内窓の防音効果でピアノの音漏れを解決|プラマードUと内窓プラスト(PLAST)どちらが効果的?
内窓を取り付けて二重窓にするとピアノの音がご近所に響かないよう防音できます。お子様がピアノの練習をされるご家庭や、ピアノ教室を営まれている方にとって、ご近所への音漏れは気になることと思います。
ピアノの音は演奏者の力量によって音の響き方が変わります。どの程度のピアノの音にはどのような内窓が必要なのか考えていきましょう。
Contents
内窓取り付けで二重窓にする防音の仕組み
二重窓とは外窓の内側にもうひとつ窓を取り付けて二重になっている窓のことです。窓が二重になることによって、外窓と内窓の間にできる空気層が音の流れを緩慢にします。その結果、外部からの騒音が防がれ静かな室内になると共に、家の中からの音が外部に響かなくなるのです。
ただし、内窓の種類によっては十分に防音ができないことがあります。二重窓にしたけれど効果がなかったという結果になってしまう理由は、音量に対する内窓の性能の不足です。
内窓の種類で二重窓の防音効果が変わる理由
内窓で防音をする為には、音の伝わりを抑える空気層の働き以外に、ガラスを通して伝わる音と、隙間から出入りする音を遮断する必要があります。
防音効果を上げるガラスの種類
窓に使われるガラスには単板ガラスと断熱ガラスがあります。単板ガラスには一般的な薄いガラスと厚みのあるガラスがあります。断熱ガラスには複層ガラスやトリプルガラスがあります。
このうち、防音に対して効果が高いガラスは厚みのある単板ガラスです。音の種類や大きさに合わせて最適な厚みのガラスを選ぶことによって高い防音効果を発揮します。
一方、複層ガラスはガラスが2枚になっているので、音を通しにくいように感じますがそうではありません。普通の複層ガラスの場合は2枚のガラスが共鳴現象を起こしてしまう為、却って音が増幅されてしまい防音効果は上がりません。
複層ガラスで防音効果を上げたい場合には、異なる厚さのガラスを組合せた異厚複層ガラス、または2枚のガラスの間に防音特殊フィルム中間膜が挟みこまれている安全合わせ複層ガラス(防音タイプ)が向いています。
防音効果を上げる内窓のサッシに求められる要素
防音効果の高いサッシにする為には気密性を高める構造と、窓枠に隙なくピッタリ納まるサイズと、厚みのあるガラスを支えられるだけの耐久性が求められます。
気密性を上げる内窓の構造
二重窓の防音で重要なポイントが気密性です。窓と窓枠の間の隙間から音が出入りしてしまうと、防音効果の高いガラスを使ったとしても効果は得られません。
特に引き違い窓は、窓枠との間の隙間以外に、レールとサッシ、引き戸と引き戸にも隙間がある為、これらの隙間をなくす必要があります。内窓に生じるあらゆる個所の隙間をなくす構造のサッシを使った内窓が高い効果を上げます。
窓枠にピッタリ納まるサイズ
隙間をなくす構造のサッシは、内窓を取り付ける枠に合わせて製造される為、工場に提出するサイズによって気密性が変わります。どんなに隙間をなくす構造であっても、今ある窓枠に寸分の隙なく納まる内窓でなければ気密性を得られないからです。その為、工場にオーダーする前には綿密に採寸されます。
特に木造住宅では、長年の住宅の重みや台風や地震の揺れから受けた負担が蓄積して、住宅に歪みが発生していることがあるからです。歪みによって圧迫された窓枠は、左右の高さが不均等になり、新築時と比較して隙間が増えていることも少なくありません。その為、綿密な採寸をしなくては気密性の高い内窓は作れないのです。
ガラスの重みを支えられる耐久性
防音性の高い厚みのあるガラスは、一般的な薄い窓ガラスと比較すると重量がある為、その重量を支えられる力のあるサッシが必要です。その為、防音性の高い内窓のサッシは、隙間をなくす構造に加えて、重みに耐えられる力も備えています。
ピアノの音量と間取りによって変わる内窓選び
ピアノの音は、一般的な生活騒音よりも外部に響きやすい音です。テレビの音は約57~72 デシベル、掃除機の音は約60~76 デシベルですが、ピアノの音は約80~90 デシベルです。
日常生活音のいろいろ | 音の大きさ デシベル |
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家庭用設備
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エアコン | 約41~59 |
温風ヒーター | 約44~56 | |
換気扇 | 約42~58 | |
風呂又は給排水音 | 約57~75 | |
エコキュート | 約38~46 | |
エネファーム | 約37 | |
家庭用機器
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洗濯機 | 約64~72 |
掃除機 | 約60~76 | |
目覚まし時計 | 約64~75 | |
電話のベル音 | 約64~70 | |
音響機器
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ピアノ | 約80~90 |
エレクトーン | 約77~86 | |
ステレオ | 約70~86 | |
テレビ | 約57~72 | |
その他
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犬の鳴き声 | 約90~100 |
子供のかけ足 | 約50~66 | |
ふとんをたたく音 | 約65~70 | |
車のアイドリング | 約63~75 | |
人の話し声(日常) | 約50~61 | |
人の話し声(大声) | 約88~99 |
表出典:東京都環境局 生活騒音
ピアノの演奏音が一般的な生活音より大きいとは言っても、弾き手の力量によって外に響く範囲は変わります。プロフェッショナルなピアニストと、手習い中の小さなお子さまを比較すると、響き方は全く異なります。専門家の方々は防音室を使っていらっしゃいますが、ご家庭ではどの程度の防音が必要なのかを考えることが大切です。
ピアノの音量や演奏時間の違い
ご近所迷惑という観点から考えると、ピアノを弾いている時間の長さや時間帯も影響してきます。
昼間の時間帯にお子さまがピアノの練習を1日30分程度されるという状況と、音大受験を控えて昼間だけではなく夜間も数時間弾き続ける、またはピアノ教室をされていて、1日中生徒さんに教えているという状況では、ご近所への影響が変わってきます。プロを目指していらっしゃるお子さまの弾くピアノは、プロに近い音量の大きさでしょう。
前者の場合であれば、一般的な防音効果のある内窓である程度解決でき、予算も抑えられます。後者のように、音量が大きく時間も長いというような状況であれば、しっかりとした防音対策が必要です。
例えば、プロにするつもりはなくおけいこごとの一環なので、ピアノの練習は1日30分程度で、しない日もある、それよりも他の窓にも内窓をつけて住宅の断熱をしたいというような場合には、YKK AP内窓プラマードUが向いています。一般的な規模の一戸建て住宅であれば、100万円程度で家中の窓に内窓を取り付けできます。
関連コラム マドリモ内窓プラマードUの特徴|真空ガラスで高断熱+防音|寸法の測り方は?
一方、ピアノ教室を営まれている、お子さまが音大を目指しているというような場合には、より高い防音性が必要ですので、気密性が高く、厚みのあるガラスを組み込める強さを備えるサッシを使った内窓プラスト(PLAST)が向いています。
ピアノ室以外からの音漏れを間取りで確認
ピアノのある部屋以外からピアノの音が洩れていないかどうかということも、内窓取り付けの際には確認が必要です。例えば、ピアノ室以外からピアノの音を外部に響かせている窓があれば、その窓にも内窓が必要です。
内窓の防音効果でピアノの音がご近所に響かないようにするためのポイントは2つあります。
- ① ピアノの練習時間や音量の違いに合わせて内窓の種類を選ぶ
- ② ピアノ室以外にも家全体の間取りを調査し、ピアノ室以外から音が洩れている個所がないか確認する
内窓を取り付けると防音と同時に断熱性も得られます。このチャンスに住宅の断熱も考えたいという場合には、ピアノ室には内窓プラスト、それ以外の窓にはプラマードUという選び分けをすると、予算を抑えられます。
関連コラム 内窓(二重窓)リフォームの基礎知識|断熱・防音効果と費用や工事、補助金を解説
内窓でピアノの音漏れを解決したお客様の施工事例
新潟でピアノの音の悩みを解決したお客様の施工事例をご紹介します。
防音合わせガラスを組み込んだ内窓プラスト(PLAST)でピアノの音を防音
ピアノ室の大きな掃き出し窓からご近所へ音が漏れていかないように、内窓プラスト(PLAST)を取り付けた施工事例です。
取り付け直後にピアノの音を出してみたところ、外部への流出が気にならなくなったとお喜びいただきました。
こちらの事例を詳しくご覧いただけます。
>>>新潟市 趣味のピアノの為の窓防音
大信工業株式会社 プラスト(PLAST)防音合わせガラス12.8mm
厚さ12mmの単板ガラスを組み込んだ内窓プラスト(PLAST)でピアノの音を防音
ご近所様への気兼ねで、思うようにピアノの練習ができない状況を解決する為に内窓を取り付けました。厚みのあるガラスと優れた気密性のサッシで高い防音効果が得られた為、これからは思うように練習できるとお喜びいただきました。
こちらの事例を詳しくご覧いただけます。
>>>長岡市 室内からのピアノの音をPLASTで防音
大信工業株式会社 プラスト(PLAST) 単板ガラス12mm組込み
YKKAPプラマードUでお家を魔法瓶の様に断熱化
こちらの事例は防音目的ではありませんが、YKK APプラマードUで家中の断熱をした事例をご紹介します。17カ所あった家中の窓にLow-E複層ガラス(ガス入り)の内窓を取り付け、魔法瓶のような環境にしました。
こちらの事例を詳しくご覧いただけます。
>>>【小千谷市の施工実例】YKKAPプラマードU お家を魔法瓶の様に断熱化
YKKAP株式会社 内窓プラマードU Low-E複層ガラス(ガス入り)
- 施工時間 6時間(17ヶ所)
- 参考価格 ¥1,000,000~1,100,000
※ Low-E複層ガラスは複層ガラスより断熱性が高いガラスですが、ガス入りはさらに断熱性が高まります。
二重窓での防音は音質や音量、音漏れの個所などをしっかり調査して、最適な内窓を選ぶことが大切です。ピアノの音にお悩みならお気軽にご相談ください。音量に合わせた内窓選びから取り付けまでお手伝いさせていただきます。
関連コラム 内窓の防音効果で騒音対策を強化するポイント
内窓でピアノの防音をするなら新潟NO.1 窓屋窓助へ
窓屋窓助は、玄関ドアや引き戸の交換、窓のリフォーム、ガレージシャッター設置などを通じて、新潟県(新潟市・長岡市・上越市など県内全域)の地域の皆様の夢や暮らしに貢献させていただきたいと願っています。
窓のリフォームでは、断熱性を高めて温熱環境を向上させ快適な家にすると共に、空き巣への不安、結露など窓に発生している問題を解決することが第一の目的です。
そしてそれと並行して、工事の質やサービスの良さ、費用もリフォームの成功・失敗に繋がります。
私達は、気持ち良く窓のリフォーム工事が完了し、結果も満足と思っていただけるリフォームにしなくては!という想いでスタッフが一丸となって取り組んでおります。
補助金を利用したリフォームのお手伝いも致しますので、お気軽にご相談ください。
窓屋窓助では標準価格に加えてお値引きなどが効くキャンペーンも月替わりで行っております。ぜひご利用ください。