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カーポートの屋根に使われる屋根ふき材の種類
カーポートはガレージのように4方を囲むのではなく、屋根でその下にある愛車を守ります。その為、屋根ふき材の性能によって、カーポートの機能が変わってきます。
ポリカーボネート板
敷地の条件によっては、リビングの窓の前にカーポートを設けることがあります。そのような場合には、カーポートの屋根に陽射しを遮られ、リビングが暗くなってしまうことがないよう、陽射しを通す性質があるポリカーボネート板が最適です。
陽射しの明るさだけを通し、紫外線はほぼ100パーセントカットするので、リビングは暗くならず、愛車への紫外線による退色が抑えられます。さらに、ポリカーボネート板には、「熱線遮断ポリカーボネート板」があります。「熱線遮断ポリカーボネート板」を屋根ふき材にしたカーポートは、遮熱効果によって夏場の社内温度の上昇を抑えられます。
また、ポリカーボネート板は、DW認定を受けた高い防火性を備えているので、万が一の火災が発生した時にも安心です。
DW認定とは、建築基準法に定められた防火性能を満たしていることを国土交通大臣が認定した防火性能を備えているという意味です。
参考資料 防火について ポリカーボネート板に関しては7Pに記述があります。
スチール折板
雪の多い地方に求められる高い耐荷重性を備えた屋根ふき材です。それほど厚みのあるスチールではありませんが、折り曲げて波のような形状にすることで高い強度が生み出されています。夏には遮熱性の高さで、車内の温度上昇が抑えられます。
ただ、スチール折板は光を通さない為、屋根の下が暗くなってしまいます。その為、明り取りの為に部分的にポリカーボネート折板と組み合せた屋根もあります。カーポートを設ける環境が住宅の窓のそばであり、大雪が降る地域である場合には、ポリカーボネート折板と組み合せた屋根が向いています。
アルミ樹脂複合板
アルミ板の間に樹脂を挟んだ屋根ふき材です。軽いので扱いやすい、温度変化に対する耐性が高いという特徴があります。アルミ樹脂複合板は、看板や住宅の建材にも使われますが、カーポートの屋根ふき材として使われる場合には、NM認定を取得した不燃アルミ複合板が使われます。NM認定とは不燃材料として認定された建材のことです。
参考資料 国土交通省 建築指導課 構造方法等の認定に係る帳簿
波板
陽射しを通す波状の屋根ふき材です。ポリカーボネートの波板と、ガルバリウム鋼板の波板があります。ポリカーボネートの波板は、陽射しを通すのでサイドパネルと組み合わせても暗くなりません。
熱線遮断FRP板
FRPとは繊維強化材と樹脂から形成された繊維強化プラスチックのことです。軽く、強度があり、高い耐候性を備えています。航空機から建材まで様々な分野で使われています。熱線遮断FRP板は、防火認定(DR認定)を受けた屋根ふき材です。
■ 使い勝手の良いカーポートを選ぶためには、敷地の面積や、カーポートを設置しようとしている場所と、駐車したい車の台数、門や玄関、勝手口との位置関係、エクステリアに与える視覚的な印象に対する好みを考えあわせることが大切です。
カーポートの屋根と気候の関係【雪に強いカーポートは耐積雪性能で選ぶ】
車の雪払いをする手間を減らしたい、大雪が降っても潰れないカーポートにしたいという場合には、地域の雪の量にあった耐積雪性能を基準にして選びましょう。耐積雪性能は、センチメートルで示されている「屋根に載せられる積雪量を表す数値」です。ただ、雪は積もったばかりでふんわりしている状態の時と、水分を含み硬くなった状態の時とでは、同じ高さでも重量が違います。
例えば同じ高さの新雪を1とした場合、雪の重みで全体が締まった状態の締雪は1,7倍、水を含んだ雪が再凍結し、大きな丸い粒になったざらめ雪には2,3倍の重みがあります。その為、耐積雪性能ギリギリまで雪を載せておくと屋根がつぶれる恐れがあります。カーポートには積雪量に合わせて、20cmから200cmまでの強度の耐雪性能がありますが、雪の多い地方では雪下ろしが必要です。
参考サイト 積雪用語 – 日本雪氷学会
YKKAPジーポートneo シリーズ
200cmまでの積雪と46m/秒相当の風圧に耐える折板屋根カーポートです。積雪100cm・150cm・200cmの耐積雪に分かれています。
ジーポートneo シリーズはコンクリート土間コンクリートの一体基礎と、屋根の強度設計で、こだわりの強度を追求した雪にも風にも強いカーポートです。
雪に強いカーポートについてはこちらからご覧ください。アルミ製カーポート
■ 「おしゃれな」「格好いい」「高級感のある」、機能性は欠けることなくデザイン性を追求したカーポート・シャッターを厳選してご紹介します。
コラム 高級カーポート
カーポートの屋根と気候の関係【風に強いカーポートは耐風圧強度で確認する】
カーポートは屋根ふき材の特徴によって、地域の気候への向き不向きがあります。比較的温暖で強風や大雪のない地域では、雨風や紫外線を防ぐという目的だけを考えてカーポートの屋根を選んでも問題はありません。一方、大型台風に直撃される恐れがある、強風が吹く日が多いといった地域、周辺の建物との位置関係によって突風が発生する敷地では、風に強いカーポートが必要です。
強風が吹いても飛ばされない屋根のカーポートにしたい…カーポートの屋根を飛ばされ、台風の翌日に苦労した経験のある人はそう思われるのではないでしょうか?強風が吹いても安全なカーポートにしたいといった目的でカーポート設置を計画される場合、雪や風に強いカーポートを選びましょう。
カーポートの風に対する耐性は、耐風圧強度として表示されています。カーポートの耐風圧強度とは、「カーポートが耐えられる最大の平均風速」を示すものです。風には瞬間的に吹く突風の他に、常に吹いているばらつきのある強さの風があります。その為、耐風圧強度は、「10分間に吹いた風の平均値を表す風の強さ」である平均風速として算出されます。従って、カーポートが耐えられる風に強さは、最大瞬間風速ではなく、カーポートが耐えられる最大の平均風速として示されています。具体的には、34m/s・38m/s・42m/ s・46 m/sに分かれています。
34m/s以上の風の速さの目安は特急電車の速度で、屋外での行動は極めて危険な風の強さです。多くの樹木が倒れる、電柱や街灯で倒れるものがある、ブロック壁で倒壊するものがあるというような状況で、走行中のトラックが横転する恐れさえあります。
参考資料 風圧力早見表/基準風速早見表
最も風に強いカーポートの屋根は、スチール折板を屋根ふき材にした屋根です。また、屋根以外にも4本支柱のついた両側支持方式のカーポートが安心です。ただ、両側支持方式は敷地に余裕がないと車の乗り降りや、車の出し入れがしにくいという難点があります。そのような場合には、2本の支柱が付いた片側支持方式、又は後方支持方式にし、強風時には着脱式のサポート柱で補強することができます。
YKKAPレオンポートneo シリーズ
台風が多い地域などの強風対策に最適なスチール折板の屋根ふき材が使われたカーポートです。業界最高クラスの耐風圧強度を備えています。風速46m/秒以下として想定される地域(日本全域)のうち、都市部の低層住宅地域、都市周辺の住宅地、中小都市の大半に使用できます。
さらに耐風性能62m/秒をサポート柱や補強材不要で実現したレオンポートneo GRもあります。
■ シャッターのないガレージにはシャッターを後付け、ガレージのようなカーポートにしたい場合にはシャッター付きのカーポートという選択肢もあります。
お住まいの地域に合わせた屋根ふき材を使ったカーポートで、大雪や台風に備えましょう。選び方でお悩みの際には窓屋窓助にご相談ください。耐候性以外に、敷地の環境、道路との位置関係などを考え併せ、最適なプランをご提案させていただきます。
窓屋窓助は、窓・玄関・エクステリアリフォーム専門店です。
私達は、窓・玄関・エクステリアのリフォームを通じて、地域の皆様の夢や暮らしに貢献させていただきたいと願っています。カーポートの施工事例もたくさんございますのでお任せください。どうぞいつでも、お気軽にお問い合わせください。