玄関の扉を交換する？鍵や丁番だけを交換する？

玄関の扉の開閉がしにくい、鍵の防犯性が心配、袖ガラスが割れてしまったというような場合には、玄関ドアそのものを交換する方法と、鍵や丁番、ガラスなど問題の生じた部分だけ交換するという方法があります。玄関ドアの交換と、部分的な交換にはどのような方法があるのでしょうか？最も良い費用対効果を生む方法についても考えていきましょう。

玄関の扉の開閉がしにくい場合に丁番を修理、交換する方法と費用

玄関の扉が開閉しにくくなった場合、建物全体が経年劣化によって歪み、玄関の枠を圧迫しているということの他に、丁番が不具合を起こすという理由が考えられます。玄関ドアは日に何度も開閉する場所なので、開閉しにくいと日常生活の快適性が損なわれてしまいます。加えて、そのままにしておくと、ピッタリと閉まらなくなり、鍵がかけられないという事態に発展してしまう恐れもあります。

建物全体が経年劣化によって歪んでしまっている場合には、玄関ドアを交換する方法しかありません。しかし、丁番の不具合であれば、丁番を交換することによって解決できる可能性があります。

玄関の扉についている丁番とは？

丁番は、ドアと枠の間に取り付けられている「蝶々のような形状をしている金属製の部品」です。蝶番やヒンジとも呼ばれることもあります。蓋つきの箱やクローゼットの扉などにも使われているので、どなたでも目にしたことがあると思います。扉や蓋を開閉する際に、中心の心棒が軸となる部品です。

特に玄関ドアには、扉の重みに耐えられる頑丈な造りの丁番が使われます。扉の素材やサイズによって、上下2か所につけられていることも、3～4か所につけられていることもあります。そしてこの丁番が錆びてしまうと不具合を起こし、扉が開閉しにくくなってしまいます。

丁番の不具合の程度による対処方法

玄関ドアは常に風雨や紫外線にさらされている為、丁番もその影響で錆びてしまうことがあり、軋むような音が聞こえたり、開閉がしにくくなったりするのです。このような場合には丁番用のスプレーを吹きかけ、錆びを拭き取ると改善できます。しかし、丁番が緩んでいる場合には、錆びを拭き取るだけでは解決できません。丁番が扉の重みを支えられなくなり、床に押し付けられてしまいます。このような場合には、丁番のネジを締め直すことで緩みを改善できます。

さらに劣化が進み、丁番自体が歪んでしまった場合には、丁番を交換しなくてはなりません。そのままにしておくと、開閉しにくいだけではなく、扉や床にまで悪影響が及んでしまいます。そうなってしまった場合には、専門の業者に依頼して、蝶番を交換する必要があります。

丁番の交換くらいならdiyでできるだろうと思われるかもしれませんが、それは危険です。玄関ドアは非常に重いので、正確にネジを取り付けることが困難だからです。完璧にできなければ、かえって不具合がひどくなってしまう恐れもあります。専門の業者に依頼した場合、作業料金、丁番の製品代×丁番の数を併せて2～3万円程度の費用がかかります。

 玄関扉の鍵を交換する方法と費用

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「不具合はないけれど、防犯を考えると不安がある」という理由で、鍵の交換を検討される方もいらっしゃるのではないでしょうか？リモコンキーが使える鍵にしたいという方もいらっしゃるでしょう。

シンプルな鍵なら、同じ型番の鍵にdiyで交換する方法もありますが、防犯性やリモコンキーが目的であれば、専門の業者に依頼して交換してもらう方法が確実です。加えて、古い玄関ドアの場合、同じ鍵が廃盤になっている可能性があります。専門の業者は、廃盤になった鍵を確保している可能性もあります。

鍵の交換にかかる費用は、鍵の製品代と作業料金です。プッシュ・プル錠なら15,000円～80,000円、インテグラル錠なら5,000～15,000円、面付箱錠なら5,000円～20,000円というように、鍵のタイプによって鍵の価格は異なります。作業料金は10,000円程度です。

■　玄関からの侵入強盗犯罪は少なくありません。玄関の防犯対策は大切です。
参考サイト　住まいる110番

玄関扉のガラスを交換する方法と費用

玄関ドアの袖ガラスが割れてしまった場合には、ガラスの交換をしなくてはなりません。ガラスを割れたままにしておくと、防犯性が低下することはもちろん、雨や風が玄関内に侵入してきてしまいます。ガラス修理の専門業者に依頼すると、すぐ来てもらえる場合もありますが、ガラスの種類によっては、ガラスの取り寄せに時間がかかり、何日か後になってしまうこともあります。このような場合には、段ボールなどでガラスのあった部分を覆っておきましょう。

複層ガラスや防犯カラス、ステンドグラスなどは取り寄せに時間がかかります。加えて、古い玄関ドアの場合、使われているガラスが生産されなくなっている可能性があります。そのような場合には、似ているタイプのガラスに交換するしかなく、玄関ドア全体とのバランスがチグハグになってしまうことがあります。また、玄関ドアによっては、ガラスだけの交換ができないタイプがあります。その場合はドアごと交換しなくてはなりません。

ガラスの交換にかかる費用はガラス本体の費用と作業料です。一般的なガラスの場合は、割れたガラスの廃棄料金も含めて8000円程度、網入りガラスの場合は、20,000円程度です。

玄関の扉を交換した方が良いケースと費用の相場

新築間もない住宅で、鍵を紛失してしまったというようなケースでは、業者に依頼してシリンダーごと鍵を交換する方法が最適です。しかし、既に新築から十数年以上経っているという住宅で、いくつかの問題が同時に発生している場合には、玄関ドアの交換が最適な解決方法です。問題が発生する度に、修理を繰り返すより、長い目で見た時に全体の費用を抑えられるだけではなく、玄関の快適性が著しく向上します。

鍵の防犯性が低い

• サイズやポスト付きデザインなどによって袖ガラスの防犯性が低い
• 住宅自体が歪んで玄関枠が圧迫されているためにドアの開閉がしにくい

というような問題以外にも、気になる部分が出ているのではないでしょうか？

• 木製ドアの塗装が剥げたり、アルミドアの表面に拭いても取れない白い錆が発生したりして見栄えが悪くなっている
• 玄関内が寒い、暗い、換気が悪いなど環境的な問題がある
• リモコンキーにしたい

というような状況も、玄関扉を交換すればまとめて解決できます。

玄関扉の交換にかかる費用は、ドアのタイプや断熱性、通風性、リモコンキーの有無によって変わりますが、防犯性の高さは標準で備わっています。風が通る断熱親子ドアの場合、オプションでリモコンキーをつけても、30万円以内で交換できます。片開きドアや非断熱、通風なしのドアは、20万円前後で交換できます。

見栄えが悪くなっているドアは、多彩なデザインの中から、自宅の外観に合わせて最適な扉に交換できます。外観も玄関周りも、木目調のドアに調和するように調えられている場合には、木目調カラーの扉を選ぶとすんなりと周囲に馴染みます。

玄関内の環境に問題がある場合には、断熱ドアで寒さ、通風ドアで換気の悪さ、採光窓や安全な袖のデザインで暗さが解決されます。住宅の築年数、現在発生している問題などを考え併せ、最適な方法で解決しましょう。

■　玄関の断熱や通風は、家全体の断熱と換気にも影響します。暖かい家、換気の良い家は家族の健康と住宅の耐久性に貢献します。

参考サイト　開口部からの熱の出入りは、どの位あるのですか？
参考資料　　建築の結露と健康性
参考サイト　増加するアレルギー症状の子どもたち

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