玄関引き戸の隙間|閉じているのに入ってくる虫や風への3つの対策

玄関引き戸の隙間|閉じているのに入ってくる虫や風への3つの対策

玄関引き戸から隙間風が入る、下の隙間から虫も入ってくる、「閉じているのになぜ」このようなお悩みは、築年数の長くなった住宅では発生しやすい問題で、引き戸にしたことを後悔する原因のひとつでもあります。

引き戸の隙間風対策にはおもに3つの方法が挙げられます。現在の引き戸の状況に合う隙間風や虫を解決する方法を考えていきましょう。

玄関引き戸に隙間を作る原因は戸車、又は建付けの悪さ

 

玄関引き戸の戸車

玄関引き戸に隙間があると、閉じている時にも冬は冷たい風が吹き込み、夏は虫が入って来ます。この隙間を無くせば、隙間風もアリや子虫も家の中に入ってこないようになるのですが、原因によって対処法が変わります。

戸車の不具合でできる隙間

玄関引き戸の下部には、レールの上を滑る引き戸をスムーズに動かす為、戸車がついています。この戸車が壊れたり摩耗したりしていると、引き戸の動きが悪くなるだけではなく玄関引き戸とレールの間に隙間ができてしまいます。

玄関引き戸の下部に2つ取り付けられている戸車のうちのどちらかが破損していると、左右の高さのバランスが狂うからです。

新築間もない住宅で隙間ができてしまった場合は、摩耗したり擦り減ったりではなく、小石が入り込んでしまったり開閉時に通常以上の負荷をかけ、変形させてしまったりなどが原因として考えられます。

この場合の隙間対策は戸車の調整や交換です。

住宅の歪みでできる隙間

木造住宅は築年数が長くなると住宅の重みや台風、地震の揺れから受けた負担が蓄積し、徐々に歪みが生じます。その結果、玄関引き戸だけではなく、玄関ドア、室内ドア、窓の建付けが悪くなり、隙間ができてしまうのです。

この場合の隙間対策は玄関引き戸の交換です。

関連コラム 玄関引き戸が重い時は修理で直る?交換がおススメ?

玄関引き戸の隙間を解決する3つの対策とやり方

玄関引き戸の戸車の調整

玄関引き戸の隙間対策には、戸車調整、隙間テープ、玄関引き戸交換の3つが挙げられます。

戸車の調整方法

枠やレールと引き戸の間にできた隙間は、詰まった小石やゴミを取り除き、戸車を調整すると解決できます。

調整方法は戸車の左右に取り付けられている調整ネジをまわして、引き戸の左右にできている高さの違いをなくすだけです。引き戸の下部についている調整孔という丸い穴に長めのプラスドライバーを差し込み、右に回すと引き戸が上がります。

左右の調整ネジのうち、右側を調整すると引き戸の右側、左側を調整すると左側が上がります。

ただし、この方法は戸車が摩耗も劣化もしていない場合に有効な方法です。一方、築年数の長い住宅でおきやすい経年による摩耗や変形による戸車の不具合は、調整では解決しません。戸車の交換が必要です。

戸車の交換は、基本的に専門の業者に依頼します。引き戸は非常に重く、大人であっても1人では作業できず、2人以上で作業にあたっても危険だからです。

玄関引き戸用隙間埋めテープを使う方法

ホームセンターや100均で販売している隙間テープという製品があります。クッション性と耐水性のある素材で作られていて、玄関引き戸の隙間部分に貼り付けると隙間を埋められます。ただ、隙間テープにはいくつかのデメリットがあります。

結露が発生しやすい

冬は隙間テープを貼っている部分が多いと結露が発生しやすくなってしまいます。

度々張り替えなくてはならない

玄関引き戸は常に紫外線や雨風に晒される為、隙間テープは短期間で劣化してしまいます。製品の質にもよりますが、劣化が進むと剥がれてきてしまうので、数週間から数か月で張り替えなくてはなりません。

加えて、テープを貼ったり剥がしたり繰り返すので、引き戸の表面が傷んでしまいます。

引き戸の開閉がしにくくなる

隙間にちょうどいい厚さの隙間テープであれば良いのですが、それより厚いと引き戸がピッタリ閉まらなくなり逆効果になってしまいます。鍵をかけにくくなることもあります。

見栄えが悪くなる

玄関引き戸にテープが貼られていると、玄関の印象が低下します。

玄関引き戸の交換

隙間を無くしたいだけなのに引き戸交換は大げさなのでは?と思われるかもしれません。ただ、玄関引き戸からの風や虫にお困りの住宅には、隙間のせいで他の問題も発生していることが考えられます。

玄関引き戸交換ならそれらの問題を同時に解決でき、玄関の快適性が向上します。

冬の寒さ、結露と夏の暑さ

隙間がある玄関引き戸からは冬は冷気が侵入して、暖房の熱は逃げていき玄関内を寒くします。玄関に向いている方角や気候によっては結露も発生します。夏は太陽熱が入り込んでくると共に涼しさが逃げていき、玄関内を暑くします。

玄関とはそういう場所とお考えの方もいらっしゃると思いますが、玄関からの熱の出入りが抑えられれば、玄関はもっと快適な場所に変わります。

外部からの騒音

通りからの車の走行音や、近所の人の話声なども隙間を通って家の中に入って来ます。玄関の隙間がなくなれば、家の中はもっと静かになります。

鍵のかかりが悪い

隙間のある引き戸には、鍵のかかりが悪いという問題も発生しやすいです。現在はきちんと鍵が施解錠できていても、隙間を放置しておくと鍵がかかりにくくなる恐れがあります。

そのような状態になってしまうと、不正開錠をしやすくなるので、防犯性が低下します。

関連コラム 玄関引き戸リフォームで後悔しない為の確認ポイント

隙間以外のデメリットも同時に解決する玄関引き戸

隙間以外のデメリットも同時に解決する最新の玄関引き戸

まだ新しい引き戸に戸車の不具合で隙間ができている場合は、戸車の調整や交換で解決できます。一方、経年が原因で玄関引き戸に隙間ができている場合には、新しい玄関引き戸への交換が最も良い解決方法です。

隙間がなくなり、虫や風が入ってこなくなることに加えて、快適性も防犯性も向上するからです。使用年数が長くなった玄関引き戸を最新の引き戸に交換すると得られるメリットを見ていきましょう。

隙間風がなくなり冬暖かい玄関になる

隙間からの冷気の侵入と暖房の熱の流出がなくなるので、玄関内が冷え込まなくなります。

結露が軽減される

アルミ樹脂複合サッシに複層ガラスが組み込まれた玄関引き戸は熱を通さない働きをします。その結果、玄関引き戸の室内側が外気温の影響を受けにくくなる為、結露の発生が抑えられます。

夏の玄関内の温度上昇が抑えられる

Low-E複層ガラスは複層ガラスより断熱性の高いガラスですが、遮熱機能が加わったタイプもあります。その遮熱タイプのLow-E複層ガラスを組み込むと、日射熱と紫外線を撥ねかえして玄関内に侵入させないので、夏の室温上昇を抑えられます。

防犯性が向上する

侵入窃盗の手口は年々巧妙化しており、年数が経った鍵は簡単に開錠されてしまいます。最新の玄関引き戸には現在最も防犯性が高いディンプルキーが使われている他、ガラス破りやこじ開けなどの手口への対策も施されていますので安心です。

見栄えが良くなる

新築時は木の美しさが際立っていた玄関引き戸も年数が経つと褪色したり、塗装が剥げたりして見栄えが悪くなってしまいます。

新しい玄関引き戸には、木製玄関引き戸のように見える木色カラーが揃っているので、外壁の色や軒の色に合わせて最適な色を選べます。

また、純和風住宅には船底引手が似合いますが、船底引手からバーハンドルに変更するとモダンな雰囲気の玄関周りを演出できます。

関連コラム 玄関引戸を洋風にするおしゃれなリフォームにおすすめの商品はどれ?

2枚建てなら通行の幅を拡げられる

玄関引き戸には2枚建てと4枚建ての他に袖付き2枚連動引き戸があります。4枚建からは変更できませんが、現在お使いの玄関引き戸が2枚建てなら、袖付き2枚連動引き戸に変更できます。

袖付き2枚連動引き戸は2枚の引き戸が袖に重ねられるので、通行の幅が間口の3分の2まで広がり、ベビーカーや車いすでの通行もゆったりできます。

関連コラム 玄関引き戸を3枚にリフォーム|メリットは通行しやすさと断熱性・防犯性の向上

袖付2枚連動引込み戸は2021年にYKKAPから販売が開始された新しいタイプの玄関引き戸です。詳しくは下記のニュースリリースからご覧いただけます。
>>>YKKAP株式会社 ニュースリリース 「ドアリモ 玄関引戸」 袖付2枚連動引込み戸 発売

 

引き戸には押さえていなくても開放した状態を維持できて通行しやすい、引き戸の前方にデッドスペースが生まれない、強風でもあおられる心配がないなど、使い勝手の良さがあります。

ただ、これらの良さは当たり前の日常になっている為、改めてありがたいと感じることもなくなっていることが多いです。一方、隙間風や虫は目につく気になる問題です。その為、引き戸にして後悔している、玄関ドアに交換しようかと思われることがあるかもしれません。

玄関引き戸から玄関ドアへの交換もできますが、玄関引き戸の使い勝手の良さを維持することと、隙間を解決することを同時に実現する最新の玄関引き戸への交換もおすすめです。

玄関引き戸も玄関ドアもカバー工法という壁を壊さない工事で行うので、1日で完了します。

玄関引き戸の隙間を何とかしたいとお困りでしたらお気軽にご相談ください。

 

窓屋窓助へのお問い合わせはこちらからどうぞ

玄関引き戸の隙間対策なら新潟NO.1 窓屋窓助へ

新潟で内窓(二重窓)を選ぶなら窓屋窓助にご相談ください

窓屋窓助は、玄関ドアや引き戸の交換、窓のリフォーム、ガレージシャッター設置などを通じて、新潟県(新潟市・長岡市・上越市など県内全域)の地域の皆様の夢や暮らしに貢献させていただきたいと願っています。

窓や玄関ドアのリフォームでは、断熱性を高めて温熱環境を向上させ快適な家にすると共に、空き巣への不安、結露など窓に発生している問題を解決することが第一の目的です。

そしてそれと並行して、工事の質やサービスの良さ、費用もリフォームの成功・失敗に繋がります。

私達は、気持ち良く窓のリフォーム工事が完了し、結果も満足と思っていただけるリフォームにしなくては!という想いでスタッフが一丸となって取り組んでおります。

補助金を利用したリフォームのお手伝いも致しますので、お気軽にご相談ください。

窓屋窓助とは新潟の窓と玄関ドアの専門店です。詳しくはこちらから

窓のリフォームへのお問い合わせへはこちらから

窓屋窓助では標準価格に加えてお値引きなどが効くキャンペーンも月替わりで行っております。ぜひご利用ください。

監修者情報

窓屋窓助編集部

窓屋窓助編集部

窓屋窓助では、「価格だけ」「デザインだけ」のプランではなく、お施主様のお悩み・ご希望から、その後の暮らしを大切に考え、その人にとって最高の“窓・玄関・エクステリアリフォーム”を完成させて頂きます。

詳しいプロフィールはこちら