樹脂窓とは丈夫で長持ち|選ぶべき窓のこと
今注目されている、樹脂窓はどんな窓?と気になりますね。樹脂が使われているのは想像できるかと思いますが、どんな効果があるのか、メリット・デメリットが何なのか知りたいところです。
実は、樹脂窓は非常に優れた窓であり、むしろ樹脂窓にしていないと損をすることになるかもしれません。
樹脂窓の疑問を解決しましょう。
樹脂窓とは?
樹脂窓とは、窓のフレーム部分が樹脂製である窓のことをいいます。断熱性や気密性に優れた窓です。
窓ガラスの部分がペアガラスや、トリブルガラスでつくられている製品があり、樹脂窓とは、樹脂サッシの窓の総称と捉えてもらえればいいでしょう。
世界では当たり前の窓!?
樹脂窓は、海外では当たり前のように使用されているタイプの窓です。
樹脂サッシはドイツの会社がつくり始めたということも関係しているとは思いますが、そもそも家づくりに対する考え方が日本とは異なります。海外では、「断熱」を重要視しています。断熱効果が高い窓=樹脂窓と考えられているからです。
日本での普及率は低い
日本の一般的な窓サッシはアルミ製です。丈夫で軽い、しかも低価格でつくれるため、また樹脂サッシは耐久性が低いため敬遠されていました。
また日本は北海道が亜寒帯の地域ですが、本州は温帯気候の地域に属し、「風通し」を重視した家づくりで「断熱」とは程遠い関係でした。
もちろん、北海道では寒さ対策として、「断熱」することが重要視されていますので、樹脂窓の普及率は非常に高いです。
昨今は、家の断熱性を高くすること、高気密・高断熱の家の認知度が高まっていること、脱炭素社会に向けた行政の動きのおかげで、やっと国内全体に【樹脂窓】が普及してきました。現在の国内の樹脂窓の普及率は22%です。
参考:日本サッシ協会 2021年度3月版「住宅用建材使用状況調査」の概要
日本の家づくりの考え方を含めて樹脂窓の現状をお伝えしました。次は樹脂窓のメリット・デメリットをご紹介します。
樹脂窓のメリット・デメリット
樹脂窓は断熱性に優れていると言われています。どう優れているのか、他の性能はないのか、アルミ製サッシに比べて劣っている部分がないのかなど、見てみましょう。
樹脂窓のメリット
■断熱性
■結露
■防音
■デザイン性
■環境に優しい
断熱性
断熱は熱の伝わりを小さくすることです。
アルミは熱の伝わりがとてもいいのですが、樹脂はアルミよりも1000分の1程度しか伝えません。
氷入りの水をコップに入れて、触ってみると分かりやすいのです。アルミ製のコップに触ると「冷たい!」と感じても、樹脂製のコップでは「冷たくない」のです。
つまり、コップの中の熱(冷気)が伝わっているのか、伝わっていない(断熱である)ことを証明しています。
結露
結露は温度差によって窓などのモノに水滴が発生する現象のことです。
断熱性が高いことで、温度差に影響されることがないため、結露の発生が抑制されます。
結露の発生が抑制されることで、さらにカビ・ダニの発生を抑制することにも繋がっています。
■結露について詳しく知りたい方は、合わせてこちらもお読みください
防音
完全を音を遮ることはできませんが、樹脂サッシは気密性が高い製品です。
気密とは、すき間をなくして外と室内の空気の出入りを少なくした状態のことで、空気の出入りが少ない=音の伝わりも小さくなります。
さらに樹脂窓の窓ガラスはペアガラスやトリプルガラスでできていることが多く、ガラスとガラスの間に空気層があります。その空気層があることでさらに音の伝わりを小さくしてくれます。
デザイン性
樹脂窓には、引き違い窓をはじめ、すべり出し窓や上げ下げ窓、外開き窓と種類があります。
またカラーバリエーションも豊富で部屋の雰囲気を損なうことなく、ステキな室内を演出してくれます。
YKKAPの樹脂窓、APWシリーズは2011年「APW シリーズ」グッドデザイン賞を受賞しています。
■窓の種類について詳しく知りたい方は、合わせてこちらもお読みください
コラム 窓の種類と名称・ガラスの違い
環境に優しい
断熱性が高いことで、エアコンなどの冷暖房器具の効きがよくなり、省エネになります。
省エネになることで、二酸化炭素の排出を抑えることになりますので、社会貢献もすることができます。
樹脂窓のデメリット
■費用が高い
■白い場合汚れが目立つ
■耐久性
費用が高い
アルミサッシの窓に比べて、費用が高くなります。性能が高ければ、本体価格が上がるのと同じ理由です。
しかし、外側がアルミ製で室内側が樹脂製のサッシである「アルミ複合窓」もありますし、窓ガラスの種類(ペアガラス、ペアガラスでLow-E膜が施されているもの、トリプルガラス)と色々ありますので、樹脂窓であっても、価格の違いがあります。
ガラスの種類の表も参考にご覧ください。
白い場合汚れが目立つ
樹脂サッシ部分の色を白にした場合、汚れが目立ちます。しかし、ブラウンやブラックといったカラーバリエーションがありますので、大きなデメリットではありません。
またYKKAPの樹脂窓は、表面の着色層に紫外線の影響を受けないアクリルが採用されていますので、製品としてもきちんと対策がなされています。
耐久性
樹脂窓の耐久性がよくないと言われていますが、YKKAPの実験結果では、約30年の耐久性があることが証明されています。
30年も経てば、アルミ製であっても、劣化によってズレが生じたり、建てつけが悪くなり、修理やリフォームすることが多くなります。耐久性という点では大差はないでしょう。
性能を考え、樹脂窓はアルミ製サッシの窓と比較すると、選んで間違いのない窓ではないでしょうか。
樹脂窓へのリフォーム方法は2つ
樹脂窓がいい!と思ったら、早速行動に移しましょう。樹脂窓はリフォームすることも可能です。リフォームするなら、今ある窓を樹脂窓に交換するか、今ある窓をそのままにして内窓を取り付ける方法があります。
サッシ部分だけ交換することもできますが、断熱性を高めるなら窓ガラス部分も対策すべきです。窓ガラス部分の方が面積が広く、熱を伝えやすい部分だからです。
むしろ室内に熱を伝えている部分は窓です。数値でもよく分かります。
窓交換リフォーム
窓交換リフォームとは、今ある窓と新しい窓を交換するリフォームのことです。
壁を壊すことなく、カバー工法という方法で交換できるため、半日程度で施工が終了しますし、リフォーム費用も抑えることができます。
内窓の取り付け
内窓の取り付けは、今ある窓を壊すことなく、室内側にもう一つ窓を取り付け、二重窓化する方法です。
施工時間が短く、一窓あたり40分から60分程度ですので、工事にしてはあっという間に終わります。
まとめ
樹脂窓は、断熱性・気密性が高いことによって、結露の抑制や省エネ、防音と様々な効果があり、快適に暮らせることができる窓です。
まさに、選ぶべき窓です。
樹脂窓にリフォームすることは、大掛かりな工事ではありませんので、気軽に専門店に相談しましょう。
窓屋窓助は、窓・玄関・エクステリアリフォーム専門店です。
私達は、窓・玄関・エクステリアのリフォームを通じて、地域の皆様の夢や暮らしに貢献させていただきたいと願っています。窓や玄関での断熱を検討される際には、ぜひご相談ください。お住まいに合わせた最適なプランを提案させていただきます。