窓交換の方法|リフォーム費用と注意点を解説
窓交換は樹脂サッシやトリプルガラスを選べるので高い断熱効果が得られます。さらに窓のリフォームの中で内窓やガラス交換にはできない断熱以外の効果も得られます。
窓の位置やサイズ、形状を変更すると間取り変更や模様替えがしやすくなり、開き方タイプを変えると風通しが良くなります。窓交換の特徴や費用、注意点を確認していきましょう。
Contents
窓交換とはサッシごと交換する窓のリフォーム
窓のリフォームには、サッシごと窓を交換する方法と内窓を設置して二重窓にする方法、ガラスだけ交換する方法があります。この中でサッシごと窓を交換する方法が窓交換と言われる窓のリフォームです。そして窓交換にはさらに2つの工法があります。
サッシとはガラスの周囲にあるアルミや樹脂で作られている枠のことです。この枠の他に窓には窓枠という壁に埋め込まれている木製の枠があります。この壁に埋め込まれている窓枠の処理方法の違いによって2つの工法に分かれています。
カバー工法
壁に埋め込まれている窓枠はそのまま残す工法です。サッシごと窓を取り外した後に、窓枠に新しい枠を被せるのでカバー工法と呼ばれています。
カバー工法の優れている点は、壁を壊さないでサッシごと窓を交換できることです。壁を壊さないということは、粉塵や騒音が抑えられることに加え、廃棄物は既存の窓だけですみます。
その結果、ご近所への迷惑が少ないことや、壁を壊す工事や廃棄物処理にかかる費用が窓以外に発生しない良さが生まれます。窓の大きさにもよりますが、ひと窓1時間から半日で工事が完了します。
工期と費用が抑えられることから、近年の窓交換では、カバー工法が採用されるケースがほとんどです。
ただ、新しい枠を被せる為サッシの面積が増え、元の窓ガラスより高さが7cm、横幅が5センチ程度小さくなってしまいます。その為、小窓で濃いサッシ色にすると、サッシの存在感が大きく感じられることもあります。
そのような懸念がある場合には、壁の色との調和を考えつつ、明るい色の木目カラーにすると、それほど気にならなくなります。
掃き出し窓はサイズが大きく、ガラスに対するサッシの比率が小さいので、小窓ほど見た目に影響しません。
はつり工法
壁を壊して壁に埋め込まれている窓枠を取り外し、新しい窓を設ける工法がはつり工法です。カバー工法が開発される以前は窓交換にはこの方法しかありませんでした。しかし近年は「窓枠の劣化がひどく、新しい枠を被せるだけの強度がない」場合や、「窓のサイズを大きくしたり増設したりする」場合、また、「壁まで取り壊すリノベーション」の際に採用されることが多いです。
新築用の窓を使うのでリフォーム用の窓より選択肢が多く、製品価格が抑えられるという利点があります。ただ、壁を壊す為、大掛かりな工事になるので完了まで2~4日かかることに加え、カバー工法の2~3倍の工事費用がかかります。
さらにカバー工法の工事費は施工する会社による違いはそれほど大きくありませんが、はつり工法は施工をする会社によってかなり幅があります。
窓交換の断熱性能を決めるガラスとサッシの種類
窓のリフォームの目的の多くは断熱性を高めることです。そして、どの種類の窓のリフォームであっても、ガラスの種類とサッシの素材によってリフォーム後の窓の断熱性能が変わります。
特に窓交換では、断熱性の異なるガラスとサッシの選択肢が他の窓のリフォームより多くあり、求める断熱性と予算に合わせて最適な窓にすることができます。YKK APの窓交換に使えるガラスの種類とサッシの素材を見ていきましょう。
トリプルガラス
3枚のガラスとガラスの間のアルゴンガスが組み合わされている断熱性能の高いガラスです。複層ガラスには単板ガラスの約2倍の断熱効果をありますが、トリプルガラスは複層ガラスの約4倍の断熱性能があります。
ガラス3枚の内2枚にLow-E複層ガラスが使われているトリプルガラスには日射を遮蔽する機能もあります。窓のリフォームの中でトリプルガラスの樹脂窓にする方法は窓交換だけです。
トリプルガラスの樹脂窓による冬の窓辺の温度の差
Low-E複層ガラス
2枚のガラスの内の1枚にLow-E金属膜がコーティングされているガラスです。遮熱タイプと高断熱タイプがあります。
樹脂サッシ
樹脂で作られたサッシです。熱を通さない性質がサッシを通る熱の出入りを防ぎ、弾力性のある性質が隙間を通る熱の出入りを防ぎます。
アルミ樹脂複合サッシ
室内側に樹脂、室外側にアルミが使われたサッシです。樹脂サッシより価格が抑えられます。
この中で、最も高い断熱性が得られる窓は、トリプルガラス+樹脂サッシの窓です。北海道などの極寒の地域で多く採用されています。
次に高い断熱性を持つ窓は、Low-E複層ガラス+樹脂サッシの窓です。新潟の中で冬の寒さが厳しい地域におすすめの窓です。
その次がLow-E複層ガラス+アルミ樹脂サッシの窓です。新潟市など新潟の中で比較的温暖な地域に向いています。
他の窓のリフォームでは得られない窓交換の効果
断熱性はどの窓のリフォームでも得られますが、窓交換ではその他に窓のサイズや形状の変更と開き方タイプの変更ができます。
窓のサイズを小さくしたり形状を変更したりできる
カバー工法の窓交換では壁を壊さないので、窓のサイズを大きくしたり窓のない場所に新しい窓をつけたりはできません。
ただ、間取り変更や模様替えに合わせて、窓のサイズを小さくしたり形状を変更したりできます。
壁付キッチンから対面キッチンへの間取り変更
腰高窓をパネルと窓の組みあわせで分割し、2つの縦すべり出し窓に変更できます。上記の例のように壁付キッチンから対面キッチンへの間取り変更の際に、発生する窓の干渉がなくなります。
お風呂の窓を小さくしてシステムバスに変更
システムバスの規格に合わない窓がついていると、窓が浴槽にかぶってしまったり、シャワーを希望の位置に取り付けられなかったりします。窓のサイズを小さくするとこれらの問題を解決できます。
開き方タイプを変更できる
窓の開き方タイプには引き違い窓の他に縦すべり出し窓やFIX窓があり、開き方タイプを変えることで室内環境を改善できることがあります。
縦すべり出し窓に変更して風通しを良くする
対面の窓がない部屋には、風が外壁に沿って逃げて行ってしまい、室内に採り入れられない引き違い窓がついていることがあります。このような窓は、縦すべり出し窓に交換すると換気の良い部屋に生まれ変わらせることができます。
引き違い窓←→FIX窓に変更できる
「新築時には引き違い窓を設けたが開閉しない場所なのでFIX窓にしたい」又は「FIX窓がついているが風通しの為に引き違い窓に変更したい」というような場合、FIX窓にも引き違い窓にも開き方タイプを変更できます。
カバー工法の窓交換にかかる費用
YKK APのサイトに掲載されている引き違い窓の参考価格と、新潟での費用を見ていきましょう。
窓の種類 |
大
掃き出し窓サイズ |
中
腰高窓サイズ |
小
小窓サイズ |
樹脂窓 高断熱 | 約27〜37万円 | 約18〜25万円 | 約15〜22万円 |
アルミ樹脂複合窓 | 約23〜31万円 | 約16〜23万円 | 約14〜20万円 |
新潟エリアのYKK APマドリモ窓交換費用(製品価格+工事費)
窓の種類 |
大
掃き出し窓サイズ |
中
腰高窓サイズ |
複層ガラス+アルミ樹脂複合サッシ | 約13万円~20万円 | 約15万円~22万円 |
Low-E複層ガラス+アルミ樹脂複合サッシ | 約19万円~26万円 | 約21万円~29万円 |
はつり工法の窓交換にかかる費用
カバー工法での工事費は施工店による違いが少ないのですが、はつり工法の工事費用は施工先によって大きく変わります。
大
掃き出し窓サイズ |
中
腰高窓サイズ |
小
小窓サイズ |
約 40〜50万円 | 約30~40万円 | 約20~30万円 |
窓交換の注意点と内窓との組み合わせ
窓交換は他の窓のリフォームと費用を比較すると割高です。家全体の断熱改修には窓の断熱化が効果的ではありますが、家中の窓の断熱化を窓交換で行うと高額なリフォーム費用になってしまいます。
一方、内窓を設けて家中の窓を二重窓にするリフォームでは、外壁や屋根など、開口部以外の部分全ての断熱改修より費用を抑えられ、窓交換と同じく高い効果を上げられます。
その為、住宅全体の断熱改修が目的で窓のリフォームをする場合には、風通しや間取りとの兼ね合いから必要な個所には窓交換、その他の場所には内窓というように、予算に合わせて窓リフォームの種類を組み合わせることが大切です。
また、外部からの騒音を解決したいという問題は窓交換では解決できません。防音性能を得る為には内窓へのリフォームが必要です。その為、窓のリフォーム方法を考える際には、解決したい問題と予算に合わせて、最適な窓のリフォーム方法を組み合わせて計画していくことが大切です。
現在の家の状態から考えると、どのような方法で窓のリフォームをするのが最適なのかお迷いの際には、お気軽にご相談ください。
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窓交換をはじめとして、内窓を設けて二重窓にするなどの窓のリフォームでは、断熱性を高める、結露を軽減するなどの希望を叶え、騒音など家の中に発生している問題を解決することが第一の目的です。そしてそれと並行して、工事の質やサービスの良さ、費用もリフォームの成功・失敗に繋がります。
窓や窓助が叶える窓や玄関ドアのリフォームは、気持ち良く窓のリフォーム工事が完了し、結果も満足と思っていただけるリフォームにしなくては!という想いで取り組んでおります。
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