断熱リフォーム|開口部をリフォームするだけでも効果あり
冬の寒さを何とかしたいと調べると、「断熱リフォーム」が効果的であることが分かるでしょう。
しかし、一体「断熱リフォーム」とは何か、どんなことをするのか、寒さ対策以外にどんな効果あるのか分からないことばかりかと思います。
今回は、「断熱リフォーム」とは何か、どんな「断熱リフォーム」の方法があるのか、「断熱リフォーム」の費用を抑えつつ、断熱効果が高い方法が何かお伝えします。
Contents
断熱リフォームとは
そもそも「断熱リフォーム」とは何でしょうか。断熱とは、言葉の通り、熱を断つことです。住宅においては、外の熱(気温)を伝わらせず、なお室内の熱も外に逃げないようにすることです。
イメージがしやすい断熱の方法は、断熱材を壁に挟み込むことや断熱シートを貼ることかと思いますが、断熱すべき場所は壁に限りません。
どこを断熱すべきか、断熱できる場所がどこなのか、断熱リフォームの方法とともにご紹介します。
断熱リフォームの方法
今の新築住宅では、壁の中に断熱材を挟み込んで、住宅の断熱化を行います。
しかし、断熱を重要視し、義務化されたのはここ2・3年です。生活していて、窓に結露が発生する、部屋を移動すると暑い・寒いと感じる場合は、家の断熱が足りていない証拠です。
さて「断熱リフォーム」は、壁に断熱材を挟むような大掛かりが工事だけではありません。どんな種類の断熱リフォームがあるのかご紹介します。
床の断熱リフォーム
床下に断熱材を敷き詰める方法です。床のすぐ下から断熱されるため、特に冬の床の冷たさを解消することができます。
敷き詰める断熱材の素材で費用が変わってきますし、同時に床材の張り替えを行ったりすると追加費用がかかります。
床下の換気を行うなどの注意点も必要になったり、業者の技術に左右されたりと考慮しなければならないことが多くあります。
天井の断熱リフォーム
屋根裏に断熱材を敷き詰める方法があります。ただし、天井裏の広さやダクト管といったものがあると敷き詰めて行うことができない場合もあります。
そのため、思っていたよりも大掛かりな工事が必要で、費用もかさんでしまうことがあります。
壁の断熱リフォーム
壁といっても、家の外側の壁と室内側の壁に行う方法があります。
外側であれば、断熱塗装を行ったり、外張り断熱といって断熱材を柱の外側に貼り、家全体を断熱材で包み込む方法があります。
内側であれば、柱と柱の間に断熱材を挟み込む方法です。工事となると非常に大掛かりな工事となり、費用も高くなります。
開口部(ドアや窓)の断熱リフォーム
開口部とは、開け閉めができる場所、ドアや窓のことを指しますが、断熱性能がある玄関ドアや窓に変える工事が行われます。
さらに、窓であれば今ある窓を壊したり、交換するのではなく、室内側に断熱性能がある新しい窓を取り付ける断熱リフォームの方法があります。
リビングなど生活のメインの生活場所の断熱リフォーム
家の中で必要な場所にだけ断熱リフォームを行うことがあります。例えば、リビングや寝室の床や窓に断熱リフォームを行うことです。
断熱リフォームは、できれば家全体で行う方が効果がありますが、費用面を抑えるために検討される方がいます。
家全体の断熱リフォーム
床・壁・天井・開口部と家全体に断熱リフォームを行うことで、家全体の室内温度差がほとんどなくなるため、最も断熱効果をえることができます。
もちろん、工事も大掛かりですから、断熱のためだけに、というよりもフルリフォームをするから、一緒に断熱工事もと考える方が多いかと思います。
断熱リフォームの方法が、思っているよりも方法がありませんでしたか?次は、断熱リフォームの効果もしっかりと知っておきましょう。
断熱リフォームの効果
■室内の温度が一定で1年中快適に過ごせる
■省エネでランニングコストが抑えられる
■結露・カビが抑制される
■アレルギー疾患の発病リスクやヒートショックを起こすリスクが軽減される
断熱によって、外気温に影響されることなく、室内の温度が一定に保ちやすくなります。結果、冷暖房器具は必要最低限の働きで十分になり、省エネになります。
また、結露は、外気温と室内気温の温度差によって発生するものであり、結露を放置しておくとカビが発生します。そしてカビを好むダニが繁殖と連鎖していきます。
ヒートショックは、温度差によって血圧が激しく上下するために、身体がついていけず引き起こされ、倒れてしまうことです。断熱によって、温度差が小さくなれば、血圧にも影響しにくく、健康的に過ごせるというわけです。
■断熱の効果について詳しく知りたい方は、合わせてこちらもお読みください
■結露のしくみ・原因について詳しく知りたい方は、合わせてこちらもお読みください
開口部を断熱リフォームしよう
断熱リフォームをするなら、効率的かつ比較的手軽にしたいですね。床や天井であれば、断熱材を敷き詰めるだけで手軽だと考えられるかもしれませんが、面積が広くなることや、床を剥がすといった追加工事が発生する場合が多くあります。
しかし、開口部である玄関や窓であれば、ほとんどの場合、リフォームが可能です。その上、工事の施工時間も半日から1日程度と短い時間で終わり、断熱効果も抜群に感じることができます。
なぜ、開口部の断熱リフォームがいいのか、どんな断熱リフォームができるのかをお伝えします。
理由1:開口部から熱が伝わる
窓はどの部屋にも取り付けられるものです。換気や採光のために取り付けられますが、それだけ外との接点が強くなります。
外の気温に応じて、室内が「暑い・寒い」と感じるのは、窓や玄関から「暑い・寒い」熱を伝えてしまうからなんですね。
つまり、熱の出入りが一番多い場所であり、断熱が最も必要となる場所といえます。
ちなみに、壁・屋根(天井)・床から伝わる熱の量は、窓よりもはるかに少ないです。壁などの断熱リフォームが開口部の断熱リフォームより効果的だと分かるかと思います。
理由2:施工時間の短さ
開口部である玄関や窓を断熱リフォームする場合、施工時間は半日から1日程度です。
玄関も窓も、やり方は異なりますが壁を壊さない「カバー工法」で行われます。壁を壊すことなく工事ができるため、施工時間も短く、さらに費用も抑えられるメリットがあります。
壁や床の場合、敷き詰めるだけであれば1日程度といわれていますが、床や壁を剥がしてとなると、1日では完了することが難しいですし、工事中は、家で生活することが難しい場合も考えられます。工事の期間の別の生活場所を確保する必要もあり、大掛かりになります。
玄関や窓であれば、工事の日・時間さえ工面するだけで、生活場所まで変える必要はありません。
理由3:費用が抑えられる
窓だけ、玄関だけと非常に場所が明確です。基本的に追加費用がかかるわけではありませんから、見積もりで提示された額の出費ですみます。
費用を最低限にしつつ、断熱効果をしっかりとえられる工事をと考えるなら、開口部(玄関・窓)の断熱リフォームを優先すべきかと思います。
■玄関や窓の断熱リフォームの種類も知っておこう!
玄関の断熱リフォーム:玄関ドアの交換(ドア→ドア、ドア→引き戸、引き戸→ドアへの交換)
窓の断熱リフォーム :窓交換、窓ガラスのみ交換、内窓取り付け(二重窓化)
ぜひ玄関と窓の施工事例もチェックしてみてください。
まとめ
断熱リフォームは、イメージでは大掛かりな工事をしないといけないからと出費を含め大きな決断をしなければと考えていたかもしれません。
しかし、開口部である玄関や窓だけを断熱リフォームするという方法であれば、断熱効果をしっかりと感じることができ、なおかつ大掛かりな工事をする必要もありません。
玄関や窓とまとめてお伝えしていますが、どちらか一方だけでも断熱リフォームは可能ですので、ぜひ前向きに検討してください。
窓屋窓助は、窓・玄関・エクステリアリフォーム専門店です。
私達は、窓・玄関・エクステリアのリフォームを通じて、地域の皆様の夢や暮らしに貢献させていただきたいと願っています。窓や玄関での断熱を検討される際には、ぜひご相談ください。お住まいに合わせた最適なプランを提案させていただきます。