玄関ドアの防犯対策は鍵やガラス交換が効果的?

玄関ドアの防犯対策は鍵やガラス交換が効果的?

近年は一時期に比べて、住宅への侵入窃盗などの犯罪は減少しています。その理由の一つに住宅の防犯性が向上していることが挙げられます。最新のドアのガラスや鍵には、複数ん防犯対策備えられています。

一方、築十数年の住宅の玄関ドアには、最新の防犯対策が備えられていないタイプが少なくありません。鍵やガラスの交換で防犯性をあげられるのでしょうか?

玄関ドアの防犯対策は侵入をあきらめさせること

戸建て住宅に被害を与える泥棒のほとんどは、玄関からは鍵を不正開錠する、窓からはガラスを破るという方法で室内に入り込みます。どちらの場合も複数の手口がありますが、特に玄関ドアでは、鍵を強化して侵入をあきらめさせるということが防犯対策として役立ちます。

玄関ドアに補助錠をつける

玄関ドアの補助錠

築年数の浅い住宅ではほぼ見られることがなくなりましたが、鍵が一つしかついていない住宅も少なくありません。鍵が1つだけの玄関は、1つの鍵を開けるだけで簡単にドアが開き、家の中に入ることに成功してしまいます。

少しでも鍵を開ける時間を長引かせる為には、鍵の数を増やす必要があります。さすがに日本ではあまり見かけませんが、海外の治安の悪い地域では、鍵が5個以上つけられている玄関もあるくらいです。補助錠を後付けすることで鍵を増やし、鍵開けにかかる時間を長引かせることができます。

5分が分かれ目

侵入に手間取り、5分かかると侵入者の約7割はあきらめ、10分以上かかると侵入者のほとんどはあきらめるといいます。「侵入に時間をかけさせる」。これが、侵入されるかどうかの大きなポイントになります。

引用 警察庁住まいる防犯110番 侵入者プロファイリング<心理と行動-1>

玄関の外側につける外付けタイプの補助錠

玄関ドアの外側に取り付けるタイプの補助錠です。玄関ドアと玄関ドアの枠の間に取り付けるので、外出する人が外から施錠します。

良い点

  • 防犯を強化していることをアピールできる
  • DIYでも簡単に取り付けができる

問題点

  • 玄関周りの印象が低下する
  • 家の中にいる家族がドアを開けられなくなる

玄関の内側につける内付けタイプの補助錠

玄関ドアの外側に取り付けるタイプの補助錠です。外出の際には玄関の外からリモコンで施錠します。粘着テープで貼り付けるタイプなら工具も使わずに簡単に取り付け出来ます。

良い点

  • 外付けタイプの場合、就寝前など在宅には鍵がかけられない為、外出時のみの2ロックになってしまうが、内付けタイプなら、外出時も在宅時も2ロックできる

問題点

  • リモコン式なので電池が切れると施解錠できなくなる
  • 外付けと比較すると高額

玄関ドアの鍵を補強する

鍵の数を増やすことに加えて、現在ついている鍵を補強する方法もあります。

ドアのチェーンロックに鍵をつける方法

開錠され、ドアを開けられてもチェーンロックを外せないと、体が入るほどドアを開けられません。チェーンロックの鍵は内側からも外側からもロックできるので、外出時にも在宅時も役立ちます。

サムターンにかぶせる方法

袖のガラスを破壊してあけた穴や、ポストから腕を差し入れツマミを回して開錠する手口をサムターン回しと言います。サムターンにサムターンカバーを取り付けておくと、万が一腕を差し入れられても、カバーに邪魔されてツマミを回せません。

玄関ドアの鍵を交換する

防犯性の高いディンプルキー

玄関ドアの鍵を交換する方法には、シリンダーだけを交換する方法と錠前ごと交換する方法があります。シリンダーは鍵を差し込む筒状の部分、錠前は鍵やノブが入れられている箱です。

シリンダーだけを交換する方法

玄関ドアに使われる鍵には、現時点で最も防犯性の高いディンプルシリンダー錠、改良が進められているピンシリンダー錠、ピッキングに弱いディスクシリンダー錠があります。古くに製造されたピンシリンダー錠も、ディスクシリンダー錠と同じように、防犯性が低いのですが、最新のピンシリンダー錠は研究開発が進み、防犯性が高まってきています。

古いピンシリンダー錠やディスクシリンダー錠は現在では、その防犯性の低さから廃盤になっているのですが、築年数の古い住宅の中にはまだ使われていることが多いです。廃盤になっている理由は、ピッキングが簡単に成功するからです。その為、現在廃盤になっている鍵がついている場合には、ディンプルシリンダー錠など、防犯性の高い鍵に交換しないと危険です。

ピッキング

ピックと呼ばれる金属製の特殊工具を鍵穴に入れ、ドアの錠を短時間で開けるという手口。ピッキング手口に対応した錠でなければ、1分もかからず開錠されて屋内に侵入されてしまいます。

引用 警察庁住まいる防犯110番【主な侵入手口】ピッキング

鍵の交換はDIYでもできますが、ドアの厚み、フロントプレートの長さ、ビスピッチ、バックセットの距離を正確に計った上で適切な鍵を購入することに加え、正確に取り付ける必要があること、間違った鍵を購入してしまうと、返品交換ができないことから、専門家に依頼する方法がもっとも良い方法です。

スマートキーを後付けする方法

リモコンやスマホを使って鍵の施解錠をするスマートキーを後付けする方法です。DIYで簡単に取り付けられるタイプもあります。ただし、現在の鍵のタイプ、ドアハンドルやサムターンの位置などの条件に合っていないと取り付けられません。

玄関ドアの防犯対策はガラスを破壊させないこと

ガラス破りを防ぐデザイン

玄関ドアには本体にガラス部分のあるデザインや、袖ガラスのついたデザインがあります。これらのガラス部分には、陽射しの明るさを採り入れるという役目があるのですが、ガラス破りの標的になってしまう可能性もあります。

ガラスを破って作った穴から玄関の内側に腕を差し入れて鍵を開けられてしまいます。鍵を開けられない為、サムターン回し対策も大切ですが、ガラスを破壊されないことが第一です。ガラスの破壊に時間がかかれば、侵入にかかる時間が長くなり、犯罪をあきらめさせることにも繋がります。ガラス破り対策にはフィルムを貼る方法と、ガラスを交換する方法があります。

フィルムを貼る方法

ガラスを破れにくくする専用の防犯フィルムを貼る方法です。防犯合わせガラスにするほどの高い効果はありませんが、DIYで費用をかけずにガラス破り対策ができます。

窓ガラスを交換する方法

窓ガラスには透明な一枚ガラスの他に、視線を遮る型ガラスやすりガラス、断熱性のある複層ガラスなど様々な種類があります。その中で破壊されにくいガラスが防犯合わせガラスです。防犯合わせガラスは、2枚のガラスに間に特殊な樹脂が挟み込まれている為、破壊しようとしても細かなヒビが拡がるだけで、穴が開きにくいガラスです。

鍵もガラスも同時に交換できスマートキーも導入できる防犯対策

玄関ドアの交換でスマートキーを導入

補助錠を追加する、鍵を強化する、鍵を交換する、鍵を後すけするなどの方法は、どれも一長一短があり、確実な効果が上げられない場合も少なくありません。簡単に取り付けできる分、ちょっとしたことで外れたり、ずれたりしてしまうこともあります。

鍵は直接防犯に関わる部分なので、確実に取り付けることが求められます。専門の業者に依頼すれば安心ですが、鍵は鍵の専門業者、ガラスはガラスの専門業者というように依頼すると、鍵の種類によってはかなり費用が嵩んでしまうこともあります。また後付けの鍵には耐久性への不安もあります。

そこでおすすめしたい方法が玄関ドアの交換です。玄関ドアを交換すれば、鍵もガラスも同時に交換できスマートキーも導入できます。

玄関ドアに標準仕様で備わっている防犯性能

ピッキング対策

ディンプルキーは、セキュリテイキーとも言われるほどピッキングに強い複雑な形状の鍵です。

2ロック

YKKAPにはダブルロックは、2つの鍵のうち、1つの鍵を開錠しても50秒以内に残りの鍵を開錠しないと、1つ目の鍵が施錠されてしまう仕組みになっています。

見えない鍵穴

スマートコントロールキー用のシリンダーは鍵穴が見えないようにカバーがかかっています。鍵穴が見えないというだけで、ピッキングを抑制するという効果が生まれます。

サムターン回し対策

万が一ガラスを割られてしまっても鍵を開けられないよう、着脱式サムターンが使われています。

防犯性に配慮したデザイン

玄関ドアには陽射しを十分採り入れられるよう大きな採光窓のついたデザインもありますが、腕を差し入れられないほど狭い幅のガラス部分のついたデザインもあります。大きな採光窓にする場合には、防犯合わせガラスにすると安心です。

スマートキーを導入してさらに防犯性アップ

玄関ドア交換の際には、手動キーとスマートキーのどちらかを選べます。スマートキーの中には、リモコンやスマホで操作できるタイプと、カードのように使えるタイプ、電気式であれば、顔認証できるタイプがあります。

YKKAPの玄関ドアにつけられるスマートコントロールキーが生まれ変わりました。昨年度、新築用新スマートドアとして発表されましたが、今年度からはリフォームの際に交換するドアリモの玄関ドアも、新しいスマートコントロールキーに変わります。より使いやすさと安全性が向上した新しいスマートコントロールキーをご紹介します。

コラム YKKAP玄関ドアのスマートキーは機能がより向上!


玄関は、家の外と中を繋ぐ場所なので、外部からの侵入に備える為、防犯性を高める必要があります。玄関ドアの鍵や玄関ドアそのものへの見直し、防犯カメラや人感センサーなど防犯グッズの取り付けなどを適切に組み合わせることが、玄関の防犯性を高めます。

コラム 玄関の防犯性を高める為に必要な対策

 

戸建て住宅の防犯対策は玄関だけではなく窓の防犯対策も大切です。

コラム 窓の防犯対策におすすめは閉じるとロックされる戸先錠?

窓屋窓助は、窓・玄関・エクステリアリフォーム専門店です。

私達は、窓・玄関・エクステリアのリフォームを通じて、地域の皆様の夢や暮らしに貢献させていただきたいと願っています。窓や玄関での断熱を検討される際には、ぜひご相談ください。お住まいに合わせた最適なプランを提案させていただきます。

 

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窓屋窓助編集部

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