玄関ドアのリフォームYKKAP玄関引き戸への交換方法
2枚建て玄関引き戸や両開きの玄関ドアは、間口は引き込み戸2枚分、片開きドア2枚分があるので広いのですが、通行の幅はその2分の1です。引き込み戸の場合は戸を外す、両開きドアの場合は、両方の扉を開ければ通行の幅は広がりますが手間がかかります。YKKAPの袖付き2枚連動引き込み戸なら通行の幅を拡げてバリアフリーにできます。
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2枚建て玄関引き戸、又は両開き玄関ドアの通行の幅を拡げる方法
4枚建ての引き戸の場合、開閉の方法によっては、引き戸を取り外さなくても引き込み戸2枚分の通行の幅が得られますが、2枚建ての引き戸では、取り外す以外に通行の幅を拡げる手立てがありません。
両開きドアは、両方の扉を開放すると通行の幅が拡がりますが、全開放する為には扉の両脇に十分な壁の幅が必要です。通りから玄関ドアへの視線を遮る為に玄関ドア周辺を凹ませているなどの理由で、全開放出来ない場合には前方に開く扉を押さえていなくてはなりません。
2枚建て引き戸や両開きドアをお使いのご家庭の中には、ベビーカーも車椅子も通れるには通れるがもう少しゆとりが欲しい、全開放出来ないので通行しにくいというようなケースがあります。
ただ、2枚建て引き戸や両開きドアは、他の玄関ドアに比べて広い間口を備えています。壁を壊すなどの方法で現状以上に間口を拡げれば、耐震性が低下する恐れがあります。通行の幅を拡げる為に、壁を壊してまでは…と考え、バリアフリー化をあきらめているご家庭もあるのではないでしょうか?
バリアフリーにする為には、80センチ以上の通行の幅が必要です。扉が前方に開いても、ゆったり通れる通行の幅が理想的です。間口の幅を変えずに通行の幅を拡げる方法には、玄関引き戸のタイプを変える方法があります。
玄関ドアの周辺の状況に合わせて、玄関引き戸から玄関ドアにすることも、玄関ドアから玄関引き戸にすることもできます。
引き戸は、横に滑らせて開放するので、玄関ドアのように前方にデッドスペースが生まれません。また、開きたい幅に引き戸を止められるので、バリアフリーという観点から考えると、非常に使い勝手の良い出入り口です。2枚建て玄関引き戸と両開き玄関ドアは、間口が広いので袖付き2枚連動引き込み戸に交換できます。
袖付き2枚連動引き込み戸は、昨年YKKAPから発売された新しいタイプの玄関引き戸です。袖と2枚の引き込み戸で構成されていて、袖に2枚の引き込み戸を重ねます。2枚建ての引き戸は2枚の引き込み戸を重ねる為、間口の2分の1の通行の幅だけしかありません。
1間幅の玄関引き戸の有効開口幅はおよそ75cm程度です。玄関内が寒い、見た目が劣化したなどの理由で、玄関引き戸をカバー工法で新しい2枚建ての玄関引き戸に交換すると、現在の通行の幅が多少狭まってしまいます。カバー工法は、今ある枠の上に新しい枠を取り付けた上で、新しい引き戸を取り付ける工事です。その為、新しい枠を被せる分、間口が狭くなってしまうのです。
一方、2枚連動引き込み戸は、袖に2枚の引き込み戸を重ねるので、間口の3分の2まで通行の幅を拡げられます。その結果、およそ10センチ程度、通行の幅が拡がります。さらに、前方に開く扉が邪魔になる、扉を押さえていなくてはならないといった煩雑さがないため、介助者と共に通行する際にも、子どもを抱いてさらに荷物を持っているというような状況にあっても、スムーズに出入りができます。
参考サイト バリアフリー性に関する基準(高齢者等配慮対策等級3)の概要
♠ 玄関引き戸のリフォームの際には、玄関引き戸から玄関引き戸に交換する以外に、玄関引き戸から玄関ドアに交換する方法があります。
引き戸から引き戸へのリフォームでできること
通行の幅は十分にあるが、玄関内の寒さを何とかしたい、防犯性を高めたいという場合には、2枚建ての新しい引き戸にすることで状況を改善し、見た目もきれいにできます。
玄関内の寒さ対策
従来の引き戸はガラス面が多い、ガラスの格子の間に隙間があるという2つの理由から、玄関ドアに比べると玄関内が寒いという問題点がありました。YKKAPの玄関引き戸は、この2つの問題点を解決し、冬でも冷えない玄関を実現します。
玄関引き戸のガラス
玄関引き戸に使われるガラスには単板ガラスと複層ガラスがあります。単板ガラスは1枚だけのガラスで断熱性はありません。引き戸はガラスが占める面積が広いので、断熱性のないガラスの引き戸からは、家の中の暖房の熱が大量に逃げていきます。一方、複層ガラスは2枚のガラスの間の空気層が熱の出入りを妨げます。遮熱タイプのLow-E複層ガラスであれば、夏の太陽の熱の侵入も妨げます。
玄関引き戸の気密性
玄関ドアに比べて引き戸は玄関内が冷え込むというもう一つの理由は、ガラスと格子の間に生じる隙間です。隙間から暖房の熱が逃げ、冷気が侵入してきます。YKKAPの引き戸は、隙間を失くし気密性を高める為に全面ガラス構造になっています。その為、隙間から暖房の熱が逃げる、隙間から冷気が侵入するということがありません。
玄関の防犯対策
引戸は使い勝手の良さがある一方、玄関ドアに比べると防犯性が心配という方もいらっしゃいます。防犯性の不安がなければ引き戸のまま使いたい、または玄関ドアから引き戸の替えたいという希望のあるのではないでしょうか? ただ、現在では数年前の引き戸に比べて様々な防犯対策が施され、玄関引き戸の防犯性能が高まっています。
室内側3か所、室外側2か所に設けられている錠
侵入強盗犯は犯罪発覚のリスクが高まる為、開錠に時間がかかるとあきらめる傾向があります。その観点から考えると、防犯のポイントの一つは開錠に時間がかかることです。5か所の錠全てを開錠するには相当時間がかかる為、侵入強盗のリスクが低下します。
ピッキングに強いディンプルキー
針金のような特殊な道具を使って開錠するピッキングに強い、複雑な形状のディンプルキーが採用されています。
ガラス破りによる開錠を防ぐ脱着シフター
ガラスを壊すなどの方法で引き戸に穴を空け、手を差し入れて玄関内のツマミを回して開錠するという手口があります。この手口に対しては取り外しできるツマミで防止対策ができます。
ガラス破りや、ドア錠破りはいずれもドアを不正開錠し、こじ開けて家の中に侵入する犯罪です。そして、侵入強盗犯が、最も嫌うこと、犯罪をあきらめる原因となることは、開錠に時間がかかることです。侵入者の多くは、5分以内に開錠できないと、侵入をあきらめるそうです。
参考サイト 警察庁 住まいる防犯110番
両開きドア以外の枠タイプのドアを引き戸にしたい場合はスライディングドア
片開きドアを引き戸にリフォームしたケース
戸建て住宅で多く採用されている玄関ドアの枠タイプは親子ドアや片開きドアです。親子ドアや片開きドアは、両開きドアほどの間口がないので、2枚建て玄関引き戸や袖付き2枚連動引き込み戸には交換できません。
引戸にする為の間口がない枠タイプの玄関ドアを、使い勝手やバリアフリーの必要性から引き戸に交換したいという場合には、スライディングドアという選択肢があります。スライディングドアは壁に沿って引き戸を引き込むので、引き込み戸2枚分の間口がない住宅にも取り付け出来ます。ただし、引き戸を引き込むだけの幅が玄関の横の壁に必要です。その為、残念ながら凹タイプの玄関には採用できません。
袖付きドアから袖付き片引き込み戸にリフォームしたケース
袖付きドアから2枚連動引き込み戸にリフォームしたケース
玄関ドア、玄関引き戸のリフォームは、必ず同じタイプでなければ交換できないということはありません。リフォームの目的、玄関周りの状況に合わせて、最も良い結果を得られる玄関ドアや玄関引き戸を選ぶことが大切です。
♠ 引き戸に交換することへの不安や疑問を解決して、引き戸へのリフォームを成功させましょう。
窓屋窓助は、窓・玄関・エクステリアリフォーム専門店です。
私達は、窓・玄関・エクステリアのリフォームを通じて、地域の皆様の夢や暮らしに貢献させていただきたいと願っています。窓や玄関での断熱を検討される際には、ぜひご相談ください。お住まいに合わせた最適なプランを提案させていただきます。