、ちょっとだけ家を出る時には、面倒なので鍵をかけないという人は多くいます。このような事態を防止するためには、リモコンキーが役立ちます。リモコンキーはわざわざ取り出さなくてもポケットに入れておけば、ドアハンドルのボタンを押すだけで鍵を開けたり閉めたりできるからです。ゴミ出しの時に、両手にゴミ袋を持っていても鍵を出さないですむので、面倒だから鍵をかけないというようなことを避けられます。
また、帰宅時には家の中に入るとホッとして、内側からの鍵をかけ忘れてしまうことがあります。夕食の支度などで気が急いている時もあるでしょう。このような事態を避けるためにはオートロックが便利です。リモコンキーだけではありませんが、タグキーも含めてスマートキー全般には、オートロック機能がついています。外出時のオートロック設定は、締め出しの危険がありますが、帰宅時だけオートロックに設定しておくと、帰宅した安心感からうっかり鍵をかけ忘れるという事態を防げます。
窓の無締りへの対策は戸先錠
家の中にはたくさんの窓があるので、ついうっかり鍵をかけ忘れる窓が多いことも、この手口が多い理由です。窓の鍵のかけ忘れには、窓を閉めるだけでカギがかかる戸先錠が効果的です。掃き出し窓は閉めだしのリスクがある為、手動で鍵をかけなくてはなりませんが、その他多くの窓は、戸先錠でかけ忘れを防げます。内窓を設置する際にマドリモのプラマードUを選ぶと、戸先錠仕様を選べます。
玄関ドアと窓の防犯対策…ガラス破り
無締りに次いで多い手口はガラス破りです。侵入強盗の手口の中の29,8パーセントはガラス破りで令和2年度には、4,860件もの被害がありました。ガラス破りは、窓や玄関ドアの袖のガラス部分を破壊して、腕を差し入れて鍵を開けてしまう侵入強盗の手口です。通常のガラスなら、わずか数秒で破壊してしまいます。
玄関ドアの対策にはガラス部分のデザインと着脱式サムターンが挙げられます。
防犯性に配慮したデザイン
袖やドア本体の部分に採光窓がついたデザインの玄関ドアは、窓のない玄関であっても玄関内を明るくする効果があるのですが、防犯性が低下してしまう場合もあります。袖やドア本体につけられている採光の為のガラスを防犯ガラスに交換する、または腕を差し入れられないほどガラスの幅が狭いデザインの玄関ドアに交換するという方法でガラス破りの被害を抑えられます。
晴れた日の昼までも照明をつけないと玄関が暗いという住宅は少なくありません。玄関には窓がない間取りが多いからです。玄関は明るくなってもガラス部分が多いと、防犯性が低下したりするのでは…?と不安を感じることもあるのではないでしょうか?採光デザインの玄関ドアには、ガラス部分の防犯対策も確実に施されているので安心です。
着脱式サムターン
万が一ガラスが割られ、器具などを差し込んで鍵を開けようとした場合に備えて、着脱式サムターンになっていると安全度が高まります。サムターンは、ドアの内側についているツマミのことです。このツマミがついていなければ、動かせないので鍵を開けられません。外出や就寝の前に、ドアの内側のサムターンを取り外しておけば、万が一ガラスを割られてしまっても、鍵を開けられないので犯罪被害を最小減に抑えられます。
窓の対策には内窓と防犯合わせ複層ガラス、脱着ノブクレセントが挙げられます。
内窓
窓のガラス破り対策には内窓をつける方法が効果的です。窓が二重になっているので、外側の窓を破壊した後、内窓も破壊しなくてはならない為、時間がかかります。侵入強盗犯にとって、時間がかかるということは、犯罪の発覚に繋がります。
◆5分が分かれ目
侵入に手間取り、5分かかると侵入者の約7割はあきらめ、10分以上かかると侵入者のほとんどはあきらめるといいます。「侵入に時間をかけさせる」。これが、侵入されるかどうかの大きなポイントになります。
安全合わせ複層ガラス
安全合わせ複層ガラスや防災安全合わせ複層ガラスの窓にするとより安全性が高まります。安全合わせ複層ガラスや防災安全合わせ複層ガラスは、2枚のガラスに樹脂中間膜が挟まれているガラスで、破壊しようとしてもひびが入るだけで割れにくいガラスです。
参考サイト YKKAP かしこいガラス選び 防犯性の高いガラス
脱着ノブクレセント
鍵を開け閉めする際に動かすクレセントのノブが取り外しできるようになっています。万が一ガラスを割られてしまっても、ノブがついていないので鍵を開けられません。
玄関ドアの防犯対策…侵入強盗の手口への対策が施されている防犯性の高い鍵
戸建て住宅への侵入経路で最も多い場所は窓で全体の半数を超える53,5%で、令和2年度には16,3116件もの被害がありました。次の多い侵入経路は表出入り口19,4%で、3,161件もの被害がありました。戸建て住宅での表出入り口は主に玄関です。玄関への侵入手口には、合かぎ、ピッキング、サムターン回し、ドア錠こじ破り、カム送り解錠などの手口があります。これらの手口への対策として考えられることは、防犯性の高い鍵のついた玄関ドアにすることです。
参考サイト 警察庁住まいる防犯110番 手口で見る侵入犯罪の脅威
YKKAPの玄関ドアには侵入強盗の手口への対策が施されている防犯性の高い鍵が採用されています。
ピッキング対策
YKKAPの玄関ドアには3つのピッキング対策が施されています。ピッキングとは特殊な器具を鍵穴に入れて鍵を開けてしまう手口です。
ディンプルキー
ピッキングに使う特殊な器具が年々進化しています。その進化に対応して複雑な形状のディンプルキーを採用しています。ディンプルキーには、カム送り解錠に対しても5分以上の耐性があります。
ダブルロック
ダブルロックの玄関ドアは、防犯上ほとんど一般的になってきていますが、YKKAPにはダブルロックをより強力にする対策が備えられています。2つの鍵のうち、1つの鍵を開錠しても50秒以内に残りの鍵を開錠しないと、1つ目の鍵が施錠されてしまう仕組みです。
見えない鍵穴
スマートコントロールキー用のシリンダーは鍵穴が見えないようにカバーがかかっています。鍵穴が見えないというだけで、ピッキングを抑制するという効果が生まれます。
鍵は後付けすることもできますが、玄関ドア全体を考えた時に、ガラスやポスト口の危険性も改善できるので、玄関ドアごと交換する方法が確実です。ポスト口はオプションで付けられますが、危険な物をイタズラで投げ入れられたり、反対に郵便物を抜きとられたりする恐れがあります。玄関ドアにポスト口がついていると、玄関の中で郵便物を受け取れるので便利ですが、防犯という面から考えると、ポスト口のない玄関の方が安全です。
玄関は、家の外と中を繋ぐ場所なので、外部からの侵入に備える為、防犯性を高める必要があります。玄関ドアの鍵や玄関ドアそのものへの見直し、防犯カメラや人感センサーなど防犯グッズの取り付けなどを適切に組み合わせることが、玄関の防犯性を高めます。コラム 玄関の防犯性を高める為に必要な対策
鍵の防犯性が心配、袖ガラスが割れてしまったというような場合には、玄関ドアそのものを交換する方法と、鍵や丁番、ガラスなど問題の生じた部分だけ交換するという方法があります。玄関ドアの交換と、部分的な交換にはどのような方法があるのでしょうか?最も良い費用対効果を生む方法についても考えていきましょう。
防犯性の高い玄関ドアに交換して、安全な玄関、安心な家になさいませんか?玄関周りの環境や、その他の玄関のお悩みに合わせて最適なプランを提案させていただきます。
窓屋窓助は、窓・玄関・エクステリアリフォーム専門店です。
私達は、窓・玄関・エクステリアのリフォームを通じて、地域の皆様の夢や暮らしに貢献させていただきたいと願っています。窓や玄関での断熱を検討される際には、ぜひご相談ください。お住まいに合わせた最適なプランを提案させていただきます。