キッチンの窓の目隠しは100均カーテン?ブラインド?
キッチンの窓は陽射しを採り入れてキッチンを明るくし、風を通して換気の良いキッチンにしてくれます。ただ、窓の外の環境によっては外部からの視線が気になる窓もあります。そんな窓の目隠しはどうしたらよいのでしょうか?カーテンには火災の不安があり、ブラインドは油汚れがつきそうです。おしゃれで効率的な窓の目隠し対策を考えていきましょう。
キッチンの窓の目隠しを室内側からする場合はカーテンやブラインド
一般的に窓の目隠しとして考えられる方法は、室内側につける目隠しと、ガラスでする目隠しがあります。始めにカーテンやブラインドなどの室内側での目隠し対策を考えていきましょう。
室内側の目隠し対策は、キッチンの窓が向いている方向、窓の高さやサイズに合わせて考えることが大切です。
カフェカーテン
ポールに通すカフェカーテンは、風になびかないので、火が飛び移る心配がありません。リビングや寝室に使うドレープたっぷりのカーテンは、インテリア性を向上させますが、キッチンには不向きです。ただ、コンロの側面に窓がある場合は、万が一のことがあるので、カフェカーテンであっても他の方法で目隠しをしましょう。流しと作業台の奥に設けられている窓であれば、カフェカーテンをつけても安全です。
カフェカーテンは、カーテンの専門店にある質の良いカーテン、ホームセンターにある無難なカーテン、100均にある低価格なカーテンなど様々です。それらの中には、何度洗濯しても劣化が遅く、アイロンをかけるときれいに仕上がるカーテンから、1,2回の洗濯でヨレヨレになってしまうカーテンなどがあります。その為、汚れたら洗濯して使い続ける方法を選ぶことも、低価格なカフェカーテンにしてマメに新品と交換する方法を選ぶこともできます。
ロールスクリーン
巻き上げて開閉するロールスクリーンは、窓を全開したい時に上部にすっきり収まる良さがあります。風になびくこともないのでコンロの側面の窓にも使えそうなのですが、実はキッチンの窓には不向きです。カフェカーテンと違いロールスクリーンは丸洗いができないからです。キッチンでは常に油汚れや水撥ねなどがロールスクリーンを汚すため、短いスパンで新品と交換しなくてはならなくなってしまいます。
ブラインド
カフェカーテンはカーテンの丈とポールの位置で、上部と下部からの採光量を調節します。その為、細かな調整ができません。一方ブラインドは、角度を変えることで採光量も外部からの視線も調節できます。
ただ、ロールスクリーンと同じように、埃がつきやすいという問題点があります。キッチンでは埃と油汚れが混ざってブラインドに附着するので、お手入れが大変です。プラスチックの部分はマメに掃除をすると、きれいな状態を保てますが、コードは油汚れで変色してしまうと、掃除をしてもきれいになりません。
参考サイト ガス機器使用時は、換気(給気と排気)をしましょう
参考サイト 大切な命を守る防炎カーテン
■ 冬になると窓の断熱がされていない部屋では、暖房しているのに寒いということに悩まされます。その状況を改善する為の手軽な方法には、プチプチや断熱フィルム、シートをdiyで窓に貼りつける、カーテンの生地や長さを工夫するなどの方法があります。
キッチンの窓の目隠しをガラスでする方法
室内側で目隠しをする方法の他に、窓ガラスでもキッチンの窓の目隠しができます。
ブラインド入り複層ガラス
ブラインドは陽射しや外部からの視線を角度で調整できる便利さがある一方、お手入れが大変です。そこでキッチンの窓にはブラインド入り複層ガラスがおすすめです。2枚のガラスの間にブラインドが組み込まれている複層ガラスなので、断熱性能も備えています。冬は、キッチンの暖かい空気を窓から逃がさず、夏は日射を遮蔽して室温の上昇を防ぎます。
カーテンやブラインドで得られる効果は窓の目隠しだけですが、ブラインド入り複層ガラスは、快適な室温維持にも役立ちます。
時間帯によって変わる太陽の位置に合わせて角度を調整するほか、窓の外の環境に合わせて視線もコントロールできます。キッチンの窓が隣家の2階のベランダに面しているというような場合には、上からの視線を遮り、通りに面している場合には、下からの視線を遮ります。夜には完全に閉じて暗い外から明るいキッチン内への視線を完全に遮ります。
なによりも嬉しいことは、お手入れが楽なことです。埃や油汚れはガラス面につくだけなので、窓ガラスの拭き掃除をするだけで、いつもきれいなブラインドが維持されます。
他の方法と比べて優れている点は、耐用年数が長いことです。どんなに上質なカフェカーテンであっても、数年おきには新品に交換しなくてはなりません。100均のカーテンなら数か月で汚れてしまうこともあるでしょう。しかし、ガラス交換なら、半永久的に使い続けられます。ブラインド入り複層ガラスの取り付け方には2つの方法があります。
ガラス交換
今ある窓枠を使ってガラスだけブラインド入り複層ガラスに交換する方法です。ひとつの窓につき1時間程度で交換工事が完了するお手軽な方法です。
内窓設置
ブラインド入り複層ガラスを今ある窓の内側に設置し、二重窓にする方法です。ガラス交換より高い断熱効果が得られ、結露も防げます。ガラス交換の場合、元から窓枠をそのまま使うので、ガラスだけに断熱性能があり窓枠にはありません。
キッチンは調理で多くの水蒸気が発生するので、浴室ほどではありませんが、結露の発生しやすい場所です。二重窓にすると室内側の窓枠が断熱性の高い樹脂サッシになるので、断熱性が向上し、結露の発生が抑えられます。
また二重窓には、外部の騒音を遮るという効果もあります。一般的にキッチンはダイニングやリビングと繋がっている間取りが多くあります。そのキッチンの窓が交通量の多い道路に面しているなど、騒音が入ってきやすい環境に面している場合には、非常に効果的です。静かな環境で食卓を囲んだり、団欒を楽しんだりすることができます。
キッチンの窓の目隠しを室外側からする場合はルーバー
窓の外側に目隠しを設ける方法もあります。もっとも簡単な方法は簾です。ただ、外部からの視線が遮れるのと同時に、窓の外が見えず、陽射しも入ってこない為、キッチン内が暗くなってしまいます。晴れているにもかかわらず、朝食や昼食の準備の度に照明をつけなくてはならない状態になってしまうと、エネルギーの無駄使いにもなります。そこで、陽射しは採り入れつつ視線を遮るルーバーが役立ちます。
■ 窓の種類には2通りの分け方があります。ひとつは窓の開き方による種類の分類です。開き方による名称はメーカーによって変わることもあります。例えば、ykkではツーアクション窓と呼ばれている窓は、海外製の窓ではドレーキップ窓と呼ばれています。もう一つは窓の機能による種類の分類で、ガラスやサッシによる機能で分類します。
コラム 窓の種類と名称・ガラスの違い
YKKAP 多機能ルーバー
窓の外側につけるルーバーですが、室内側から羽の角度調整ができます。窓が面している外部の環境に合わせて、全体の羽を動かせるタイプ、一部を固定し、残りを動かせるタイプから選べます。サイドからの目隠し効果が高いタイプもあります。
ルーバーには羽の角度で光や視線を遮るアルミ製と、ルーバーを閉じていても自然な光を通ポリカーボネート製があります。
YKKAP プライバシースクリーン
美しいブルーグリーンのガラスカラーの目隠しです。ポリカーボネート製で外部からの視線を遮りつつ、採光と通風を両立することに加え、高い耐衝撃性を備えています。
■ 外部からの視線が気になる、室内への陽射しが強いというような状況で、窓の目隠しを検討される方が多いのではないでしょうか?窓の目隠し対策には、いくつかの方法がありますが、目的と窓周辺の環境に合わせて対策することが大切です。
窓屋窓助は、窓・玄関・エクステリアリフォーム専門店です。
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