勝手口ドアの交換はパッキン劣化やガラスの種類が目安
キッチンや洗面所から直接外に出入りできる勝手口には、様々な利便性がありますが、防犯性の低下が懸念される場所でもあります。その為、近年は勝手口を設けない住宅も増えています。
ただ、せっかく便利な勝手口が備えられている住宅では、その良さをさらに向上させつつ安全に使い続ける為に、防犯対策として勝手口交換を計画されませんか?
勝手口の交換で防犯性を高める
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勝手口には、買い物をしてきた食料品をキッチンに直接運び入れられる、玄関を通らずゴミ出しに行けるなどの便利さがあります。その一方、古いタイプの勝手口の中には、極めて防犯性の低い勝手口もあります。
住宅の出入り口という同じ役割を持ちながら、玄関ドアに比べて古いタイプの勝手口ドアは、簡易的に作られていたからです。玄関は家の顔とも言われる場所なので、見た目が良いことはもちろん、ドア本体の厚みがあり頑丈で、基本的にダブルロックが備えられています。
一方、古い勝手口ドアには鍵が一か所しかない、本体の厚みが薄く破壊しやすいなど侵入強盗のリスクの高いタイプがあります。危険なタイプの勝手口ドアの特徴を確認しておきましょう。
鍵
一か所にしかついていないことも問題ですが、鍵自体が簡易な鍵であることが多いです。玄関ドアと同じように、複雑な構造のディンプルキーが2か所についている、サムターンが取り外せるなどの鍵がついていれば、勝手口ドアの防犯性が向上します。
上げ下げ採風窓
勝手口は調理で大量の水蒸気が発生する為、湿度が高くなりやすい場所です。そこで採風できる勝手口ドアが多く使われています。最新の勝手口ドアの上げ下げ窓には、十分な防犯対策が備えられていますが、古い勝手口ドアの上げ下げ窓の防犯対策は十分ではありません。
網戸付きの格子がついているとはいっても、ガラスや網戸を破って格子の間から手を入れれば、サムターン(ドア内側の鍵を施解錠するツマミ)を回して簡単にドアを開けられます。
ガラス部分の多いデザイン
ほとんどの場合、住宅の間取りはリビングを中心に進められます。その結果、キッチンの窓からは陽射しが入りにくく、暗くなってしまうことがあります。そのような場合、少しでも陽射しを多く採り入れるため、ガラス部分の多いデザインを採用されます。
その結果、確かに陽射しは入るのですが、一般的な一枚ガラスが使われていると、簡単に破壊できるので非常に危険な勝手口ドアになってしまいます。
勝手口本体の破壊に対する強さ
古い勝手口ドアの中には、重い物で衝撃を与えると、ドア本体に穴が開いてしまうような脆弱なドアもあります。勝手口は玄関と違い、通りや隣家からの視線が届きにくい場所です。エアコンの室外機、ゴミの仮置き場など、玄関周りの印象を損なうようなものは、勝手口の周辺に置けるようにする為です。
その為、周囲からの視線が多い環境にある玄関ドアに対しては、ドアを破壊するなどの大胆な行動はできません。しかし、視線が届きにくい勝手口では、ガラスやドアを破壊するなどの犯罪行為が行いやすいのです。特にガラス部分が多い勝手口ドアの場合、曇りガラスが使われていたとしても、中の様子がうかがわれやすいという問題点もあります。
最新の玄関ドアには、風と陽射しを採り入れつつ、高い防犯性能が備えられています。その為、勝手口ドアを交換することによって、住宅全体の防犯性を高め、安全な家にすることができます。
ただ、勝手口ドアには交換をするという発想がないというご家庭がほとんどです。経年で多少開閉がしにくくなっていたとしても、壊れて使えなくなるという状態にはなかなかならないからです。防犯性を高めると言われても、今まで何もなかったし…と思われる方も多いでしょう。ではどのような状態を目安に勝手口ドア交換のタイミングを計れば良いのでしょうか?
■ 玄関や窓の防犯が確実にされていても、勝手口の防犯対策が不十分であれば、玄関や窓の防犯対策が無駄になってしまいます。勝手口の防犯対策をして、住宅全体の防犯性能を高めましょう。
コラム 勝手口ドアの防犯は大丈夫ですか?
勝手口ドアの交換はパッキンの劣化やガラスの種類が目安
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防犯以外の観点からの勝手口ドア交換の必要性は不具合を予防することにもあります。築十数年を過ぎても、開閉がしにくい、鍵が引っかかることがあるなどのちょっとした使いにくさを感じても、そのまま使い続けているご家庭が多いのではないでしょうか?
最も危険なことは、鍵の開閉がしにくくなって、鍵を施錠する習慣がおろそかになることです。外出時や、就寝前に玄関ドアを施錠しないご家庭はまずないはずです。ところが、同じ外部との出入口である勝手口ドアには、そこまで厳密に施錠しないというご家庭もあるのではないでしょうか?そのようなことを防ぐ為にも、鍵の操作がしにくくなる前に勝手口ドアの交換を計画されることをお勧めします。
戸建て住宅での侵入強盗で最も多い手口は、無締りの出入り口からの侵入です。窓や玄関ドアも含まれてはいますが、勝手口ドアの無締りも危険であることに変わりはありません。
不具合が起こる前に、交換のタイミングの目安になるのは、パッキンの劣化とガラスの種類の見直しです。
参考サイト 警察庁住まいる110番 侵入窃盗の侵入手口
パッキンの劣化
勝手口ドア本体の縁やドア枠にはパッキンがつけられています。ゴムで作られているパッキンには、その柔軟性を活かしてドアを閉じた時に、ドアや枠にかかる衝撃を緩和する役目と気密性を高める役目があります。ただゴムの性質上、基本的に丈夫ではありますが、経年徐々に硬くなっていきます。
新しいうちはその柔軟さが、ドア枠とドアを密着させ、衝撃を緩和するという働きをするのですが、硬くなるにつれ能力が衰えていきます。その結果、ドア枠とドアに隙間ができ、その部分から暖房の熱が逃げる、冷気が侵入する、ドアを閉める度に大きな音がするというような状況になってしまいます。虫が侵入してくることさえないとは言えません。
冬になるとキッチンが以前より寒く感じる、ドアを閉めた時の音が大きくなったというような場合には、パッキンが劣化している可能性があります。
ガラスの種類
現在の勝手口ドアのガラスの種類によって、防犯性の高さも衝撃への耐久性も変わります。もし、1枚ガラスや網入りガラスが使われていた場合、それが交換の目安になります。
一枚ガラス
最も破壊しやすいガラスです。防犯性は全くなく、台風などの自然災害で重い物が飛んできてぶつかったり、近所の子どもが遊んでいるボールがぶつかったりしただけで割れてしまうこともあります。
網入りガラス
網入りガラスは割れない、防犯性が高いと思われている方は多いのではないでしょうか?実は、網入りガラスには防犯効果はありません。網入りガラスは、火災が発生した時に、ガラスが熱で割れ、飛び散ったガラスで怪我をするという二次災害を防ぐ為のガラスです。
ガラスが飛び散らない分、ガラスを破壊して侵入する際には、好都合なガラスとも言えます。このガラスが使われている+防犯対策がされていない鍵の組み合わせは非常に危険です。
防犯合わせガラス
2枚のガラスの間に、樹脂中間膜が挟みこまれた破壊されにくいガラスです。網入りガラスと同じようにガラスの飛散も防ぎます。防犯合わせ複層ガラスなら断熱性も得られます。
- 参考サイト YKKAP かしこいガラス選び
- 参考サイト 警察庁住まいる110番 動画で見るドアの防犯性能
勝手口ドアの交換で得られる効果
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最新の玄関ドアに交換することで、住宅の防犯性を高める以外に、キッチン内の環境をより良くすることができます。安全に風を通して換気ができ、陽射しを採りこんで明るい環境のキッチンが生まれます。
採風
勝手口ドアについた採風ガラスをスライドさせて風を採りこめます。この際、上下とも開放されるので、より風が通りやすくなります。採風ガラスは、ロックしたままスライドして全開放出来ます。
- 参考サイト DAIKIN 上手な換気の方法~住宅編~
- 参考サイト YKKAP 暮らし方でできる結露対策
採光
上下にスライドできる通風ガラスがついている勝手口ドアの中には、横格子、ラチス格子、井桁格子など格子のついたデザインの他、採光量の多い一本格子もあります。勝手口ドアの向いている方角や、勝手口周辺の環境に合わせて、ちょうど良い量の採光ができるデザインを選べます。
断熱
新しい勝手口に交換するだけで、隙間から冷気が侵入することと、暖房の熱が逃げていくことは改善します。さらに断熱タイプの勝手口ドアを選択すると、ドア本体からあの熱の出入りが妨げられるので、冬のキッチンが暖かく生まれ変わります。断熱ドアの中には、採風ガラスがついていないより断熱性の高いタイプもあります。
また、ガラス部分にはLow-E複層ガラス遮熱タイプを選ぶと、夏の日射による熱の侵入を遮蔽できるので、涼しいキッチンが実現します。
■ 勝手口ドアは、家事効率を家事効率という面から考えると、非常に便利なドアです。もし、勝手口ある家にお住まいでしたら、勝手口ドアの交換を検討されませんか?防犯以外にも、キッチンや洗面所内の環境が向上します。
窓屋窓助は、窓・玄関・エクステリアリフォーム専門店です。
私達は、窓・玄関・エクステリアのリフォームを通じて、地域の皆様の夢や暮らしに貢献させていただきたいと願っています。窓や玄関での断熱を検討される際には、ぜひご相談ください。お住まいに合わせた最適なプランを提案させていただきます。