勝手口が寒い?冷気対策でキッチン防寒を

勝手口が寒い?冷気対策でキッチン防寒を

冬には、寒いキッチンでの朝食の支度や、お弁当作りが辛くなる日がありませんか?就寝前にスイッチを切ったキッチンには、勝手口や窓から侵入してくる冷気が溜まります。その結果、暖房が効いてくるまでの朝の時間帯は、キッチンは寒い場所になってしまうのです。

勝手口を断熱してキッチンや洗面所の防寒をする為には、どのような対策が効果的なのでしょうか?

勝手口と窓でキッチンが寒くなる原因

キッチンが寒くなるアルミの勝手口ドア

キッチンが寒くなるアルミの勝手口ドア

キッチンが寒くなる主な原因は、勝手口と窓からの冷気の侵入です。なぜ、玄関やリビング、寝室からの冷気の侵入より、勝手口からの冷気の侵入の方が、室温を下げてしまうのでしょうか?

要因①間取り

南向きや東向きの場所はリビングや寝室にする間取りが多く、そのような間取りではキッチンは北側に配置されています。その結果、勝手口は北向きに設けられ、冷気が侵入しやすい出入り口になってしまいます。

加えて、勝手口には採光の為にガラス部分のあるデザインが多いのですが、北向きであれば、陽射しが入らず、明るさも暖かさも採り入れることができません。その為、よりキッチンが寒い場所になってしまうのです。

特に土間付きの勝手口の場合、土間にも床下からの冷気が上がってきます。土間付きの勝手口や、勝手口とキッチンを結ぶ土間のパントリーは、利便性という面から考えると非常に使い勝手の良い収納です。ただ、冷気対策、寒さ対策をしないと、冬は使い難い収納になってしまいます。

一方、玄関ドアには多くの場合、断熱ドアが採用されています。断熱玄関ドアは、玄関周辺の環境や気候に応じて、断熱仕様が選べるようになっています。その為、どの方角に向いている玄関であっても、冷気の侵入が抑えられ、暖かい玄関が維持されています。

要因②窓

キッチンには採光や換気の為に、窓が何か所か設けられている間取りがあります。窓が設けられている場合、この窓からも冷気が侵入してきます。

 

勝手口の寒さ対策

断熱タイプの勝手口ドアに交換して寒さが改善したキッチン

断熱タイプの勝手口ドアに交換して寒さが改善したキッチン

キッチンの寒さの原因から、「勝手口と窓からの冷気の侵入を抑える」ことがキッチンの寒さ対策として有効であることが分かりました。そこで具体的な勝手口の寒さ対策を考えていきましょう。

勝手口の寒さ対策には、DIYでする方法とリフォームでする方法があります。

DIYで勝手口の寒さ対策をする方法

すぐに何とかしたい、できるだけ予算を抑えたというような場合には、DIYで寒さ対策ができます。ただ、リフォームするほどの効果は得られません。一時しのぎの対策ですが、原状復帰をしなくてはならない賃貸住宅の寒さ対策には向いています。ただ、持ち家の戸建て住宅の場合は、効果が薄かったから結局リフォームをすることになったということになる可能性が高いです。

防寒用のカーテンを勝手口ドアの前面にかける

勝手口の上部にカーテンレールを設け、断熱機能のある防寒用カーテンを吊り下げます。カーテンが勝手口ドアを通して逃げていく熱を遮るので、暖房の熱が逃げていく率が少なくなります。

また、勝手口ドアが冷えることによって室温が下がる度合いを和らげられます。加えて、勝手口ドアより防寒カーテンの幅を広くすると、勝手口の両脇からの隙間風の侵入も抑えられます。この方法は窓にも有効です。

ただ、防寒用カーテンは遮熱カーテンでもあります。遮熱カーテンは光もカットしてしまうタイプがほとんどです。夏は遮熱ができるから一石二鳥という考え方もありますが、採光できなくなるという問題があります。特に窓のないキッチンで、勝手口からの明るさが無くなると、日中から照明を点けなくては作業がし難い状態になってしまいます。

隙間テープをドア枠に貼る

勝手口ドアと、勝手口ドアの枠の間の隙間から侵入してくる冷気を隙間テープで防ぐ対策です。隙間テープは、ホームセンターなどで扱われているテープで、冷気や防音への対策ができます。スポンジタイプと、モヘアタイプがあり、片面が粘着テープになっています。勝手口ドアからの隙間風を防ぐ為には、隙間テープをドアの枠すべてに貼ります。

ただ、この方法では勝手口ドアの面からの熱の出入りは防げません。また、隙間テープは劣化しやすく、スポンジやモヘアがすり減ってしまうと効果は低下します。効果を持続させるためには、ワンシーズンごとに張り替える必要があります。

ドアマットを敷く

土間付きの勝手口の場合は、ドアマットを敷くことで、床下からの冷気の侵入を多少は抑えられます。

リフォームで寒さ対策ができる断熱機能のある勝手口ドア

キッチンの寒さ対策に役立つ勝手口

勝手口ドアを断熱タイプに交換するリフォームは、勝手口の寒さ対策として確実な効果をあげます。最新の勝手口ドアの特徴を、従来のアルミの勝手口ドアと比較しながら見ていきましょう。

断熱できるガラス

勝手口ドアは、採光の為、ガラス部分の多いデザインが主流です。その為、ガラス部分から出入りする熱の量によって、勝手口ドアの断熱性能が変わります。

従来のアルミの勝手口ドアには断熱性のない単板ガラスが使われていましたが、最新の勝手口ドアには6種類の複層ガラスが用意されています。

  • 1  寒さ対策の基本 複層ガラス
  • 2  より暖かいキッチンにしたい Low-E複層ガラス(断熱タイプ)
  • 夏の強い陽射しを遮りたい Low-E複層ガラス(遮熱タイプ)
  • 防犯性を高めたい 安全合わせ複層ガラス
  • より暖かくしつつ防犯性も高めたい 安全合わせLow-E複層ガラス(断熱タイプ)
  • 夏の強い陽射しを遮りつつ防犯性も高めたい 安全合わせLow-E複層ガラス(遮熱タイプ)

断熱できるフレーム

従来のアルミの勝手口ドアとは、フレーム部分がアルミで作られている勝手口ドアです。断熱性のある勝手口ドアには、フレーム部分にアルミ樹脂複合素材が使われています。室外側にはアルミ、室内側には樹脂という組み合わせで作られています。

アルミは熱を通してしまう素材ですが、樹脂には熱の伝わりを遮るという特性があります。この特性を活かし、室内側に樹脂を使うことによって、フレーム部分からの熱の出入りが抑えられます。熱の出入りが抑えられることによって結露も解消します。

また、勝手口ドアからの冷気は床に向かって下がっていくので、暖房をしていても足元が冷えます。ただ、アルミ樹脂複合素材のフレームの勝手口ドアでは、暖房の熱が逃げないことに加え、冷気の侵入が抑えられるので足元の冷えが解決します。

最新の断熱タイプの勝手口ドアのプラスα効果

キッチンの寒さ対策以外にも、新しい勝手口ドアには通風、防犯、採光という3つのプラスα効果があります。

通風

キッチンは調理をする場所なので、ニオイが充満しやすい場所です。魚を焼く匂いやニンニクを炒める香りは、おいしそうな匂いですが、キッチン内に留まってしまうと嫌なニオイになってしまうことがあります。

特に窓のないキッチンではニオイが籠りやすいという問題があるのではないでしょうか?新しい勝手口ドアには、ドアをロックしたままで上げ下げできる窓がついているので、安心して風を通せます。

防犯

古いタイプの勝手口ドアには鍵が一つしかないタイプがありますが、このような勝手口ドアは非常に危険です。なぜなら、勝手口ドアは「隣家や通りからの視線が届きにくい環境」にあることが多いからです。従って、玄関ドアより空き巣被害のリスクが高い出入り口であるとも考えられます。

新しい玄関ドアは2ロックやこじ開けを防ぐ鎌錠などによって、高い防犯性能を備えています。さらにオプションでサムターン回しを防ぐ脱着サムターンを加えると、さらに防犯機能が強化されます。

◆ ガラス破り 窓ガラスを破壊し、そこから手を入れて解錠して侵入する手口。通常のガラスであれば、わずか数秒で破壊できます。近所への買い物やペットの散歩など、わずかな留守の間でも被害に遭う可能性があります。
◆ ドア錠こじ破り ドアと壁の隙間にバールなどの工具を押し込み、てこの原理でドア錠を破壊して侵入する手口。強引な方法ですが、通常のドアや錠では短時間で侵入されてしまいます。
◆ ピッキングピックと呼ばれる金属製の特殊工具を鍵穴に入れ、ドアの錠を短時間で開けるという手口。ピッキング手口に対応した錠でなければ、1分もかからず開錠されて屋内に侵入されてしまいます。
◆ サムターン回し 玄関ドアの外側からドリルで穴を開けるなどして、サムターン(内側のドアロック用つまみ)を強引に回して侵入する手口。壊したドアスコープや取り外したドアノブの穴、ドアと壁の隙間などに特殊工具を挿し入れてサムターンを回すこともあります。

引用:警察庁住まいる防犯110番 【主な侵入手口】

採光

窓のないキッチンにガラス部分のない勝手口ドアが使われていると、キッチンは暗くなってしまいます。新しい勝手口ドアには、勝手口ドアの向いている方角や勝手口周辺の環境に合わせて、採光量を選べるよう、6種類のデザインが用意されています。

勝手口の冷気対策で暖かいキッチンに

アルミの勝手口ドア
断熱性能の高い勝手口ドア

冬のキッチンの寒さは、冷気の侵入を防ぎ、暖房の熱の流出を抑える勝手口ドアへの交換で改善できます。窓があるキッチンであれば、窓の断熱化をすることで、より効果の高い寒さ対策ができます。

勝手口とキッチンの窓をセットで、寒さ対策を検討されませんか?朝食の支度やお弁当作りが楽になり、夜間は足元の冷えが解消されます。

関連コラム

窓屋窓助は、窓・玄関リフォーム専門店です。

私達は、窓・玄関・エクステリアのリフォームを通じて、地域の皆様の夢や暮らしに貢献させていただきたいと願っています。窓の断熱や、玄関ドアの交換を検討される際には、ぜひご相談ください。お住まいに合わせた最適なプランを提案させていただきます。
窓屋窓助とは?

玄関ドア商品の検索
お問い合わせへのリンク

窓屋窓助では標準価格に加えてお値引きなどが効くキャンペーンも月替わりで行っております。ぜひご利用ください。        

監修者情報

窓屋窓助編集部

窓屋窓助編集部

窓屋窓助では、「価格だけ」「デザインだけ」のプランではなく、お施主様のお悩み・ご希望から、その後の暮らしを大切に考え、その人にとって最高の“窓・玄関・エクステリアリフォーム”を完成させて頂きます。

詳しいプロフィールはこちら