2022年10月7日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 mirai@admin 窓交換・内窓(二重窓)リフォーム

内窓で二重窓にするリフォーム効果｜費用と施工事例も紹介

窓のリフォームには窓を交換する方法とガラスだけ交換する方法、そして内窓を設けて二重窓にする方法があります。

二重窓へのリフォームには窓交換より費用を抑えられる、ガラス交換と比較するとサッシの結露まで解決できるという良さがあります。また3つのリフォームの中で最も高い防音効果が得られます。

Contents

1 二重窓で得られる効果
2 内窓に使われるガラスの種類
3 内窓の設置の制限
4 二重窓でちょっと不便になること
5 二重窓へのリフォームにかかる費用
6 新潟エリアでのお悩み別内窓の施工事例

二重窓で得られる効果

二重窓には、断熱、結露防止、遮熱、防音、防犯という5つの働きがあります。

断熱

二重窓はもともとあった窓と、新しく設けた内窓の間の空気層と、樹脂サッシと断熱ガラスが組み合わされた内窓で二重に熱の出入りを妨げる窓です。冬は室内の暖かさを逃がさず、少ないエネルギーで快適な室温を維持します。

結露防止

ガラスの内側と外側の温度差が大きくなるほど結露が発生しやすくなります。二重窓の場合、内窓は直接外部の冷気に触れない、外側の窓は直接暖房で暖められた空気に触れないという状況が生まれます。その結果、それぞれの窓のガラスの外側と内側に大きな温度差が生まれなくなり、ガラス部分とサッシの結露発生が抑えられます。

遮熱

新潟では夏の室温上昇を何とかしたいというお悩みを持つ住宅もあります。寒い地方なので新築時には断熱性を高める家づくりが行われるため、寒さ対策は十分だったけれど、夏の暑さへの対策が不十分だったというケースです。二重窓の空気層は熱の侵入も抑えるので、夏の室温上昇を抑えられます。

防音

外側の窓と内側の窓の間の空気層は音の出入りも防ぎます。家の外からの騒音の侵入も家の中からの楽器の練習音などの流出も抑えられます。

防犯

戸建て住宅への侵入経路のうちで最も多い場所は窓です。令和2年の警察庁のデータでは窓からの侵入は総数16,316件中8,726件に上り、全体の53,5パーセントを占めています。そして窓からの侵入の手口は主にガラス破りです。

ガラス破り　窓ガラスを破壊し、そこから手を入れて解錠して侵入する手口。通常のガラスであれば、わずか数秒で破壊できます。近所への買い物やペットの散歩など、わずかな留守の間でも被害に遭う可能性があります。

引用：警察庁　住まいる防犯110番　侵入窃盗の侵入口

ただ、二重窓の場合、外側の窓と内窓の両方のガラスを破壊し、鍵を開けなくてはならないので一般的な窓に比較して2倍の手間がかかります。侵入窃盗犯にとって手間がかかるということは、侵入工作にかかる時間が長引き、犯罪発覚に繋がります。その為、下見の際に二重窓は避けられることが多く、犯罪の抑止に繋がります。

プラストの施工事例一覧

長野県　内窓PLASTで窓の下から来るひんやりを解消

福島県　内窓PLASTでロードノイズの防音

長岡市　マンションの窓を防音対策

長野県　幹線道路に面した寝室を内窓PLASTで快適に

内窓に使われるガラスの種類

二重窓の持つ機能は内窓に使うガラスの選び方でさらに強化される為、機能の高さが変わってきます。

断熱機能を強化するガラス

窓の断熱機能はガラスとサッシで変わりますが、内窓のサッシには最も断熱性の高い樹脂サッシが使われる為、ガラスの種類によって機能の高さが変わります。断熱機能が高まるほど結露防止の働きも強化されます。

複層ガラス→Low-E複層ガラス
遮熱機能を強化するガラス
複層ガラス→Low-E複層ガラス遮熱タイプ

防音機能を強化するガラス

窓の防音機能はガラスと内窓の制作方法、施工方法で変わります。ガラスの厚みがガラス面からの音の伝わりを抑え、制作方法と施工方法が気密性を高めて隙間からの音の出入りを防ぎます。

単板ガラスの厚み6mm→12,8mm
気密性　レディメイド→オーダーメイド
防犯機能を強化するガラス
複層ガラス→防犯合わせ複層ガラス

内窓の設置の制限

内窓は一般的な窓にはほとんど設置できますが、設置が難しい窓もあります。

設置できる窓

引き違い窓
FIX窓
上げ下げ窓（上下にスライドさせるタイプ）
すべり出し窓（外側に開くタイプ）

設置が難しい窓

上げ下げ窓（下部が内倒しになるタイプ）
内倒し窓
すべり出し窓（内側に開くタイプ）
回転窓
ルーバー窓
天窓
障害物がある窓　（防犯用ブザー、ドアクローザ―、カーテンレールボックス、クーラー、換気扇など）
壁に設けられている窓枠のスペースが70mm以下の窓　（ふかし枠という部材を使うと取り付けできます。）

二重窓でちょっと不便になること

夏涼しく冬暖かい部屋にする、結露がなくなる、侵入窃盗のリスクが低下するなど良い点がたくさんある二重窓ですが、ちょっと不便になってしまうことがあります。

窓の開閉が二度手間になる

気候の良い季節には窓を開けて風を採り込みます。そのような際に二重窓は内窓と外窓の両方を開けなくてはなりません。閉める時も同じように両方の窓を閉じなくてはならないので、出かける時間が迫っている時は焦るかもしれません。

拭き掃除の手間が増える

内窓と外窓の両方の拭き掃除をしなくてはならないことと、内窓の外側の掃除に手間がかかります。

内窓の施工事例一覧

長野県　内窓PLASTで窓の下から来るひんやりを解消

福島県　内窓PLASTでロードノイズの防音

長岡市　マンションの窓を防音対策

新潟市　窓の断熱と結露は内窓で大きく変わる。

二重窓へのリフォームにかかる費用

断熱と防音に求める機能の高さによって二重窓へのリフォームの費用が変わります。ガラスの種類は、断熱性・遮熱機能と防犯性、施工方法は断熱性と気密性の機能の高さに違いを生み出します。

ガラスの種類による断熱性と防犯性の違いと価格の関係

機能が高くなるほど、ガラスの価格が上がっていきます。

断熱　複層ガラス→Low-E複層ガラス
遮熱　Low-E複層ガラス遮熱タイプ
防犯　防犯合わせ複層ガラス

施工方法の違いと価格の関係

内窓にはレディメイドとオーダーメイドがあります。一般的な内窓は規格製品であるレディメイドです。一方、内窓の中には窓枠のサイズを採寸してから製作するオーダーメイドもあります。オーダーメイドの内窓は窓枠の歪みなども含めて綿密に採寸したデータを基に製作されるので気密性が高く、隙間からの熱と音の出入りを遮ります。

防音　単板ガラスの厚み6mm→12,8mm

それを踏まえた上で具体的な費用を見てみましょう。

プラマードUの内窓設置にかかる費用

YKKAPのサイトに記載されているマドリモプラマードUの価格の参考価格を見てみましょう。

大

中

小

幅 160 ~ 190cm

高さ 190 ~ 200cm

幅 160 ~ 190cm

高さ 90 ~ 110cm

幅 70 ~ 80c

高さ 90 ~ 110cm

約 11〜18 万円

約 6〜12 万円

約 5〜11 万円

この費用の幅は、ガラスの種類、サッシの種類、サイズよるものです。

引用：YKKAP　樹脂窓ラインアップ

新潟エリアでの内窓設置の費用

プラマードUと内窓プラストの費用を見ていきましょう。

YKKAPマドリモ　プラマードU

内窓設置の費用（製品価格＋工事費）サッシは全て樹脂サッシ	腰高窓	掃き出し窓
複層ガラス	約7万円～9万円	約11万円～13万円
Low-E複層ガラス	約8万円～10万円	約13万円～15万円
防犯合わせ複層ガラス	約14万5000円～16万円	約21万5000円～23万円

内窓プラスト

内窓プラスト設置の費用（製品価格＋工事費）サッシは全て樹脂サッシ	腰高窓	掃き出し窓
複層ガラス厚み　18mm	約10万～12万円	約14万～16万円
Low-E複層ガラス厚み　18mm	約12万～14万円	約16万～18万円
防音合わせ複層ガラス厚み　6.8mm	約19万～21万	約23万～25万
防音合わせ複層ガラス厚み　12.8mm（最厚）	約22万～24万	約29万～31万