内窓は補助金でリフォーム！2022年活用できる制度
寒さが厳しい日々には感じていた住宅の断熱化への意識が、薄れ始めていらっしゃる方も多いのではないでしょうか？そのような時期ではありますが、国の断熱リフォームの補助金が始まっています。
窓の断熱化は夏の室温上昇や、紫外線カットにも役立ちます。2022年度の2つの補助金を活用して、1年のうちのどの季節も快適に過ごせる家にしませんか？
Contents
内窓に使える国の補助金① 環境省による事業 二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金 既存住宅の断熱リフォーム支援事業
「15％以上の省エネ効果が得られる見込みのある高性能建材」を使った断熱リフォームに対して国からの補助金が助成される制度です。この高性能建材の中には、断熱材の他に、ガラスや窓も含まれています。従って内窓設置のリフォームにもこの補助金を活用することができます。
公募スケジュール
令和4年3月14日（月）～令和4年6月3日（金）
戸建て住宅と区分所有しているマンションへの審査 到着順に審査、採択されます。
その為、補助事業公募期間内であっても住宅区分ごとの申請金額の合計が予算に達した日の前日をもって公募が終了します。
補助率と上限額
- ♦戸建て住宅の断熱リフォームへの補助率 1/3 補助上限額 120万円
- ♦区分所有しているマンションの断熱リフォームへの補助率 1/3 補助上限額 15万円
対象となる住宅の条件
- ♦専用住宅であり、申請者本人が所有し居住していること
- ♦所定の要件を満たす高性能建材・高性能設備である補助対象商品を使うこと
- （ガラスや窓は高性能建材に含まれ、単独で補助の対象として認められます。）
- （高性能設備は高性能建材の工事とセットで行う必要があります。）
- ♦15％以上の省エネ効果が得られる見込まれるリフォームであること
窓・ガラスの改修について
窓の改修方法には3つの方法があります。
- ♦カバー工法での窓取付け 既存の窓枠の上に新しい窓枠と窓を取り付ける
- ♦外窓交換・内窓取付け 既存の窓の内側に新しい窓を取り付ける
- ♦ガラス交換 ガラスだけを、熱貫流率（Ug値）1.5以下の製品（グレードがG1のもの）のガラスに交換する
換気小窓、テラスドア、勝手口ドアは基本的に対象にはなりませんが、補助対象製品を用いた改修を行う場合、ガラスの面積などの条件を満たすと補助対象となる場合がありますので、施工を依頼する事業者に相談してみましょう。
内窓に使える国の補助金② 国土交通省 こどもみらい住宅支援事業
こどもみらい住宅支援事業では、新築に関する補助金は子育て・若者夫婦世帯が対象ですが、リフォームに関しては世帯への条件はありません。
ただ、こどもみらい住宅支援事業は、個人で申請し個人で補助金を受けるという制度ではありません。こどもみらい住宅支援事業に登録した事業者が申請し補助金を受け、消費者に還元するというシステムです。従って、補助金を活用する為には、こどもみらい住宅支援事業に登録した事業者に施工を依頼する必要があります。
- ♦工事請負契約の期間 2021年11月26日～工事着工まで
- ♦工事完成期限 2022年1月～2022年10月31日
- ♦交付申請期間 完成引き渡し後に交付申請
こどもみらい住宅支援事業で対象となる窓の工事
こどもみらい住宅支援事業では、窓の他に玄関ドアや勝手口ドアも組み合わせて、補助の対象とすることができます。補助額は5万円以上という条件がある為、窓1枚というような5万円以下の工事は補助金の対象にはなりません。
窓の断熱改修の種類と補助金額
補助金額は窓の断熱改修の種類とサイズによって変わります。
ガラス交換
- ♦ガラスだけを交換する工事
2,000～8,000円×ガラスの枚数
2,000～8,000円の差は、ガラスのサイズによる差です。
内窓設置・交換、外窓交換
- ♦内窓設置、又は窓交換をする工事
14,000~21,000円×窓の数
14,000~21,000円の差は、窓のサイズによる差です。
ドア交換
- ♦玄関ドア、または勝手口ドアの交換工事
28,000又は32,000円×ドアの数
28,000又は32,000円の差は、ドアのサイズによる差です。
上限補助額
- ♦子育て世代又は若者夫婦 45万円
♦その他の世帯 30万円
- 参考サイト 国土交通省 こどもみらい支援事業 リフォーム
- 参考資料 国土交通省からのお知らせ こどもみらい支援事業
補助金を活用した内窓設置の理想的な方法
家の中には、窓がたくさんあります。その中のうち、いくつかの窓だけに内窓を設置した場合、家全体の断熱化という観点から考えると、十分な効果が得られません。住宅全体の断熱化をする為には、家の中の開口部を全て断熱化することが理想的です。家の中の開口部とは、窓と玄関ドアや勝手口ドアなど、開閉できる部分全てを指します。
■ こどもみらい住宅支援事業の補助金に関してはこちらのコラムをご覧ください。
家中を断熱化することの意味
家の中には、廊下や玄関など、冷暖房の届かない場所があります。玄関が寒いと、冬は玄関に応対に出るのが億劫になったり、廊下が寒いと夜間のトイレが辛くなったりするのではないでしょうか？家全体を断熱化するということは、このような冷暖房が届かない場所と冷暖房している部屋、そして、冷暖房をしている時間としていない時間帯との温度差を少なくするということです。
また、洗面所や浴室には、入浴や入浴準備時の寒さ対策に、洗面所や浴室用のエアコンなどを設置されているご家庭もあるかもしれません。ただ、設置した割には十分に暖まらない、せっかくシステムバスにリフォームして、専用のエアコンもつけたのに、早めから暖房しておかないと寒い…というようなケースもあるようです。この原因は浴室や洗面所の窓からの冷気の侵入と、暖房の熱の流出です。洗面所に勝手口が設けられている間取りならば、さらに熱の出入りが多くなっているはずです。
季節の変化に応じた快適な室温が維持できる
もし、家中の窓と外部との出入口すべてで熱の流出と冷気の侵入を防げたら、家の中は魔法瓶のような状態になり、暖かさが循環する状態が生まれます。また、断熱窓には、夏の太陽の熱の流入を抑え、紫外線を遮断する働きもあります。その結果、家全体の開口部を断熱化することによって、夏は涼しく冬は暖かい環境が生まれます。
冷暖房費を抑えられる
最も理想的な開口部の断熱リフォームは、全ての開口部を断熱化することです。ただ、窓の数が多い、特に大きいサイズの窓が多い、玄関ドアの他に勝手口ドアがあるというような住宅では、壁や屋根の断熱改修と比較すれば抑えられるとは言っても、費用が嵩みます。
予算から考えると、優先順位の高い窓を選んで断熱化するしかない、高齢者がいるのでとにかく浴室と洗面所とトイレだけでも寒さ対策をしたいというような場合には、浴室と洗面所とトイレの窓だけ断熱改修をするという方法や、予算に合わせて、1年ごとに断熱化する窓を増やしていくという考え方があります。
ただ、省エネという観点から考えると、家全体を断熱化した方が省エネ効果を高められ、省エネ効果が高まるほど、冷暖房にかかる費用が抑えられます。どの程度の予算を計上するのかということを考える際には、リフォーム時にかかる費用と、月々の冷暖房費が節約できる分をシミュレーションした上で、どの範囲まで断熱化するかを決めていくということも大切です。
■ 夏涼しく冬暖かい家にしたい…断熱窓は、室温に関わる暮らしの悩みを解決します。冬は熱の流出と冷気の侵入を抑えて暖かく、夏は熱の流入と冷やされた空気の流出を抑えて涼しい環境を生み出します。最小限のエネルギーで季節に応じた最適な室温を調えられるのでエネルギーが節約できるうえに、結露の軽減にも役立ちます。
窓の断熱化リフォームに予算の上限はないというケースは少なく、ほとんどのご家庭が予算内で我が家を断熱化し、快適で省エネな暮らしをしたいと望まれていらっしゃるのではないでしょうか？
内窓には様々な製品があり、同じサイズであっても、製品によって価格が変わります。ご予算や内窓を設置する目的、窓まわりの環境に合わせて、最適な窓を選ぶことも、予算内で住宅を断熱化させることに繋がります。快適で省エネな暮らしを実現する為、ご家庭に最適な断熱化の方法を選び、さらに補助金を活用して、理想的な内窓設置を実現しませんか？
窓屋窓助は、窓・玄関・エクステリアリフォーム専門店です。
私達は、窓・玄関・エクステリアのリフォームを通じて、地域の皆様の夢や暮らしに貢献させていただきたいと願っています。窓や玄関での断熱を検討される際には、ぜひご相談ください。お住まいに合わせた最適なプランを提案させていただきます。
