木製玄関ドアでおしゃれに!それとも木目調断熱ドア?
木の美しさが際立ち、高級な質感を持つ木製玄関ドアは、玄関周りの雰囲気にこだわりのある人にとって、憧れの玄関ドアではないでしょうか?加えて木製玄関ドアは、高い断熱性を備えた優れた玄関ドアです。ただ、定期的に塗装を繰り返さないとカビが発生する、塗装が剥げるなどお手入れの大変さがあることに加え、高額なドアでもあります。
木製玄関ドアはおしゃれで断熱性が高い
多くの人が木製玄関ドアに魅かれる理由は、天然の木が持つ色や質感が生み出す雰囲気ではないでしょうか?樹種によって重厚な高級感を醸し出す玄関ドアもあれば、明るくナチュラルなテイストの玄関ドアもあります。
家の外観デザインと植栽やポスト、門などのエクステリアに調和する質感を持った樹木の玄関ドアを選べば、非常に洗練された雰囲気の玄関周りが生まれます。玄関ドアと並んで視界に入る窓の枠が木製であれば、より印象が向上します。そして木製玄関ドアには、見た目以外にも良い面があります。
木が持つ感触の心地良さ
木は外気温の影響を受けても、表面の温度が急激に変化することがありません。その為、冬は手が触れてもヒヤッとしません。また、夏は汗ばんだ手で触れても、サラッとした感触で、季節の変化を問わず、常に心地よい手触りです。
木が持つ断熱性の高さ
木には熱の移動を妨げるという性質があります。その為、北欧など寒さの厳しい地域では、木製玄関ドアや木製の窓枠が使われています。近年、北欧調のインテリアが人気で、木の窓枠に魅かれる人も多いと思いますが、北欧での木の窓枠はおしゃれの為ではなく、断熱の為の昔からの生活の知恵なのです。
日本では、アルミの玄関ドアの家では玄関が寒いという悩みを持つ人が少なくありません。玄関ドアの面や、玄関ドアと玄関枠の隙間から、家の中の暖かさが逃げていき、冷気が入り込んでくるからです。木製玄関ドアの場合、ドア面からの熱の出入りはなく、気密性が高く施工されていれば、隙間からの熱の出入りも防げます。
その他にも、玄関の近くに浴室がある間取りの家では、玄関ドアの結露に困っていることもあるでしょう。熱の出入りが妨げられれば、玄関内の温度が外気温に影響されなくなるので、結露の発生も抑えられます。
木の持つ耐火性能
万が一火災が発生した時、玄関ドアの耐火性能が延焼に大きな影響を与えます。その為、密集した地域では、防火扉の設置が義務付けられているほどです。防火扉が義務付けられていない地域であっても、燃えやすい木の玄関ドアにすると、火災が発生した際にあっという間に燃えてしまうのでは…?と不安を感じる人もいるでしょう。しかし、それは木に対する誤解です。木は、ある程度まで燃えるとそれ以上燃え続けないという性質があり、現在販売されている玄関ドアは防火設備としての認定を受けている玄関ドアです。
参考資料 国土交通省 認定区分と対象条文(防耐火構造・防火材料ほか)
参考サイト 木材に関する誤解
木製玄関ドアには定期的な塗装が必要
木製玄関ドアには、塗装された状態で販売されている玄関ドアと、未塗装で販売されている玄関ドアがあります。木の美しさを維持する為に塗装が必須なので、未塗装の玄関ドアは、取り付ける前に塗装をします。使い初めに塗装がされていても、月日が経つうちに紫外線や雨風、使用する家族の接触などによって、塗装が剥げたり、黒カビが発生したりします。
ワックスがけも必要ですが、その他に、3~4年ごとに再塗装しなくてはなりません。この塗装には、高級家具の塗装と同じように高い技術が求められます。その為、専門の技術者に塗装を依頼します。塗料の選び方にもよりますが、専門的な技術を持たない人が塗装してしまうと、木目の美しさや木の質感が失われ、木製玄関ドアの魅力が失われてしまうからです。
専門家に依頼した場合にかかる費用
玄関ドアの再塗装の費用には、数万円から数十万円までと大きな幅があります。このような差が生まれる理由は、専門業者の塗装技術と塗料のグレード、玄関ドアのサイズによるものです。最も大きい理由は塗装技術です。木製玄関ドアには繊細な技術が求められるため、その知識と経験が乏しい塗装業者に依頼すると、費用は抑えられてもDIYと同じように、木の美しさが台無しになってしまいます。塗装の際には、玄関ドアの塗装を専門にしている塗装業者に依頼することが大切です。
専門家に依頼した場合にかかる日数
木製玄関ドアの塗装は、玄関枠に扉がついている状態ではできない工程があります。塗装の前に洗浄したり古い塗装を剥がしたりする作業をしなくてはならないからです。その為、初日は玄関ドアを取り外します。次の日から下塗りを始め、塗装、仕上げという順で作業が進められますが、少なくとも3日程度はかかります。
■ 玄関ドアの色選びによって、住宅の外観も、玄関周りの雰囲気も、変わってきます。
コラム 玄関ドアの色選びに新築時とリフォーム時の違いはある?
木製玄関ドアと同じ風合いがある木目調カラーの玄関ドアの違いと共通点
木製玄関ドアと木目調カラーの玄関ドアは、同じように木の見た目を持つ玄関ドアですが、どのような違いがあるのでしょうか?
価格の違い
木の美しさが活きる木製玄関ドアには、塗装やワックスがけが大変であると同時に、もう一つの大きな敷居があります。それは高額であるということです。樹種にもよりますが、マホガニーやウォールナットなどの高級樹木で作成された玄関ドアは、数十万円を超え、数百万円という玄関ドアもあります。一方、木目調カラーの玄関ドアは、20万円から40万円です。
この価格の違いは、木製玄関ドアは原料費が高額であることに加え、一つ一つ手作りされているからです。制作に入る前の住宅の外観デザイン、依頼主の玄関ドアへの希望、現在の玄関の状態などを勘案したプランを作成にも、相当な日数をかけ丁寧に進められていきます。一方、木目調カラーの玄関ドアは大手メーカーが開発し、大量に製造されているため、原料費が抑えられることに加え、流通量が多いので、デザインや機能の選択肢も豊富にあり、手軽な価格に設定されています。
参考サイト 木材の性質および価格帯チャート
参考サイト 人気の樹種
工事の工程の違い
木製玄関ドアの場合は、玄関ドアの購入と施工以来は別に行う必要があります。木製玄関ドアのメーカーから玄関ドアを取り寄せ、工事をする業者に施工を依頼します。その為、木製玄関ドアに交換する場合は、玄関ドアの購入費用の他に、工事費、既存のドアを廃棄する料金がかかります。
木目調カラーの玄関ドアの場合は、施工を依頼した業者が現地調査を行い、その上で家族と施工業者が相談して玄関ドアを選びます。その為、玄関ドアの購入と施工依頼は同時に行えます。上記にあげた価格は、木製玄関ドアは玄関ドアの価格、木目調玄関ドアの価格は工事費や廃棄料が含まれた価格です。
共通点は断熱性と見た目の良さ
木目調カラーの玄関ドアとは、木製玄関ドアのように見えるアルミの断熱玄関ドアです。アルミの玄関ドアには断熱性がありませんが、木目調カラーの断熱玄関ドアは、ドアの内部に断熱材が組み込まれているので、木製玄関ドアと同じように、高い断熱性を備えています。
木目調カラーの玄関ドアだけの特徴
通風機構を備えた玄関ドアが選べます。通風機構とはドア本体、または子扉に設けられた縦長のスライディング窓です。玄関ドアをロックした状態で、通風機構だけを解放でき、風を採り入れられます。非常に幅の狭い窓なので、外部からの視線が入ってきたり、侵入強盗犯が腕を差し入れたりはできません。
■ 玄関の換気が悪いという状態は、通風タイプの玄関ドアにすることで解決します。玄関の風通しの良さは、玄関内だけではなく、家中の換気を良くします。コラム 通風タイプの玄関ドアで安全な換気対策
「玄関ドアにはどんなに手間と費用がかかってもこだわりたい」という方には木製玄関ドア、「メンテナンスの手間がなく、手頃な価格で木製玄関の風合いにしたい」という方には、木目調カラーの断熱ドアがおすすめです。窓屋窓助では、YKKAPドアリモの木目調カラーの断熱ドアのお取り扱いがあります。玄関ドアを木目調にしたいというご希望があれば、どうぞご相談ください。
窓屋窓助は、窓・玄関・エクステリアリフォーム専門店です。
私達は、窓・玄関・エクステリアのリフォームを通じて、地域の皆様の夢や暮らしに貢献させていただきたいと願っています。窓や玄関での断熱を検討される際には、ぜひご相談ください。お住まいに合わせた最適なプランを提案させていただきます。