結露とは?家族の健康を守るために対策が必要
冬といえば雪ですが、家の大敵となる『結露』に悩まされる時期でもありますね。窓がびしょ濡れになり、サッシ部分に水が溜まってしまうこともあるでしょう。「また濡れている」と分かりながらも、自然乾燥で大丈夫だとそのままにしておくと、家族の健康に害を与えてしまいます!
ただの水だと、あなどってはいけません。『結露』とは何かを知り、なぜ健康にもよくないのか、知っておきましょう。
結露とは?
まずは辞書に掲載されている文章からご紹介します。理科的にお伝えすると分かりにくいので、国語辞典を引用します。
暖かい空気が、急に冷やされたり,冷たいものにふれたりしたとき,空気中の水分が水滴になる現象のこと。
結露の現象の例では、コップなどの容器に冷たい水などを入れたとき,容器の外側に水滴がつく。また建物の内外で気温の差が生じたときにも,まどガラスやかべに水滴がつくこと。
(引用:学研キッズネット辞典)
ここでイメージしにくい部分が、「空気中の水分が水滴になる」ことではないでしょうか。
結露の仕組みを図解で理解する
図を参考にしてください。
常に空気には、目には見えていない水分が含まれています。気温が高ければ、含むことができる水分量が多いという性質があります。
反対に、気温が低くなると、空気中に含むことができる水分量が少なくなります。
さて、『結露』がなぜできるのでしょうか。
図解にあるように、①気温が下がる→②空気の容量が小さくなり、含むことができる水分量が少なくなる→③容量からあふれた水分は、窓やコップなどのモノにつくことで表面化されます。
ただし表面化する、『結露』となって現れるには、”温度差”がキーポイントです。
ただ外にいるだけでは、『結露』の現象を見ることはできません。暖かい温度から低い温度へと温度差が生じるから、空気中の容量が変わるのです。
窓ガラスと結露の発生事例を考える
窓ガラスの『結露』現象で詳しく説明しましょう。
外の気温と室内の温度差があり、窓ガラスは温度の境目となります。
室内の暖かい空気が、外の気温の冷たさに変化しようとする際に、ぐっと空気の容量が小さくなり、容量の中に入りきらなかった水分があふれだします。空気中に居場所がなくなった水分が窓ガラスにつき、『結露』となるのです。
■結露・結露の対策方法についてもっと詳しく知りたい方は、合わせてこちらもお読みください
結露を放置しておくと健康被害が起こる
冒頭でもお伝えしましたが、『結露』は、そのまま放っておくと、家族の健康を害する原因をつくりだします。
理由1:カビが発生する
『結露』は水分ですね。『結露』が繰り返させるうちに、カビが発生します。
カビの成長には、温度・湿度・栄養が必要です。カビが好む温度は25~35℃で、湿度は75%以上と言われています。
まさに暖房器具などで温められた室内の温度が一致しますし、『結露』部分の湿度も一致してしまいます。
そして、カビの栄養となるのは、付着した汚れやホコリです。結露がホコリなどに付着するしますし、結露によって溶け出した建材や仕上げに使用される接着剤なども、カビにとっては栄養となります。
つまり、『結露』はカビにとって天からの恵みなのです。
理由2:ダニが発生する
ダニが『結露』によって、直接的に発生するわけではありません。カビが発生することで、ダニも繁殖するのです。
というのも、ダニは、カビを食べます。エサとなるカビが発生することで、ダニも必然的に増えてしまうのす。
理由3:カビもダニも病気を誘発させるもの
シックハウス症候群やアトピー性皮膚炎・アレルギー性皮膚炎、小児ぜんそくを誘発させる可能性が高いと言われています。
シックハウス症候群の原因として、ホルムアルデヒドなどの化学物質が有名ですが、あくまで発生要因の一つでしかありません。カビ・ダニがあるこで、さらに発病のリスクが高まります。
カビは小さな胞子であり、知らないうちに呼吸を通じて、体内に入り込み、吸いづけていると、集中力の低下や倦怠感が生じる場合があるのです。
(参考:omrom はじめよう!ヘルシーライフ)
カビやダニが人にとって、有害なのです。
結露が発生する場所は窓だけではない
『結露』が発生する場所は窓だけだと思っていませんか?他に『結露』が発生する場所といえばコップの表面や車の窓ガラスでしょうか。
さて『結露』は、大きく分けて、2つの場所に発生します。『結露』ができる場所によって、「表面結露」と「内部結露」と呼ばれ、大別されます。
表面結露
窓ガラスやコップは「表面結露」に該当します。他に家の中であれば、玄関や、温度の下がりやすい室内の角部分や、家具などの裏側などに発生します。
目につきやすい場所であれば、『結露』の発生を見つけやすいのですが、人気のない場所は要注意です。まさに今、『結露』が発生しているかもしれません。
内部結露
「内部結露」は、目に見えない場所に発生します。壁内や床下、天井裏です。風通しがよければ、『結露』は発生しにくいのですが、気密性が高まっている家は注意しておくべきです。
かといってすぐに拭いたり対応ができる場所ではありませんので、換気をすることや、防湿シートをはったり、外張り断熱にしたり、自然素材の家にするといったことで対策を講じることができます。この場合、家づくりそのもののお話になります。
結露対策のキーワードは断熱!
『結露』対策には、発生した『結露』を取り除くことです。換気や除湿機の利用を推奨します。
しかし、『結露』を発生させない対策も講じたいですね。『結露』を発生させないためのキーワードは、「断熱」です。
『結露』が発生する原因は、外の気温と室内の気温差でしたね。気温差を発生させないことはできませんが、気温差の境目となる窓そのものが、お互いの熱(気温)が伝わらないような機能があればよいのです。
熱を伝わらせない機能が、「断熱」なのです。
断熱化するなら窓リフォームがおすすめ
窓リフォームの方法には、窓(サッシ枠部分も含む)の交換、窓ガラスの交換、内窓の取り付け(二重窓化)があります。
■窓(サッシ枠部分も含む)の交換
サッシ枠を熱が伝わりにくい樹脂製のものにし、窓ガラスもペアガラスやトリプルガラスなど断熱性能が備わったものに交換します。
■窓ガラスの交換
ガラスだけを交換します。
■内窓の取り付け
内窓は、今ある窓をそのままに、上からかぶせるように取り付ける工事のことで、樹脂枠かつ断熱性能の備わったペアガラスのものを取り付けます。
内窓ならPLAST
内窓製品の中でも、業界No.1の性能を誇るのが、大信工業のPLASTです。
断熱性能だけではなく、防音性も優れ、デザイン性もあり、なおかつ丈夫です。質の高さにおいて、他社製品の比ではありません。
なんといっても独自開発されたダブルフレーム工法で、寸法差やたわみ・ゆがみがある設置枠にジャストフィットし、外窓と内窓とのすき間をなくし、設置後の経年変化にも対応。高い断熱性を長期にわたって確保することができるからです。
結露を抑制し家族の健康を守ろう
『結露』は、放っておくと大変ということをお分かりいただけましたか。
自然現象であっても、上手に付き合っていくことで、健康的に過ごすことができます。今まさに『結露』が発生しているなら、すぐにでも「断熱化」を進めてください。
熱の伝わりが大きい場所である窓の「断熱化」は効果も大きく、早く施工できるため、窓リフォームをしないことの方がもったいないと思います。
窓屋窓助は、窓・玄関・エクステリアリフォーム専門店です。
私達は、窓・玄関・エクステリアのリフォームを通じて、地域の皆様の夢や暮らしに貢献させていただきたいと願っています。窓や玄関での断熱を検討される際には、ぜひご相談ください。お住まいに合わせた最適なプランを提案させていただきます。