カーポートのタイプ
カーポートには、コンパクトなタイプから、高級感のあるタイプまで、様々なデザインが揃っていますが、基本的な構造は、主に3つに分けられます。どの構造であっても、1台駐車以外に、複数台駐車できるサイズや、自転車も一緒におけるサイズがあります。また、高さもハイルーフ用など、車に合わせて選べます。
片側支持タイプ
片側だけに、2本、または3本の柱が設けられたタイプです。側面に柱があるデザインはカジュアルな感じ、後方に柱があるタイプは、落ち着いた雰囲気のカーポートです。片側だけに柱があるので、敷地が狭くても駐車しやすいという特徴があります。後方に柱があるタイプの1台用は、より乗り降りがしやすいです。
2台駐車したい場合には、敷地の形状に合わせて、縦列に並べる他、柱を外側にして組み合わせたM合掌、柱を中央にまとめるY合掌にすることもできます。
片側上吊りタイプ
後方支持タイプと似ていますが、支柱上部から屋根を吊るので、片側支持タイプより、強度が増します。側面に柱長いので、乗り降りがしやすいという特徴があります。
両側支持タイプ
両側に2本ずつ、または3本ずつ柱が設けられたタイプで、安定感と高級感があります。2台以上駐車したい場合には、ワイドタイプを選ぶ方法の他に、横に並べる横連棟や、縦に並べる縦連棟もあります。片側支持タイプや片側上吊りタイプより、風に対しても雪に対しても耐性があります。
カーポートの屋根の種類
カーポートには平らな屋根と、曲線を持った屋根があります。
アール屋根は、柔らかな曲線のある屋根です。フラット屋根より量産されているため、比較的安価です。フラット屋根は、スタイリッシュで高級感があります。
カーポートの屋根に使われる素材
主に4種類の素材が使われています。
ポリカーボネート
カーポートの屋根の中で、最も多く使われている素材です。衝撃への強度と、引っ張られる力への強度のバランスが良く、防火性能も備えています。加えて、紫外線を遮断し、塗装やシートの褪色を抑えます。熱線遮断ポリカーボネート板なら、太陽熱を吸収するので、駐車時の社内の温度上昇を抑えられます。
リビングの前にカーポートを設置する予定なのだけれど、リビングが暗くなったらいやだな…と心配されるかもしれませんが、ポリカーボネートは光を通すので、明るさは遮りません。
スチール折板
ガルバリウム鋼板などのスチールを、折り曲げて強度を高めた素材です。積雪や強風にも耐えられる強度を備えています。
アルミ脂複合版
アルミと樹脂を複合させ、不燃認定(NM認定)を取得した素材で、錆に強く、軽くて丈夫です。
熱線遮断FRP板
防火認定(DR認定)の繊維強化プラスチック(FRP)板です。
カーポートの選び方
カーポートは、出し入れのしやすさ、地域の気候、カーポートを設置する目的に合わせて選びます。
敷地と道路との位置関係に合わせて選びましょう。
敷地内の条件
同じ台数が駐車できるカーポートであっても、カーポートのタイプによって、必要な敷地面積が変わります。また、自宅との位置関係によって、乗り降りのしやすいカーポートのタイプが変わってきます。
2台駐車できる両側支持タイプのカーポートにしたいが、敷地から飛び出てしまうというような場合には、M合掌、水道管やガス管があって、両側に柱を建てられないというような場合はY合掌というように、敷地の形状に合わせてタイプを選べます。
道路との位置関係
敷地が道路に面している間口も、道路の幅も広い場合には、問題なくカーポートが設置できますが、そうでない場合には、柱が出し入れに邪魔になる場合があります。道路との位置関係を考慮して、出し入れする際に、柱が邪魔にならないタイプを選ぶことが大切です。
地域の気候に合わせて選びましょう。
風
地域によって、風の吹き方は異なります。穏やかな風が吹く日が多いという地域もあれば、例年台風の直撃を受けることが多い、強風が吹く季節があるといった地域もあります。また、同じ地域であっても、海辺や高台、住宅街の角地、マンションに囲まれているために突風が吹く場所、周辺に建物が少ない場所など、風の影響を受けやすい敷地環境にある場合もあります。
カーポートには、カーポートが耐えられる風圧を、風速に換算して割り出された、耐風圧強度の異なる商品が用意されています。
強風が吹く地域、または敷地環境にある場合には、耐風圧強度の高いカーポートを選び、さらに着脱式サポート柱を用意しておくと安心です。
雪
新潟県の中は雪が多い地域があります。そのような地域では、雪に強いことが、カーポートの必須条件です。一般的なカーポートで20cmの積雪まで耐えられる設計になっていますが、雪の多い地域用に最大200cmの積雪まで耐えられる強度を持つカーポートもあります。新潟県の中でも、地域によって積雪状況は異なりますので、お住まいの地域に合わせた積雪への強度を持ったカーポートを選びましょう。
参考サイト 新潟県の気象の特徴
結露
新潟県では、霜が降りたり、フロントガラスが結露したりすることがあります。朝の出勤時に、暖機運転で時間が取られてしまいます。カーポートの屋根は、フロントガラスから逃げていく熱と、大気から放射される冷気を吸収するので、結露や霜が抑えられます。
参考サイト [Q]フロントガラスが曇る原因と、その対処法は?
カーポートの使い方や将来的な変化も視野に入れて選びましょう
同じ1台用であっても、異なるサイズが用意されています。車の幅、長さ、高さに加え、ドアやトランクの開閉のしやすさ、雨の日でも乗り降りする際に濡れない、なども想定してサイズを決めると使い勝手の良いカーポートになります。
カーポートの使い方
車の他に、自転車も置きたい、雨の日には洗濯物が干せるといいなというような場合には、「○台+α(ハーフサイズ)」が便利です。ちょっとした屋外作業をすることも、ガーデニング用品を置く収納などを設けることもできます。
オプションで、水平式物干しをつけると洗濯物が干せ、サイドパネルをつけると、吹き降りの雨を防ぐだけではなく、プライバシーも守れるので、隣家や通りからの視線を気にすることなく、屋外作業ができます。
さらに、玄関アプローチに張り出すように設置すると、車から降りて玄関まで、傘をささずに移動できます。食料品の買い出しをした時や、子供を抱いている時には、とても助かります。
将来的な変化
子供が増えたら大きな車に買い替えるかもしれない、レジャー用にカーキャリアを設置するかもしれないなど、家族構成や、暮らし方の変化によって、車を買い替える時が来るかもしれません。そのような将来を見越して、余裕のあるサイズのカーポートを選んでおくという考え方もあります。
カーポートは、紫外線や風、雪から愛車を守るという大切な役割を持っていますが、その他にも、家族の暮らしを便利にする働きもします。
敷地の条件に合わせて、使い勝手の良いカーポートを選んで、暮らしやすさを向上させましょう。
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