風除室のデザイン選びで使いやすくおしゃれな玄関に!

風除室のデザイン選びでおしゃれで使いやすい玄関に!

雪が降る日が多い地域や風の強い地域では、風除室が設けられている住宅が少なくありません。風除室を設けることによって、雨や雪、風が玄関内に入り込まないようにする為です。

そして、後付けする風除室にはデザインの選び方によって、住宅の外観や玄関周りの印象に影響があることに加え、玄関の使い方が多様になるという良さがあります。

風除室のデザインの選び方

ベランダ下の空間を利用した風除室

マンションのエントランス部分には、自動ドアの風除室が設けられていることもありますが、ここでは戸建て住宅の風除室のデザインの選び方を見ていきましょう。

住宅の玄関には主に3つのタイプがあります。

  • ■ 凹んだ部分に玄関ドアが設けられている
  • ■ フラットな壁面に玄関ドアが設けられている
  • ■ 片側が壁に面している部分に玄関ドアが設けられている

風除室のデザインはこのような玄関ドアの設けられ方のタイプに応じて選びます。

凹んだ部分にドアが設けられている玄関にはⅠ型タイプのデザイン

ドアが3方の壁に囲まれている玄関には、壁のない部分に引き戸やドア、袖を設けます。風除室が出っ張らないのですっきりした印象で、壁のない部分に使う出入り口には、幅に合わせていくつかの選択肢があります。

  • ■ 片引き戸+袖
  • ■ 両引き戸
  • ■ 2枚引き込み戸(幅が広い場合は4枚建て)

フラットな壁面にドアが設けられている玄関にはコの字タイプ+屋根

風除室 コの字納まり

屋根と組み合わせる3方を覆う風除室です。コの字タイプのデザインは通りや隣家との位置関係などに合わせて、出入り口を設ける面を決められます。その結果通行がしやすく通りや隣家からの視線が気にならない風除室にできます。

  • ■ 袖+ドア
  • ■ 袖+両引き戸
  • ■ 2枚引き込み戸(幅が広い場合は4枚建て)

屋根の選び方

ポーチがある場合には、屋根は必要ありませんが、ドアの上に庇が設けられていない玄関には囲いの他に屋根も必要です。

雪が落ちる場所は屋根の形状によってが変わりますので、風除室の周辺の環境に合わせて屋根を選ぶ必要があります。

標準屋根 一般タイプ

標準屋根 一般タイプ 15℃の傾斜を持つどのような外観デザインにも自然に馴染む屋根です。

標準屋根 屋根勾配調節タイプ

標準屋根 屋根勾配調節タイプ 5°から30°まで勾配を調整できる屋根です。地域の積雪量は、気候の変化によって変わります。その為、雪の多い地域には、気候に合わせて屋根の勾配が調節できる屋根勾配調節タイプが便利です。

合掌屋根 

合掌屋根 三角の形状の屋根です。和風住宅に調和するデザインです。玄関周りが正面に雪が落とせない環境に向いています。

片流れ屋根

片流れ屋根 モダンな外観デザインの住宅に向いています。玄関周りが正面に雪が落とせない環境に向いています。

新潟県の中で、新潟市などの雪が少ない地域でも、大雪に見舞われる日が来ないとは限りません。玄関周りの環境にあった屋根がついた風除室があると、急激な天候の変化があっても安心です。

12月18日の寒波で、新潟県内では突然の豪雪となりました。新潟県は普段から豪雪地帯として有名な地域。例年の状況と何が違うのでしょうか。

引用:ヤフーニュース 新潟県でも雪が多い地域と少ない地域がある…県民による豪雪の真逆現象を解説するツイートが分かりやすい

片側が壁に面している部分にドアが設けられている玄関にはL字タイプ

施工前
施工後

長岡市 暴風・吹雪をしっかり遮る風除室の施工

玄関の片側に袖壁がある外観デザインや、玄関の片側が壁に面している外観デザインに採用されるL字に囲うタイプです。住宅の形状や間口と奥行きのサイズ、通りや隣家との位置関係に合わせて、袖や出入り口の組み合わせ方を決められます。

風除室の出入り口・窓・網戸の選び方

施工前
施工後

長岡市 雪から玄関を守る風除室

風除室の使いやすさは、出入り口や窓、網戸・袖スクリーンの選び方で変わります。

出入り口

出入り口には上吊式とレール式があり、その違いによって選べる出入り口が変わります。また、幅が確保できない風除室にはドアが用意されています。

上吊式

吊元が上部にある引き戸です。足元がフラットになるので、躓きにくく、ベビーカーや車椅子での通行が楽です。

  • ■ 片引き戸・両引き戸
    引き戸の枠の正面部分が狭いので、玄関先の印象がすっきりします。前方にデッドスペースが生まれず、「押さえていなくても開放する角度を調節できる」という使いやすさがあります。
  • ■ 2枚引き込み戸
    2枚建ての引き戸と同じ間口に、袖と2枚の引き込み戸を組み合わせる為、開口部の幅が間口の3分の2まで拡げられます。ベビーカーや車椅子での通行が楽にできます。

上吊式はオプションで、施錠したまま換気ができる「縦型スライド換気ユニット」をつけられます。外出時も換気ができ、換気性能が向上します。

レール式

下部にレールがあるタイプです。雪の吹込みや強風が多い地域に向いています。

前方にデッドスペースが生まれず、押さえていなくても開放する角度を調節できるという使いやすさがあります。幅に合わせて2枚建てと4枚建てがあります。

ドア

引き戸を設けるだけの幅を確保できない風除室には、ドアが採用されます。

風除室の窓

夏になると風除室はガラス張りの温室のような暑さになってしまう為、窓が必要です。その対策として、風除室の囲いには、FIX袖の他に窓を組み合わせた袖があります。

  • ■ FIX窓 はめ込み式の開閉できない窓
  • ■ 高窓 上部に設ける2枚建ての引き違い窓
  • ■ ルーバー窓 ブラインドのようになっている窓で、角度によって風の量を調整できます。
  • ■ ランマ窓 引き戸の上部に設ける窓です。

出入り口と窓の付いたFIX袖と窓のないFIX袖を、地域の気候や玄関の向いている方角に合わせて、最適な組み合わせにすることが、風除室内の快適な温度や明るさの確保に繋がります。

網戸

窓には網戸がついていませんが、DIYで網戸をつけることも、施工を依頼した業者に依頼することもできます。出入り口にはメーカー製の玄関用の網戸をつけられます。

袖スクリーン

FIX部分には、建て格子、又は横格子のスクリーンが選べます。通りや隣家からの視線が気になる位置には、格子のスクリーンを取り付けると、風除室内のプライバシーを確保できます。

風除室で向上する玄関の使い勝手

外気と玄関の間をガラスで囲い、クッションのような働きをして、雨風や雪から玄関を守ることが目的で設けられる風除室には、プラスαの活用方法があります。

玄関内に冷気・泥汚れ・花粉を持ち込ませない

花粉を家の中に持ち込ませない風除け室

玄関に冷気が侵入する率が抑えられます。玄関ドアが断熱ドアであったとしても、開閉の際には室内に冷気が入り込みますが、風除室があれば冷気が和らげられます。

泥汚れ

雨や雪の日には雨靴についた泥汚れや、傘やレインコートについた水滴などを、風除室で落とせるので、玄関内に泥汚れや水滴を持ち込まずにすみます。

花粉

花粉の多い季節には、衣服についた花粉が室内に持ち込まれてしまいます。風除室があれば、風除室で花粉を落とせるので玄関内に花粉が持ち込まれなくなり、室内のきれいな空気が維持されます。

泥汚れや水滴、花粉を玄関内に持ち込まない為には、風除室内にコート掛けや泥落としマット、傘置きなどが役立ちます。

収納として使える

 

収納にも役立つ風除け室

自転車やベビーカー、雪かき用品などが玄関周りに置かれていると、雪に埋もれてしまったり、玄関周りがゴチャゴチャした印象になったりしてしまいます。

風除室には自転車やベビーカー、雪かき用品などを内部に置けるので、玄関周りがすっきりします。

作業場として使える

鉢の植え替えや塗装作業など、「屋内でしたいが、室内では汚れが気になってできない」というような作業を天候に左右されずに行えます。

子どもを強風から守る

子どもを強風から守る

玄関ドアには重さがありますが、強風で煽られてしまうこともあります。子どもが玄関ドアを開けた瞬間にそのような強い突風が吹いてしまうと、身体を挟まれるなどの事故が起こる恐れがあります。風が強い日であっても、風除室の出入り口を引き戸にしておけば、玄関ドアが安全に使えます。

外観デザインのおしゃれなアクセントになる

風除室 セフター3 上吊り式 2枚引込み戸

収納や作業室として使うなどの実用的な使い方の他に、玄関周りをおしゃれな雰囲気にするというプラスα効果もあります。ガラス張りなので、観葉植物の鉢を置いたり、壁面に棚を設けて趣味の小物などを並べたりすると、おしゃれな風除室として、外観デザインのアクセントになります。

風除室のデザインの選び方の手順

風除室の第1の目的は、雨や雪、風から玄関を守ることですが、デザインの選び方でより便利に使え、おしゃれな雰囲気の玄関周りにできます。

① 玄関ドアの設けられ方に合わせてコの字型、L字型など風除室のタイプを選ぶ

② 出入り口

  • すっきりした見た目にしたい→上吊式 片引き戸(風除室の幅が広い場合は両引き戸)
  • 通行の幅を拡げたい→2枚引き込み戸
  • 雪が多い→レール式引き戸
  • 間口の幅が狭い→ドア

③ 窓

  • 風通しを良くしたい→高窓・ルーバー窓
  • 陽射しを採り入れたい→ランマ窓

④ 袖スクリーン

  • 棚に小物や植物の鉢を置いておしゃれな雰囲気にして内部を見せたい→ガラスのスクリーン(FIX袖)
  • 外部からの視線をすっきりと遮りたい→格子スクリーン

出入り口、屋根、窓、袖スクリーンの組み合わせ方で、玄関を守る働きと玄関周りをおしゃれにする効果の高さが変わります。

風除室は、雪や雨から住宅を守ってくれるスペースですが、同時に玄関周りや外観の印象に大きな影響があります。玄関ドアの設けられている位置や玄関周りの環境に合わせて、最適なデザインを選ぶことで、1年を通して快適に使える風除室が実現します。

風除室を設けたい、風除室が古くなってきたので交換したいというような場合には、お気軽にご相談ください。

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監修者情報

窓屋窓助編集部

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