断熱窓へのリフォームは遮熱もできる

断熱窓へのリフォームは遮熱もできる

冬はなかなか暖まらない、足元が冷えるという状況は主に窓から暖房の熱が逃げてしまっていることが原因です。夏は涼しくならない、家の中でも日焼けするなどの原因は、窓からの太陽の熱です。そして冷暖房の効率は熱の出入りする量によって変わります。

窓からの熱の出入りを妨げる断熱窓へのリフォームで暑さ寒さを管理しやすくなります。

 冷暖房の効率が悪い理由

築年数の長くなってくると、暖房をしているのに家の中が暖まらない、窓辺や足元が冷えるといった室内環境になる家は少なくありません。

近年の新築住宅は複層ガラスが一般的ですが、平成11年には面積普及率34,4%、戸数普及率57,9%でした。複層ガラスより断熱性が高く、遮熱もできるLow-E複層ガラスは、平成18年には面積普及率19,1%、戸数普及率29,2%とさらに普及が遅れていました。

その為、その時代以前に建てられた戸建て住宅には、夏暑く冬寒い家が多いのです。

出典:複層ガラス/Low−E複層ガラス普及率の推移板硝子協会

ではなぜ窓によって家の中の温度が影響を受けるのでしょうか?その理由は熱の出入りの量が最も多い場所が窓だからです。

 

開口部の断熱

住宅の断熱で重要なのが、開口部の断熱性能を高めることです。なかでも窓は、熱の出入りが大きいので、断熱上の重要なポイントとなります。

冬の暖房時に、室内に逃げ出す熱の約6割が窓などの開口部からで、夏の冷房時に、室外から侵入する熱の約は、約7割は窓などの開口部からです。

引用:経済産業省 資源エネルギー庁 住宅による省エネ

 

寒さを解決する為に壁や床、天井の断熱リフォームを検討されることもあると思いますが、最も効果的なのは窓の断熱化です。そして、家の中の室温を少ないエネルギーで効率よく調える窓が断熱窓です。

 季節に応じた快適な室温を調える断熱窓

季節のに応じて室温を調えやすくする断熱窓

断熱窓とは熱を通さないフレームとガラスを組み合わせた窓です。

YKKAPの断熱窓には断熱性の高さが異なる3種類の断熱窓があります。

樹脂フレームとトリプルガラスの樹脂窓

最も断熱性の高い断熱窓です。

トリプルガラスはLow-E複層ガラスを含む3層のガラスと、ガラスの間に注入されているアルゴンガスによって、熱が伝わりにくくなっています。その結果、単板ガラスと比較すると約4倍の断熱効果を出しています。

加えてフレームに使われている樹脂には、アルミと比較して1400倍も熱を伝えにくいという性質があり、より熱の出入りする量を抑えています。

複層ガラスとアルミフレームの窓から逃げる熱の割合と比較すると、複層ガラスとアルミフレームの窓からは52%、トリプルガラスと樹脂フレームの窓からは20%という差があります。

樹脂フレームと複層ガラスの樹脂窓

主に内窓に使われる断熱窓です。

内窓は二重窓にする為、壁についている窓の内側に設ける窓のことです。外側の窓と内窓の間の空気層と樹脂窓の組み合わせで高い断熱効果を発揮します。

アルミ樹脂複合窓

新築住宅で一般的に採用されている最も普及率の高い窓です。

室外側にアルミ、室内側に樹脂が使われたフレームと複層ガラスを組み合わせたガラスです。樹脂フレームは高い断熱性がありますが高額です。アルミ樹脂複合フレームは、多くの住宅に採り入れやすいよう価格を抑えられています。

断熱窓の効果

冬でも暖かさを維持する樹脂窓

断熱窓には断熱・結露抑制・遮熱という3つの効果があります。

家の中がいつでも暖かい

断熱窓には家の中をいつでも暖かくする効果があります。

冬暖かくコールドドラフト現象も起こさない

暖房をしているのに足元が冷える理由は窓からの冷気が壁を伝って足元に拡がる為、コールドドラフトという現象が起こるからです。一方、空気には暖まると上昇するという性質がある為、暖房の熱は天井に向かって移動してしまいます。顔ばかり熱くなるという経験をされることもあるのではないでしょうか?

断熱窓では窓からの冷気の侵入が妨げられる為、窓辺の冷えとコールドドラフト現象がおきません。

夏涼しく過ごせる

夏窓から入ってくる熱の量は70パーセント以上あります。その為、窓を閉めて冷房をしていても涼しくなりにくい状態です。室外温度32.6℃、室内温度25.3℃という条件で窓の表面温度を比較したYKKAPの実験結果を見ると、Low-E複層ガラスの樹脂窓のガラスの表面温度は26,4℃、フレーム温度は28,4℃、アルミサッシと単板ガラスの窓では、ガラスの表面温度は30,6℃、フレーム温度は35,4℃でした。

冷暖房をしている時間帯としていない時間帯の温度差が抑えられる

断熱窓の部屋では温度の変化が緩やかになります。例えば断熱化されていない窓の部屋では、就寝前に暖房を止めると暖かい空気がどんどん窓から逃げて行ってしまう為、朝には家の中が冷え切ってしまいます。

一方、断熱窓の部屋では暖かさが逃げる量が抑えられるので、急激に室温が低下することはなく朝の厳しい冷え込みを防ぎます。

夏は窓からの熱の侵入が抑えられている為、エアコンのタイマーが切れると暑さで寝苦しくなり目が覚めてしまう、帰宅すると暑さでムワッとするというようなことが無くなります。

家の中の温度差が抑えられる

家中の窓と玄関や勝手口の出入り口が断熱化されていると、冷暖房をしている部屋と廊下や洗面所などの冷暖房をしていない部屋との温度差が少なくなります。冬になると廊下や玄関が寒いので暖房をしている部屋から移動したくなくなる、夜中にトイレに行くのが辛いというような状況になってしまうこともあるのではないでしょうか?

洗面所や浴室が寒いと子どもが入浴を嫌がることもあります。それだけではなく、家の中の温度差が大きいと、風邪をひきやすくなったり、高齢者がヒートショックを起こすリスクが高まったりします。断熱窓の家は家中を適切な温度に調えられるので、夏は涼しく冬は暖かい快適が得られます。

省エネできる家になる

外気温の影響が少なくなるので冷暖房の効率が良くなります。電気やガス、灯油の使用量が減るので家計の節約ができ、省エネできる家になります。

結露が抑えられる

結露は外気温と室温の差が大きくなるほど発生する量が増えてしまいます。結露が増えるとカビが生え、カビが生えるとダニが繁殖してしまいます。その結果、空気環境が悪化し、アレルギーを発生するなど、家族の健康に悪影響が及ぶ心配も出てきます。

断熱窓は熱を伝えない働きで外気と室温の差が抑えます。その結果、窓ガラスがびっしょりしたり、フレームにカビが生えたり、木枠の部分が黒ずんだりしてしまうことが無くなります。

夏の室温上昇をより抑える遮熱タイプのLow-E複層ガラス

Low-E複層ガラスは日射熱を遮って室内を涼しく保つ

断熱窓はそれだけでも熱の侵入を防ぎますが、遮熱効果を高めるガラスにするとより室内環境が調います。

さらに室温上昇を抑える

Low-E複層ガラスでは2枚にガラスのうちの1枚に、トリプルガラスでは3枚のガラスの内2枚にLow-E金属膜がコーティングされたガラスが使われています。この金属膜が強い陽射しを跳ね返し太陽の日射熱を50%以上カットします。

西向きの窓は軒や庇では遮りにくい陽射しが入りやすいので、午後は室温が上昇してしまいます。遮熱タイプのLow-E複層ガラスの断熱窓にすると室温上昇を抑えられます。

紫外線の侵入を妨げる

窓からの陽射しは室内にいる家族も日焼けさせます。また、クロスや畳、家具などを褪色させます。素材によっては紫外線が当たる場所に長期間置いておくと色褪せるだけではなく劣化してひび割れを起こしたり脆くなってしまったりもします。紫外線の侵入が抑えられると紫外線による被害を抑えられます。

断熱窓で受けられる補助金

窓のリフォームの補助金

窓の断熱化で受けられる補助金の制度には、既存住宅における断熱リフォーム支援事業とこどもみらい住宅支援事業、次世代省エネ建材の実証支援事業があります。

どの事業においても、応募の条件のうちの一つに省エネ基準地域区分に準じた窓にすることが挙げられます。

新潟の地域区分は4地域と5地域です。              

4地域   

小千谷市、十日町市、村上市、魚沼市、南魚沼市、阿賀町、湯沢町、津南町、関川村

5地域   

新潟市、長岡市、三条市、柏崎市、新発田市、加茂市、見附市、燕市、糸魚川市、妙高市、五泉市、上越市、阿賀野市、佐渡市、 胎内市、聖籠町、弥彦村、田上町、出雲崎町、刈羽村、粟島浦村

出典:国土交通省 地域区分新旧表 令和2年7月時点

戸建て住宅で窓と玄関のリフォームをする場合の公募要領を確認してみましょう。

既存住宅における断熱リフォーム支援事業 令和49月公募

  • 公募期間 令和4912日(月)~令和41118日(金)17時メール必着
  • 対象となる製品 登録された高性能建材(ガラス・窓)窓と組み合わせる場合玄関ドアも対象
  • 補助率 補助対象経費の1/3以内
  • 補助金の上限額 120万円/         

公共財団法人 北海道環境財団 既存住宅における断熱リフォーム支援事業 令和4年9月公募のお知らせ

こどもみらい住宅支援事業 開口部の断熱改修

  • 交付申請期間 20211126日~2023(令和5)年331
  • 対象となる製品 事務局に登録された型番の製品を使用
  • 事業者 こどもみらい住宅支援事業に登録した事業者
  • 補助額
    ガラス交換           2,0008,000
    内窓設置・交換、外窓交換              14,000~21,000
    ドア交換              28,000又は32,000
    補助金の上限額 30万円/

こどもみらい住宅支援事業 開口部の断熱改修

次世代省エネ建材の実証支援事業 三次公募

  • 公募期間 20221031日(月)~20221130日(水)17:00締切
  • 対象となる工事 全ての窓を外窓(防火・防風・防犯仕様)にて改修します。
  • 対象となる製品 事業に登録された製品
  • 補助率 補助対象経費の1/2 以内
  • 補助額上限 150万円
  • 外窓と任意製品を併用して玄関ドアを改修する場合は200万円/

次世代省エネ建材の実証支援事業 三次公募

補助金申請のお手伝いも致しますのでご相談ください。

窓屋窓助は、窓・玄関・エクステリアリフォーム専門店です。

私達は、窓・玄関・エクステリアのリフォームを通じて、地域の皆様の夢や暮らしに貢献させていただきたいと願っています。窓や玄関での断熱を検討される際には、ぜひご相談ください。お住まいに合わせた最適なプランを提案させていただきます。
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監修者情報

窓屋窓助編集部

窓屋窓助編集部

窓屋窓助では、「価格だけ」「デザインだけ」のプランではなく、お施主様のお悩み・ご希望から、その後の暮らしを大切に考え、その人にとって最高の“窓・玄関・エクステリアリフォーム”を完成させて頂きます。

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