玄関リフォームでの引き戸の価格とYKKAPの特徴

玄関リフォームでの引き戸の価格とYKKAPの特徴

玄関内が寒い、防犯性が不安、開閉しにくいなどを解決に向けての玄関のリフォームで気になることの一つは価格です。引き戸は玄関ドアに比べると幅が広いので、製品価格が玄関ドアより高めです。また、断熱性や防犯性は低さが気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?引き戸のリフォームを成功させるためのポイントを確認していきましょう。

引き戸の価格と玄関ドアの価格の違い

引き戸も玄関ドアも間口の幅が広くなるほど価格が上がっていきます。同じ間口の幅であっても、断熱性の高さによって価格が変わります。玄関ドアにはその他に通風機構、スマートコントロールキーなどのオプションによる価格の変動があります。引き戸には網戸やガラスの種類による価格の変動があります。

両袖ドア、袖付き親子ドア、両開きドアと2枚建ての引き戸は同程度の間口です。2枚建ての引き戸を両袖ドア、袖付き親子ドア、両開きドアにすることも、両袖ドア、袖付き親子ドア、両開きドアを2枚建ての引き戸に交換することもできます。

両袖ドア 断熱タイプ 202,884円~338,723
非断熱タイプ 184,811円~281,066
両開きドア 断熱タイプ 325,050円~387,200
非断熱タイプ 246,950円~325,050
袖付き親子ドア 断熱タイプ 241,890円~394,845
非断熱タイプ 229,999円~326,304
2枚建て引き戸 断熱性はすべての引き戸に共通 192,500円~319,000
4枚建て引き戸 348,150円~480,700

 

引き戸は玄関ドアより玄関内の暑さ寒さが厳しい?

施工前
YKKAPドアリモ玄関引戸 A02

長岡市 玄関引戸交換工事~最小限の工事でも見違えるほどに YKKAPドアリモ玄関引戸 A02

引き戸と玄関ドアを比べると引き戸は玄関ドアより玄関内が寒くなるという印象をお持ちの方は多いと思います。確かに引き戸には、断熱玄関ドアほどの断熱性はありません。断熱玄関ドアには地域の気候に合わせて、D2D4という2種類の断熱仕様があり、引き戸より高い断熱性を備えています。

ただ、YKKAPの玄関引き戸には断熱対策が施されているので、玄関ドアには敵いませんが、一般的な引き戸よりは高い断熱性があります。

ガラスの種類による断熱対策

そのひとつはガラスの種類です。標準仕様でも、複層ガラスが使われています。複層ガラスは2枚のガラスの間の空気層が、熱の伝わりを妨げ、断熱性を高めるガラスです。この複層ガラスはオプションで、遮熱タイプのLow-E複層ガラスに変更できます。遮熱タイプのLow-E複層ガラスは、冬は陽射しを採り入れ夏は日射熱を遮蔽する働きをするガラスです。その為、冬は玄関からの暖房の熱の流出を妨げ、夏は太陽熱が玄関内の温度を上昇させることを防ぎます。

構造による断熱対策

引き戸のガラス構造

従来の引き戸はガラスと桟が組み立て式で製造されている為、桟とガラスの間には隙間があります。その隙間から冬の冷気が侵入し、家の中の暖かさが逃げていきます。一方、YKKAPの玄関引き戸は、全面ガラス構造なので隙間がありません。その結果、従来の引き戸より断熱性が向上しています。

引き戸は玄関ドアより防犯性が低い?

施工前
施工後

長岡市 玄関引戸4枚建ちも1日でリフォーム ドアリモ玄関引戸4枚建A01

玄関ドアと引き戸では構造の違いからどうしても防犯性能に差が出てしまいます。古くからの日本建築を見ても、外部からの侵入をしっかりと防ぐ為に、観音開きの開き戸が使われていたようです。しかし、日常的な開け閉めのしやすさから、平安時代以降は寺院や神社以外の住宅では、引き戸が使われていたようです。

参考資料 レファレンス事例詳細 万葉集に「板戸押開」とあるが、その時代には開き戸しかなかったという裏付けがほしい。

日本の家の良さの一つは外敵からの攻撃に備える要塞のような家づくりではなく、自然と融合して暮らすということです。引き戸は、気候の良い季節には網戸にして心地よい風を採り入れる、網戸越しに見える庭の緑を楽しむという暮らしを生み出します。

外部と内部を強固に閉ざすという意味においては、どうしても玄関ドアの方に強みがあります。ただ、従来の引き戸に比べて、最新の引き戸には様々な防犯対策が施されています。地域的に犯罪被害のリスクが高いというような状況でない限り、最新の玄関引き戸であれば、引き戸の良さで暮らしやすさを向上させつつ、十分に家族の命と財産を守れます。

5か所に設けられた錠でこじ開け対策

5か所の錠

戸先内錠、戸先内外錠、召し合わせ内外錠で、室内側には3か所、室外側には2か所、計5か所に錠が設けられています。こじ開けは、引き戸と引き戸枠の間や、引き戸と引き戸の間にバールなどをねじ込み、無理やり錠を壊してしまうという原始的な方法です。このような手口に対しては、鍵が何か所もついているというだけで、開錠まで時間がかかりそうだなと思わせる心理的な抑制効果もあります。

複雑な形状のディンプルキーでピッキング対策

ディンプルキー

ピッキングは、鍵穴に特殊な器具を挿し込み、不正開錠してしまう侵入強盗犯の手口です。近年は特殊な器具の精度が上がっているため、築年数の長くなった家の鍵は被害を受けるリスクが高まっています。

参考サイト 手口で見る侵入犯罪の脅威 – 住まいる防犯110番

玄関ドアに変更するという選択肢

袖付き親子ドア 袖付き親子ドア 袖付き親子ドア

袖付き親子ドア      両袖ドア         両開きドア

引き戸には玄関ドアにはない使い勝手の良さがあるので、交換するならまた引き戸にしたいという方が多いと思います。ただ、より断熱性と防犯性を高めたい、スマートキーを導入したいという希望がある場合には、玄関ドアに交換するという方法も考えられます。

2枚建ての引き戸からは、両袖ドア、袖付き親子ドア、両開きドアに交換できます。交換した場合の使い勝手の変化について確認しておきましょう。

両袖ドア

両袖ドアは、片開きドアの両側に袖が付いているドアなので、通行の幅は引き戸とほぼ同じです。ただ、大型荷物の搬入時に、引き戸は取り外して間口いっぱいに開放新通行の幅を2倍にすることができますが、両袖ドアではドアの幅と同じだけしか通行の幅はありません。

袖付き親子ドア

片袖のついた親子ドアなので、普段は親扉だけで出入りし、大型の荷物を搬入する際には子扉も開放すると、およそ1,5倍に拡げられます。

両袖ドアと袖付き親子ドアに共通する通行の幅とドアの幅

どちらのドアも袖があるので、袖の幅を狭くし、ドアの幅を最大限広くすることで、車椅子やベビーカーの乗り入れがしやすくなるバリアフリーにできます。

両開きドア

両方の扉を開放すると引き戸の時と同じだけの通行の幅を得られます。

3種類の玄関ドアに共通する引き戸との違い

最も大きな違いは、前方にデッドスペースが生まれるということです。引き戸は横に戸を引くので玄関の前方にスペースがなくても、開閉できます。今まではここに鉢植えを置いていたのに置けなくなったというようなことが起こるかもしれません。

また、引き戸は、開けたところで戸が止まるので、開く幅を調節できますが、玄関ドアの場合は、全開放しないとドアは止まりません。荷物を持っている時や、介助しながら通行するときでも、全開放しない限り、玄関ドアを押さえていなくてはなりません。

スマートコントロールキー

玄関ドアに交換する際には、スマートコントロールキーをオプションで付けられます。引き戸には残念ながらスマートコントロールキーは付けられません。

引き戸のまま通行の幅を拡げたい

袖付2枚連動引込み戸

YKKAP 袖付2枚連動引込み戸

玄関ドアとの違いを比較し検討してみたがやはり引き戸のままにしておきたい、ただ、引き戸を取り外さなくても、通行の幅を拡げられる引き戸はないのだろうか?という希望を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか?大型荷物の搬入などは、数年に1度程度の頻度だと思いますが、ベビーカーや車いすでの通行は日常的に行われます。その度に引き戸を取り外すなどということは現実的ではありません。

2枚連動片引き込み戸

玄関ドアの場合、袖や子扉の幅を調整して親ドアの幅が広げられますが、2枚建ての引き戸では通行の幅を拡げられません。そこで開発された引き戸が袖付き2枚連動引き込み戸です。袖と2枚の引き戸が組み合わされていて、袖部分に2枚の引き戸を引き込めるので、間口の3分の2まで通行の幅が拡がります。

アウトセットの玄関引き戸や、袖付2枚連動引戸は、商品検索ページにはありませんが、お取り扱いのある製品です。県内無料の現地調査をさせていただいた上で、玄関の状況に合わせて、別途御見積りを出させていただきます。商品検索のページになくても、ご希望がありましたら、ぜひお問い合わせください。

玄関の間口、家族の暮らし方、玄関周りの環境によって玄関の出入り口の使い勝手の良さは変わります。そして引き戸にも玄関ドアにもそれぞれの良さがあります。玄関のリフォームによってより使いやすく快適な玄関にする為には、現在の玄関の状況に合わせて計画を進めることが大切です。

 

窓屋窓助は、窓・玄関・エクステリアリフォーム専門店です。

私達は、窓・玄関・エクステリアのリフォームを通じて、地域の皆様の夢や暮らしに貢献させていただきたいと願っています。窓や玄関での断熱を検討される際には、ぜひご相談ください。お住まいに合わせた最適なプランを提案させていただきます。

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監修者情報

窓屋窓助編集部

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