玄関ドアの断熱に意味があるの?寒さの原因は?
玄関が寒い、何とかしたい…という場合には、玄関ドアの断熱で寒さを改善できます。「エアコンの暖かさも届かず密閉された空間ではない玄関なのに、ドアを断熱しただけで効果が出るのだろうか…?」と疑問を感じる方もいらっしゃると思いますが、確実に効果が得られます。
玄関ドアをリフォームで断熱する意味について考えていきましょう。
玄関ドアが断熱されていないと寒くなる理由
近年の新築住宅は省エネへの意識が高まっている為、開口部はすべて断熱され気密性も高まっています。一方、築十数年以上経つ住宅では、アルミの玄関ドアや木製玄関ドアがほとんどです。アルミドアには断熱性がありません。その為、暖房の熱がどんどん玄関ドアから逃げて行ってしまいます。
木製玄関ドアにはアルミ玄関ドアとは違い、高い断熱性があります。ただ、築年数が長くなってきたり、地震が発生したりすると、住宅に目には見えない歪みが生じます。この歪みによって、玄関ドアの枠と玄関ドアの間に隙間ができ、そこから熱が逃げることに加え、冷気が侵入してきます。
アルミ玄関ドアであれば、玄関ドアの面からも、玄関ドアの枠と玄関ドアの間の隙間からも熱が逃げていき、冷気が侵入してきてしまいます。木製玄関ドアは面からの熱の出入りは抑えられますが、住宅の歪みが発生していると隙間からの熱の出入りが抑えられません。その結果、冬になると玄関が寒いという状況が生まれてしまいます。
玄関ドアを断熱する意味
確かに玄関が寒いのは嫌だけれど、通過するだけの場所で長くいる訳ではないから我慢しよう…という考え方もありますが、玄関の寒さは玄関だけの問題ではありません。玄関から家の中の暖房の熱が逃げ、玄関から外の冷気がリビングに入り込んでくるからです。
家の中への熱の出入りは窓と玄関からが最も多く、夏の熱の侵入の73パーセント、冬の熱の流出の58%は開口部を通ります。窓からの出入りの量に比べると少ないとは言え、玄関ドアからも熱は出入りしています。玄関を冷やす原因は、土間の断熱が十分ではないということもありますが、玄関が断熱化されていないということが大きな原因です。
参考サイト 経済産業省 資源エネルギー庁 住宅による省エネ
間取によって玄関から家の中の温度への影響の度合いは変わってきます。その中で、浴室やキッチンなど水蒸気が発生する場所の近くにある玄関では、断熱性の低さから結露が発生してしまうこともあります。結露が発生し、さらに風通しが悪いとなるとカビは生えてしまうこともあります。
もし、家中の窓が断熱化されているのに、玄関ドアが断熱されていなかったとしたら、窓の断熱化が十分に活かされないことになってしまいます。また、浴室が寒いので浴室の窓だけ断熱化してあるというケースでも、玄関と浴室の位置関係など間取りにもよりますが、浴室の断熱効果が薄れてしまっている可能性があります。
玄関ドアを断熱する意味は、玄関内の寒さを改善することにあります。そして、窓の断熱化がされている住宅では、窓の断熱性を活かすことに繋がります。開口部すべてを断熱することによって、家の中の温度差を小さくできます。その結果、エアコンをつけている時間帯とつけていない時間帯、エアコンをつけている場所とつけていない場所の温度差が抑えられ、家中の快適さが生まれます。
YKKAPのカタログに掲載されている家全体の温度差の比較を持て見ましょう。
- 地域 東京
- 住宅の条件 2階建ての戸建て住宅 延べ床面積が120,08㎡、開口部の面積は32,2㎡
- 空調設定 暖房22℃
- 断熱性能 断熱性のない玄関ドア+アルミ単板ガラスの窓
- 玄関ホールの温度 9,1℃ リビングの温度 22,0度 温度差 12,9℃
- 断熱性能 D2仕様の玄関ドア+内窓プラマードU Low-E複層ガラス+外窓アルミ単板ガラス
- 玄関ホールの温度 12,5℃ リビングの温度 22,0度 温度差 9,5℃
参考資料 YKKAPドアリモ ドアリモ 玄関ドア D30 WEBカタログ 33P
一概にはこの計測された数字がすべてという訳ではありませんが、開口部の断熱によって家の中の温度差が抑えられることが分かります。
家の中の温度差が少ない状態は、快適という以外に、家族の健康にとっても良い影響があります。特に高齢者にとっては、浴室だけリフォームして断熱化してあっても、玄関が寒いと廊下が寒いため、暖かいリビングから寒い廊下を通って暖かい浴室に行き入浴する、入浴後も暖まったからで冷えた廊下を通りリビングに戻るということを毎日繰り返すので、身体にかかる負担が大きくなってしまいます。
子どもにとっても、入浴後の廊下の寒さのせいで風邪をひいたり、夜中のトイレに行くのが嫌でおねしょしてしまったりすることが避けられます。
玄関ドアを断熱するドアの構造
断熱する玄関ドアには、基本の断熱ドアとより性能が優れている断熱ドアがあります。どちらのタイプにもドアの内部に断熱材が組み込まれていて、ドア本体の厚みも同じ42mmです。
基本の断熱ドアはD4仕様です。ガラス部分には複層ガラスが使われています。D2仕様はより断熱性の高いドアです。ガラス部分にはLow-E複層ガラスが使われている他、枠断熱ライン、気密材が使われている辺縁部熱遮断構造になっています。
寒さが厳しい地域、比較的温暖な地域ではあるが、玄関の向きや周辺の環境によって日が当たりにくい玄関には、D2仕様の玄関ドアがより良い効果をあげます。
断熱玄関ドアへの施工事例
玄関の断熱を目的とした玄関ドアの施工事例をご紹介します。
長岡市 断熱性を考えた玄関ドアと勝手口
玄関ドアと勝手口ドアの交換をした事例です。
勝手口ドアへの結露を解決することが当初の目的でしたが、玄関ドアと勝手口ドアを併せて交換したので、より効果的なリフォームとなりました。
お客様アンケートより抜粋
最初は勝手口ドアの結露で床のフローリングが傷んだのがきっかけでした。
断熱性の高いドアに交換できることを知りました。
勝手口の改修は最重要事項だったのですが、玄関ドアも工事して良かったです。
断熱効果がすごいです。特に夏や冬に実感すると思います。
おしゃれな玄関が1日の工事で完成するのには驚きです。
古い玄関が新築のようで嬉しいです。
お客様の声 https://www.madoya-madosuke.com/voice/16825
玄関ドアを断熱の目的でリフォームされるケースが多いのですが、断熱ドアへの交換と同時にその他の効果も得られます。おしゃれなデザインの玄関ドアになり、玄関周りが新築のような雰囲気に変わります。
上越市 断熱性にこだわる玄関リフォーム
玄関が寒いから、断熱性の高いものを提案してほしいとのご相談を受けたケースです。扉、枠共に断熱材が充填してあり、ガラス部分にはLow-E複層ガラスが使われているD2仕様の玄関ドアと交換しました。交換に際してスマートコントロールキーも導入されました。
お客様アンケートより抜粋
見た目がめっちゃステキに激変したことと、スマートコントロールキーでの開閉がめっちゃ楽で、ドアからけっこう離れた所からでも開閉できるので、子どもを待たせることなく家に入れるようになりました。
ドアも開け閉めが静かでとてもスムーズになりました。
お客様の声 https://www.madoya-madosuke.com/voice/16718
断熱ドアへの交換の際にスマートコントロールキーを導入されるケースが増えています。子どもを抱いていたり、両手に荷物を持っていたりしても楽に開閉できるほか、帰宅時に自動的に施錠されるように設定できるオートロック機能も付いています。
スマートコントロールキーは、アプリをダウンロードするとスマホをキーの代わりに使うこともできるので、非常に便利です。
リフォームの際に交換するドアリモの玄関ドアも、新しいスマートコントロールキーに変わります。より使いやすさと安全性が向上した新しいスマートコントロールキーをご紹介します。
断熱ドアを交換すると、冬の寒さや結露が解決されるのはもちろんですが、玄関周りの印象が向上する、スマートコントロールキーを導入できるなどのその他の効果も得られ、防犯性も著しく向上します。
寒い、暗い、風通しが悪い、防犯性が心配、キーレスにしたいなど、玄関に関わる問題がありましたら、ぜひご相談ください。より良い方法で問題解決へのお手伝いをさせていただきます。
ドア本体の製品価格は、枠タイプと断熱、防火、通風機能の有無によって変わります。玄関ドアリフォームにかかる費用の相場は20万円から40万円です。施工事例と共に詳しく見て行きましょう。
玄関ドアの交換をしたいという場合には、玄関ドアのリフォームを得意としている専門店に依頼する方法がベストです。
窓屋窓助は、窓・玄関・エクステリアリフォーム専門店です。
私達は、窓・玄関・エクステリアのリフォームを通じて、地域の皆様の夢や暮らしに貢献させていただきたいと願っています。窓や玄関での断熱を検討される際には、ぜひご相談ください。お住まいに合わせた最適なプランを提案させていただきます。
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窓屋窓助では標準価格に加えてお値引きなどが効くキャンペーンも行っております。ぜひご利用ください。